drink

1. 基本情報と概要

• 単語: drink
  


• 品詞: 名詞 (※動詞としても使われますが、今回は名詞としての解説です)
  


• 意味 (英語): a liquid that can be swallowed as refreshment or nourishment
  


• 意味 (日本語): 飲み物、飲料。また、（文脈によっては）特にアルコール飲料を指す場合もあります。

「drink」は、「飲み物全般」を指す名詞です。日常的には、水やジュースなどのソフトドリンクを指すことが多いですが、文脈によっては「お酒」を指す場合もあります。初級レベルの方が混乱しやすいかもしれませんが、「Would you like a drink?」と聞かれた場合でも必ずしもお酒とは限りません。「飲み物」をざっくり指す単語ということを知っておくと便利です。

• 活用形（名詞として）: 複数形は drinks
  



• 他の品詞形:

  
  
  • 動詞形: drink (飲む) → drank (過去形) → drunk (過去分詞)
    
  
  
  • 形容詞形: 「drinking」(飲むための) はあまり形容詞的には使われませんが、名詞や動名詞としては使われます (例: drinking water = 飲用水)。
    
  
  



• CEFRレベル目安: A2（初級）

  
  
  • A2：初級 → 日常会話やカフェ、レストランでの基本的な注文などでよく使われる単語
  
  

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• “drink” は単独の語幹として使われており、接頭語・接尾語は特にありません。

関連する派生語や類縁語

• drinker: (名) 飲む人、特に飲酒家
  


• drinkable: (形) 飲むことができる
  


• drinking: (動名詞) 飲むこと／飲む行為
  

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. have a drink → 飲み物を飲む / お酒を一杯飲む
   


2. soft drink → ソフトドリンク（炭酸飲料などノンアルコール飲料）
   


3. alcoholic drink → アルコール飲料
   


4. mixed drink → （アルコールの）ミックスドリンク
   


5. a hot drink → 温かい飲み物
   


6. a refreshing drink → さわやかな飲み物
   


7. a strong drink → 度数の強いお酒
   


8. free drinks → 無料の飲み物（ドリンクサービスなど）
   


9. a quick drink → さっと飲む一杯
   


10. grab a drink → 飲み物を手早く買う/一杯やる
    

3. 語源とニュアンス

• 語源: 古英語の “drincan” から来ており、もともとは「液体を飲む行為」を意味していました。
  


• 歴史的使用: 中世からずっと、「飲む」という動作だけでなく「飲み物それ自体」を指す用法が確立され、現在に至ります。
  



• ニュアンス:

  
  
  • カジュアルな会話では「飲み物おごるよ」といった勧誘など、気軽な表現によく使われます。
    
  
  
  • 「お酒を飲む」文脈では文脈によってはアルコールを意味することもあり、“go for a drink” は「一杯飲みに行く」= アルコールを意図することが多いです。
    
  
  



• 使用シーン:

  
  
  • 口語的にも文語的にも広く使われますが、フォーマルな文書では “beverage” を使う場合もあります。
    
  
  

4. 文法的な特徴と構文

• 名詞としての可算/不可算
  
  
  • 可算名詞: 具体的な“飲み物”を指す場合 (例: “two drinks” = 飲み物2杯)
    
  
  
  • 不可算名詞: 飲み物の総称を指す場合 (例: “Would you like some drink?” ただし、総称でいう場合は “Would you like something to drink?” のほうが自然です)
    
  
  


• 一般的な構文やイディオム
  
  
  • “go for a drink” → お酒を飲みに行く
    
  
  
  • “buy (someone) a drink” → 誰かに一杯おごる
    
  
  
  • “drink on me” → 私のおごりだ
    
  
  


• フォーマル/カジュアル
  
  
  • フォーマル: “Would you care for a beverage?”
    
  
  
  • カジュアル: “Fancy a drink?”
    
  
  

5. 実例と例文

日常会話の例文（3つ）

1. “I’m thirsty. Let’s grab a drink at that café.”
   
   （喉が渇いたよ。あのカフェで飲み物を買おう。）
   


2. “What’s your favorite drink in the morning?”
   
   （朝はどんな飲み物が好き？）
   


3. “Do you want a cold drink or a hot drink?”
   
   （冷たい飲み物がいい？それとも暖かい飲み物？）

ビジネスシーンの例文（3つ）

1. “We’ll have coffee and other drinks available during the meeting.”
   
   （会議中、コーヒーなどの飲み物を用意しています。）
   


2. “Would you like a drink before we start the presentation?”
   
   （プレゼンテーションを始める前に飲み物はいかがですか。）
   


3. “After a successful deal, we often go out for a celebratory drink.”
   
   （取引がうまくいった後は、祝杯をあげに出かけることがよくあります。）

学術的文脈の例文（3つ）

1. “Studies show that consuming sugary drinks can lead to health problems.”
   
   （研究によると、糖分の多い飲み物を摂取すると健康問題を引き起こすことがわかっています。）
   


2. “The experiment tested the effects of energy drinks on athletic performance.”
   
   （その実験ではエナジードリンクが運動パフォーマンスに及ぼす影響を調査しました。）
   


3. “Many countries have introduced taxes on sugary drinks to promote healthier diets.”
   
   （多くの国では、より健康的な食習慣を促すため、糖分の多い飲み物に課税を導入しています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. beverage (ベバレッジ): 飲み物（ややフォーマル・一般的）
   


2. refreshment (リフレッシュメント): 軽食や飲み物（特に休憩で出されるものを指すことが多い）
   


3. liquid (リキッド): 液体（飲み物に限らず液状のもの全般）
   

• ニュアンスの違い:
  
  
  
  • “beverage” は文語・フォーマルに使われやすい。日常よりはレストランのメニューや公的な案内でよく見られる。
    
  
  
  • “refreshments” は軽い食べ物を含む場合がある。
    
  
  

反意語 (Antonyms)

• 飲み物の反意語としてははっきりしたものはありませんが、強いて言えば “food (食べ物)” などが対概念になります。

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA): /drɪŋk/
  


• アクセントの位置: drink → 単音節なので特に複数のアクセントはありません。
  


• アメリカ英語とイギリス英語: どちらも大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “drɪŋk” の “ɪ” がやや曖昧母音に近い発音になることもあります。
  


• よくある発音ミス: /drɪnk/ と /drɪngk/ の間で鼻音が強くなりすぎてしまうことがあるので注意しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “dirnk” や “drinck” などと誤って書くケース
  


• 同音異義語: “drank” (過去形) と “drunk” (過去分詞・形容詞) の混同に注意（名詞の “drink” と混同しないように意識して覚える）
  


• 試験対策:
  
  
  
  • TOEICや英検などで「飲み物を提供する」という文脈が出た際に “beverage” と置き換える問題が出たり、動詞 “drink” の活用などを問われる可能性があります。
  
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 語呂合わせやイメージ
  
  
  
  • 「ドリンクバー (drink bar)」をイメージすると「飲み物を好きに選べる場所」が思い浮かび、名詞としての “drink” を覚えやすいかもしれません。
    
  
  


• スペリングポイント
  
  
  
  • “d-r-i-n-k” → 5文字。 i → n → k が続くところを意識して、逆転させないようにするとよいです。
    
  
  


• 勉強テクニック
  
  
  
  • 日々の生活の中で、何かを飲むたびに「This is my drink.」と心の中で英語に置き換える癖をつけると、自然に身につきます。
  
  

以上が、名詞としての “drink” の詳細な解説です。日常会話でもビジネスでも広く使われる単語なので、用法と文脈をしっかり把握して、正しく使いこなしてみてください。