最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

bring

動詞

〈物〉‘を'持ってくる / 〈人が〉(…に)〈人〉‘を'連れてくる《+名〈人〉+to+名》 / 〈物事が〉(…に)〈人〉‘を'来させる,引き寄せる《+名+to+名》 / 〈物事〉をもたらす,引き起こす / (ある状態・結果・動作などに)…‘を'する / (…に対して)〈訴訟〉を起こす《+名+for(against)+名》

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彼はパーティーにケーキを持ってきた。

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解説

以下では、英単語 “bring” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: bring

品詞: 動詞 (verb)

活用形: bring – brought – brought – bringing

英語での意味:


  1. To carry or take someone or something to a place.

  2. To cause something to come into a certain state or position.

日本語での意味:


  1. 何か(または誰か)をある場所へ持ってくる・連れてくる。

  2. 何かをある状態にする・もたらす。

「bring」は「何かを持ってくる」「結果として何かを引き起こす」というニュアンスで使われます。相手のところに物を持参したり、ある出来事を引き起こして「もたらす」イメージです。

CEFRレベル: A2(初級)~B1(中級)程度


  • A2(初級):日常的な行動にかかわる簡単な動詞としてよく登場

  • B1(中級):熟語(phrasal verbs)や多義表現でさらに活用される

他の品詞形:


  • bringer (名詞):「持参する人」「もたらす人」

  • bringing (動名詞または形容詞用法で「持ってくる行為」「もたらすこと」)


2. 語構成と詳細な意味

“bring” は短い動詞で、はっきりした接頭語・接尾語は持ちません。古英語では “bringan” という形でした。

派生語や類縁語


  • bring about: 何かを引き起こす

  • bring up: 話題に出す、育てる

  • bring down: (景気などを)下げる、(人や体制を)倒す

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. bring someone something


    • (人)に(物)を持ってくる


  2. bring happiness/joy


    • 喜びをもたらす


  3. bring chaos/confusion


    • 混乱を引き起こす


  4. bring attention to …


    • (問題など)に注目を向ける


  5. bring a meeting to order


    • 会議を秩序ある状態にする(会議を開始させる)


  6. bring charges against …


    • (法的に)告訴する


  7. bring in revenue


    • 収益をもたらす


  8. bring forward a proposal


    • 提案を持ち出す/提出する


  9. bring out the best in someone


    • (人)の最良の部分を引き出す


  10. bring something home (to someone)


    • (人に)実感・痛感させる



3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “bringan” に由来し、「運んでくる」「連れてくる」という意味を持っていました。中英語時代に “bryngen” としても使われ、現在の “bring” になりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「bring」は話し手または聞き手の位置・状況に「持ってくる」ニュアンスが含まれます。自分のところ、あるいは相手のぎりぎりの位置に「運ぶ」イメージがベースです。

  • 「take」は「離れた場所へ持っていく」ニュアンスで、反対の動きなので混同に注意しましょう。

  • わりとカジュアルにもフォーマルにも使われる単語。ビジネスシーンでも、物理的・抽象的に「もたらす」という意味でよく使います。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb) として使われるのが基本です。

    例: She brought me a glass of water. (目的語が必要)


  • bring A (to) B の形: A を B に持ってくる。

    例: Don’t forget to bring your laptop (to the meeting).


  • bring + 目的語 + 目的格補語

    例: This success brought him great satisfaction. (「もたらす」というニュアンス)


  • フォーマル/カジュアル: 両方の文脈で使われる


    • ビジネス文書: “We must bring this issue to the board’s attention.”

    • カジュアル会話: “Can you bring some snacks?”



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you bring me a fork, please?”


    • 「フォークを持ってきてくれる?」


  2. “Don’t forget to bring your phone when we go out.”


    • 「出かけるときに携帯を忘れないでね。」


  3. “I’ll bring my camera so we can take lots of pictures.”


    • 「カメラを持っていくから写真たくさん撮ろう。」


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We need to bring new ideas to the meeting tomorrow.”


    • 「明日の会議に新しいアイデアをもって臨む必要があります。」


  2. “This campaign could bring significant growth to our company.”


    • 「このキャンペーンは我が社に大きな成長をもたらすでしょう。」


  3. “Please bring the budget report by noon.”


    • 「正午までに予算報告書を持ってきてください。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “His research brought a new perspective to the field of linguistics.”


    • 「彼の研究は言語学の分野に新たな視点をもたらした。」


  2. “The experimental data brought unexpected results.”


    • 「その実験データは予想外の結果をもたらした。」


  3. “This discovery could bring about major changes in medical treatment.”


    • 「この発見は医療分野で大きな変化をもたらしうる。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. carry (運ぶ)


    • 一般的に「物を運ぶ」という単純な意味。目的語を持ち運ぶが、目的地への意識が弱い。


  2. take (持っていく)


    • 「bring」の反対方向で、自分や相手から離れた所へ物を運ぶイメージ。


  3. fetch (取ってくる)


    • 一度取りに行ってから持ってくるという動きが強調される。


  4. deliver (配達する)


    • 「届ける」という意味で、宅配や正式な場面でもよく使われる。


反意語


  • remove (取り除く)

  • take away (持ち去る)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /brɪŋ/

  • アクセント: 単音節語なので “bring” の母音部分に強勢。

  • アメリカ英語 (AmE) とイギリス英語 (BrE) ともに大きな違いはなく、ほぼ同じ /brɪŋ/。

  • よくある発音の間違い: “buring” (bur- と聞こえる) にならないよう注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • × brimg / bringe / brin

    • ○ bring


  • 同音異義語との混同: 特に “bring” と音の似た単語はあまりありませんが、“ring” /rɪŋ/ とは紛らわしいことがあるかもしれません。


  • 試験対策:


    • TOEICや英検では「bring up (問題を提起する)」「bring about (引き起こす)」などの句動詞として頻出です。

    • 「bring A to B」「take A to B」の使い分けを問われる場合もあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Bring」は「B→RIN→G」と小刻みにイメージすると、何かを“ビリビリ(BIRI)”っと“ギュッ”(G)と運ぶ感じで覚えられます(語呂合わせ的な工夫)。

  • 「自分や相手のもとに何かを“持ってくる”」というビジュアルを意識すると混同しにくいでしょう。

  • “bring” は日常会話で頻出するため、まず「持ってくる・連れてくる」イメージをしっかり固めると、簡単に習得できます。


以上が “bring” の詳細解説です。ぜひ、日常会話やビジネスの場面で積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
bring
意味(1)

〈物〉‘を'持ってくる

意味(2)

〈人が〉(…に)〈人〉‘を'連れてくる《+〈人〉+to+

意味(3)

〈物事が〉(…に)〈人〉‘を'来させる,引き寄せる《++to+

意味(4)

〈物事〉をもたらす,引き起こす

意味(5)

(ある状態・結果・動作などに)…‘を'する

意味(6)

(…に対して)〈訴訟〉を起こす《++for(against)+

意味を覚えるための辞書問題

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