最終更新日:2025/02/25

…について,に関して / 《英》…の回りに(を),の周囲を(で)(《米》around) / 《英》…のあちこちに(で,を),に点々と(《米》around) / 《英》…のあたりに(を),の近くに(near)(《米》around) / …の身の回りに,を手もとに / …の身辺に,のどこかに / …に従事して,にかかわって

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元となった辞書の項目

about

前後置詞

…について,に関して / 《英》…の回りに(を),の周囲を(で)(《米》around) / 《英》…のあちこちに(で,を),に点々と(《米》around) / 《英》…のあたりに(を),の近くに(near)(《米》around) / …の身の回りに,を手もとに / …の身辺に,のどこかに / …に従事して,にかかわって

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解説

以下では、英単語「about」について、できるだけ詳しく解説します。日常会話からビジネス、学術的文脈まで幅広く使われる重要な単語です。


1. 基本情報と概要

意味


  • [英語] about

  • [日本語] 「…について」「およそ」「周辺に」「ほぼ」「ぐるりと」

「about」は主に前置詞(Preposition)として使われますが、副詞(Adverb)としても登場します。よく「…について話す」「およそ5分」「周りを動き回る」のようなニュアンスで使われます。

学習者にとっては、前置詞と副詞の使い分けがややこしいかもしれません。前置詞のときは「〜について」「〜に関して」、または「(場所や時間の)周りに」という意味を表します。副詞のときは「およそ、ほぼ」「あちこちに」などの意味があります。

品詞


  • 前置詞(Preposition)

  • 副詞(Adverb)

  • ほかに、英語表現としては “be about to 〜” の形(熟語/構文)でも使われます。

活用形


  • 前置詞や副詞は動詞のように時制による活用はしません。

  • “be about to + 動詞” は「(まさに)〜しようとしている」という熟語構文です。

他の品詞になった時の例


  • 実際に「about」は品詞を変えて使うことはあまりありませんが、 “about-face” (名詞または動詞)という形で「180度向きを変える・考えが急に変わる」という意味になることがあります。


    • 例:He did an about-face. (彼は態度を一変させた)


CEFRレベル

A2:初級

「about」は初歩の段階で学習する頻出単語です。意味が複数あるため、少しずつ使い分けに慣れるとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 「about」は一語で、接頭語や接尾語に分解するタイプの単語ではありません。

  • 「a-」と「bout」に語源的に分けられるケースがあるものの、現代英語では区別して使われません。

他の単語との関連性(派生語や類縁語)


  • “about-face” → 名詞・動詞:「急に考えを変える、向きを変える」

  • “round about” → 「遠回しに、約」など

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選


  1. talk about (〜について話す)

  2. think about (〜について考える)

  3. worry about (〜を心配する)

  4. hear about (〜について聞く)

  5. bring about (〜を引き起こす)

  6. go about (〜に取りかかる、〜をやり始める)

  7. about 5 minutes (およそ5分)

  8. wander about (あちこちを歩き回る)

  9. just about (ほとんど、だいたい)

  10. be about to do (まさに〜しようとしている)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「about」は古英語の “onbutan” や “abutan” に由来し、「周りに、ぐるりと」という意味を表していました。

  • 時代を経て「およそ」「近い」「〜について」といった意味へと発展しました。

ニュアンス・感情的な響きなど


  • とても日常的でカジュアルにもフォーマルにも使われます。

  • 「approximately(およそ)」や「concerning(〜に関して)」のように、よりフォーマル/インフォーマルな同義語と使い分けられます。

  • 感情的な強調はあまりなく、柔らかく「話題を導く」語感があります。

使用時の注意点


  • 「about」は英語学習者が多用する単語ですが、「regarding」「concerning」「in regard to」などがフォーマルな場面で好まれることもあります。

  • カジュアルな文章や日常会話での使用は全く問題ありません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 前置詞として:名詞や代名詞の前に置き、「〜について」「〜の辺りに」という意味を表す。


    • 例:We talked about the movie. (私たちはその映画について話した)


  • 副詞として:「およそ、だいたい」「あちこちに」などを表す。


    • 例:There were about 20 people at the party. (パーティーにはおよそ20人いた)


イディオム


  1. be about to + 動詞


    • 「まさに〜しようとしている」

    • 例:I’m about to leave. (今まさに出発しようとしている)


  2. bring about


    • 「(変化などを)もたらす、引き起こす」

    • 例:Technological advances brought about significant changes. (技術的進歩が大きな変化をもたらした)


他の特徴


  • 可算・不可算などの区別は不要(前置詞・副詞のため)。

  • カジュアル/フォーマルどちらでも使用可能(ただしフォーマル文書では「about」を「regarding/concerning」に言い換える場合がある)。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3例)


  1. “What are you talking about?”

    (何について話しているの?)

  2. “I’m thinking about going on a trip next month.”

    (来月旅行に行こうかなって考えてるんだ。)

  3. “Are we about ready to leave?”

    (そろそろ出発できそうですか?)

ビジネスでの例文 (3例)


  1. “We need to talk about next quarter’s budget in our meeting.”

    (次の四半期の予算について会議で話し合う必要があります。)

  2. “The report is about 20 pages long.”

    (その報告書はおよそ20ページです。)

  3. “Could you send me more details about the project?”

    (そのプロジェクトについて、もっと詳しい情報を送ってもらえますか?)

学術的な文脈での例文 (3例)


  1. “This paper is about the impact of social media on communication.”

    (この論文は、ソーシャルメディアがコミュニケーションに与える影響についてのものです。)

  2. “We are about to conduct a series of experiments.”

    (私たちは一連の実験をまさに行おうとしているところです。)

  3. “Roughly about half of the participants showed a positive response.”

    (参加者のおよそ半数が肯定的な反応を示しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. regarding (〜に関して)


    • フォーマル度が高い。ビジネス文書でよく使われる。


  2. concerning (〜に関して、〜に関わる)


    • 若干フォーマル。ビジネスや公的文章で使われやすい。


  3. around (およそ、…の周りに)


    • 「around 10 minutes」は「およそ10分」としてaboutに近いが、物理的に「ぐるりと回って」という意味合いが強め。


  4. approximately (およそ)


    • 学術的、ビジネス文書でフォーマルに数量を示すときに使われる。


反意語


  • (前置詞の反意語として決定的な単語はあまりないが、意味上で対比となる表現を紹介)


    • exactly (正確に) → aboutが「およそ」という意味で使われるときの反対。同じ範疇ではないが対比しやすい。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /əˈbaʊt/


    • アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はありません。


  • 強勢(アクセント)は “-bout” の部分に置かれます。(a-BOUT)

  • よくある発音ミス


    • “a-boat” のように /oʊ/ と発音しないように注意。

    • /ə/ は弱く発音します。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「about 10 minutes」なのか「approximately 10 minutes」なのか混同しがちですが、用途(カジュアルかフォーマルか)により使い分けましょう。

  • “be about to do” を知らずに「今まさに〜しようとしている」というニュアンスを見落とすことが多い。

  • スペルミス: “abaut”, “aboat” といった誤記に注意。

  • 同音異義語は特にありませんが、“about”の綴りと発音は初心者が混乱しやすいので注意。

  • TOEICや英検などの資格試験でも、前置詞の用法や “be about to do” の表現を問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「a-bout」で、日本語の「アバウト」と同じと覚えると、概略的に「およそ」「だいたい」という意味を想起しやすいです。

  • “be about to do” → “about” は「ぐるりと回ってもう少しで」というイメージを持つと、「まさに〜しようとしている」という意味が理解しやすいです。

  • 視覚的に “about” の “o” の丸がいろいろと「周りを回る」イメージを持つと、「周辺にいる・ぐるりと回る」というニュアンスを思い出せます。


以上が「about」の詳細な解説です。前置詞や副詞など、用法と意味が多岐にわたるため、具体例の中で少しずつ慣れていくように学習するとよいでしょう。

意味のイメージ
about
意味(1)

について,に関して

意味(2)

《おもに英》(また,おもに《米》around)…の回りに(を),の周囲を(で)

意味(3)

《おもに英》(また,おもに《米》around)…のあちこちに(で,を),に点々と

意味(4)

《おもに英》(また,おもに《米》around)…のあたりに(を),の近くに(near)

意味(5)

の身の回りに,を手もとに

意味(6)

…の身辺に,のどこかに

意味(7)

…に従事して,にかかわって

意味(8)

(また《話》around)《時を表す名詞を伴って》だいたい…ころ(に)

意味(9)

(また《米》around)周囲に

意味(10)

《おもに英》(また,おもに《米》around)あちこちに,点々と

意味(11)

《おもに英》(また,おもに《米》around)あたりに

意味(12)

《しばしば数詞と共に用いて》およそ,約

意味(13)

(また,おもに《米》around)ぐるっと回って,反対の位置(方向)に

意味(14)

順番に,交互に

意味(15)

《be動詞の後で》(病気・うわさが)広まって;(人の病気がよくなり)元気に動き回って;(ショーなどが)行われて

語彙を覚えるための辞書問題

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