最終更新日:2025/02/25

頼っている,依存している,従属している

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元となった辞書の項目

dependent

形容詞

頼っている,依存している,従属している

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私達は互いに依存しあっている。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: dependent

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): relying on or requiring someone or something for support or existence.

意味(日本語): 「他者や何かに頼っている」「依存している」という意味です。

「一人では成り立たず、何かに支えられないと成立しない、というニュアンスの単語です。人や状況に左右されるときなどに使われます。」

活用形: 形容詞なので直接的な動詞の活用のようなものはありませんが、比較級・最上級の形としては一般的に「more dependent」「most dependent」の形をとります。


  • 原級: dependent

  • 比較級: more dependent

  • 最上級: most dependent

他の品詞形:


  • depend (動詞): 依存する、頼る

  • dependence / dependency (名詞): 依存、依存関係

  • dependable (形容詞): 信頼できる、頼りになる

  • dependant (名詞, 英国英語): 扶養家族(人により経済的に頼る人)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • A1: 超初心者

  • A2: 初級

  • B1: 中級

  • B2: 中上級 ← このあたりで「dependent」はよく扱われる

  • C1: 上級

  • C2: 最上級


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • de-: 「下に」「離れて」という意味合いを持ち、ラテン語から来ています。

  • -pend-: 「ぶら下がる(hang)」の語幹にあたります。

  • -ent: 形容詞を作る接尾語(ラテン語由来)。

これらを組み合わせて、「何かにぶら下がって(依存して)いる」という意味を表します。

他の単語との関連性(派生語・類縁語など)


  • independent (形容詞): 自立した、独立した

  • dependence / dependency (名詞): 依存、依存関係

  • dependable (形容詞): 信頼できる

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. heavily dependent on ~

    「~に大いに依存している」

  2. dependent child

    「扶養されている子ども」

  3. dependent variable

    「従属変数」(主に学術/統計で使用)

  4. economically dependent

    「経済的に依存している」

  5. dependent on others

    「他人に依存している」

  6. be completely dependent on ~

    「完全に~に依存している」

  7. dependent relationship

    「依存関係」

  8. remain dependent on ~

    「引き続き~に頼っている」

  9. socially dependent

    「社会的に依存している」

  10. for survival, we are dependent on ~

    「生き残るために、私たちは~に依存している」


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “dependere” 「de(~から)」+「pendere(ぶら下がる)」に由来します。

  • 中世から近世英語へ移る過程で「depend」の形が定着し、形容詞形として「dependent」が使われるようになりました。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 「dependent」は、頼っている対象があって成り立つ状態をさします。人格的や経済的に「自立していない」といったマイナスイメージにもなる場合があります。

  • フォーマル/カジュアルともに使えますが、ビジネスや学術文脈など、ややかしこまった場面で目にすることが多い単語です。


4. 文法的な特徴と構文

1) 形容詞としての用法


  • 補語的位置(補語としての使い方): 主語+be動詞+dependent (例: He is dependent on his parents.)

  • 名詞を修飾して: a dependent child (扶養されている子ども)

2) 名詞 “dependant”(主に英国英語)との混同に注意


  • 形容詞 “dependent” と名詞 “dependant” はスペルが異なり、それぞれ意味も「依存している(形容詞)」と「被扶養者(名詞)」で異なります。

3) 他動詞・自動詞の使い分け(動詞 depend に関して)


  • “depend on + 目的語” で「~に依存する」となるので、形容詞である “dependent” とセットで把握すると理解しやすいです。


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアルな例)


  1. “I’m still dependent on my parents, so I can’t afford an apartment on my own.”

    「まだ両親に頼っているから、自分だけでアパートは借りられないんだ。」

  2. “She’s so dependent on coffee that she can’t start her day without it.”

    「彼女はコーヒーにすごく頼っていて、コーヒーなしには一日を始められないんだ。」

  3. “He’s dependent on public transportation to commute.”

    「彼は通勤するために公共交通機関に頼っている。」

ビジネスシーン


  1. “Our success is significantly dependent on how well we manage project deadlines.”

    「私たちの成功はプロジェクトの締切をどれだけうまく管理できるかに大きく依存します。」

  2. “This department is heavily dependent on external consultants for strategy.”

    「この部署は戦略を立てる上で外部コンサルタントに大いに依存しています。」

  3. “The new venture is highly dependent on investor support at this stage.”

    「新しい事業はこの段階では投資家の支援に非常に依存しています。」

学術的・フォーマル


  1. “The outcome is dependent on multiple variables, including age and socioeconomic status.”

    「その結果は年齢や社会経済的地位など、複数の変数に左右される。」

  2. “The research findings indicate that children who are overly dependent on digital devices may face social challenges.”

    「研究結果によると、デジタル機器に過度に依存している子どもたちは社会的課題に直面する可能性があることが示唆されています。」

  3. “It was determined that the reaction rate is dependent upon temperature.”

    「反応速度は温度に左右されることが判明しました。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. reliant (形容詞) – 「~に頼っている」


    • “She has become reliant on her smartphone for daily tasks.”

    • 「彼女は日常的な作業のためにスマホに頼るようになってしまった。」


  2. conditioned by (表現) – 「~によって左右される、条件づけられている」


    • “His actions are conditioned by his upbringing.”

    • 「彼の行動は育ち方に左右されている。」


  3. subordinate (形容詞) – 「下位にある、支配下にある」(文脈によっては「従属している、依存している」という含み)


    • “This team is subordinate to the main branch.”

    • 「このチームは本部の下位組織に属しています。」


反意語 (Antonyms)


  1. independent (形容詞) – 自立した、独立した


    • “He’s financially independent now.”

    • 「彼は今は経済的に自立しています。」


  2. self-sufficient (形容詞) – 自給自足の、自己完結している


    • “They aim to be self-sufficient in food production.”

    • 「彼らは食糧生産において自給自足を目指しています。」


  3. self-reliant (形容詞) – 自力でやる、他人を頼らない


    • “She’s a self-reliant individual who prefers solving problems on her own.”

    • 「彼女は問題を自分で解決するのを好む、自立心のある人です。」



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /dɪˈpɛndənt/

  • アクセント(強勢)の位置: 「-pen-」の部分に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: アクセント位置や音の違いはほとんどありませんが、母音の微妙な違いがある場合があります。


    • アメリカ英語: /dɪˈpɛndənt/

    • イギリス英語: /dɪˈpɛnd(ə)nt/((ə) は弱めに発音される場合がある)


  • よくある発音ミス: “depend-ant” のように “dɪˈpɛn.dænt” と[a]の音を強く発音してしまうミスなどがみられます。間の母音は /ə/(シュワ)で弱く発音されることが多いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • 「dependant」と「dependent」を混同しがちです。


      • 形容詞は “dependent”

      • 名詞は “dependant” (主に英国)



  2. 同音異義語との混同


    • 音が似た単語との混乱は少ないですが、「independent」と綴りを混同することがあるかもしれません。


  3. 試験対策(TOEICや英検など)


    • 「~に左右される」「~に依存している」といった文脈を選択肢から正しく選ぶ必要があります。

    • 会話問題や長文読解で「dependent on」というフレーズが頻出することがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “de + pend” = “下に + ぶら下がる” という語源から、「何かにぶら下がっている = 依存している」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 「in*dependent*」(i + n + dependent) は「依存していない」=「自立した」という真逆の意味になるので、セットで覚えると便利です。

  • 勉強テクニックとして、コロケーションを何度も声に出して練習したり、実際の英文の中で「be dependent on 〜」を丸ごとイメージ化すると定着しやすくなります。


以上が形容詞「dependent」の詳細な解説です。何かに「ぶら下がって(依存して)いる」イメージから成り立った単語で、日常会話から学術的な文脈まで幅広く使われます。ぜひ例文やコロケーションを参考に、うまく使いこなしてみてください。

意味のイメージ
dependent
意味(1)

頼っている,依存している,従属している

語彙を覚えるための辞書問題

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