最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

attack

名詞

〈U〉〈C〉(…に対する)攻撃;(ゲームの)攻め;非難《+on(upon, against)+名》 / 〈C〉発病,発作 / 〈U〉(仕事への)着手,開始

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解説

以下では、名詞としての “attack” を、学習者の方にもわかりやすいように、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

・英単語

attack

・品詞

名詞 (可算名詞/不可算名詞として扱われる場合があります)

・意味(英語)

An act of using force or aggressive action against a person or thing; a sudden attempt to harm or damage someone or something.

・意味(日本語)

誰かや何かに対して力や攻撃的な行動を行うこと、または不意打ちで損害を与えようとする行為を指します。たとえば戦闘行為や非難の言葉のように、相手を攻撃する場面で使われます。状況によってはスポーツやゲームにおける「攻撃」を指すこともあります。

「相手に対して積極的に行動を起こす」「ダメージを与える」といったニュアンスがあります。軍事行動などフォーマルな文脈でも使えますし、日常的に「心臓発作 (heart attack)」といった医療関連の文脈など、幅広く使われる単語です。

・活用形

名詞なので、単数形:attack / 複数形:attacks となります。

(例:We launched an attack. / Many attacks happened last year.)

・他の品詞


  • 動詞形:to attack(攻撃する)

    例:They plan to attack the city at dawn.

  • 形容詞としての形は直接はありませんが、派生的に「攻撃的な」という場合は “attacking” などを使うことがあります。

・CEFRレベル目安

B1(中級)程度

「attack」は日常会話やニュースなどで広く使われる単語です。軍事行動やスポーツ、さらには心臓発作など医療用語としても登場します。語彙頻度が高く、学習の優先度が中以上と言えます。


2. 語構成と詳細な意味

・語構成


  • 接頭語 “at-” はラテン語由来の「~へ、~に向かって」というニュアンスがあり、

  • 語幹 “tack” は “touch” や “tack” (取り付く) などと関連しているとも言われます。

フランス語 “attaquer” (攻撃する)やイタリア語 “attaccare” (攻撃する)から英語に入ってきたとされるため、接頭語・語幹に関してはフランス語・イタリア語を由来とした形になっています。

・よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. launch an attack(攻撃を開始する)

  2. come under attack(攻撃を受ける)

  3. a direct attack(直接的な攻撃)

  4. a surprise attack(奇襲攻撃)

  5. a verbal attack(言葉による攻撃:口撃)

  6. a heart attack(心臓発作)

  7. a vicious attack(激しい・悪意のある攻撃)

  8. an unprovoked attack(何のきっかけもない攻撃)

  9. a cyber attack(サイバー攻撃)

  10. suffer an attack(攻撃を受ける/発作を起こす)


3. 語源とニュアンス

・語源


  • 中世フランス語 “attaquer”

  • イタリア語 “attaccare” より派生

  • さらに遡るとラテン語の “ad-” (~へ) と “taccare” が組み合わさっているとされています。

・ニュアンスや使用上の注意


  • 物理的な攻撃から、人格攻撃(批判)、医療用語(心臓発作)まで使える汎用的な単語です。

  • 文章でも会話でもよく使用しますが、文脈によっては激しい行為を直接的に連想させるため、相手へのインパクトが強くなることがあります。

  • 「攻撃する/される」という状況なので、フォーマルにもインフォーマルにも用いられますが、相手への非難を表す場合はやや強いトーンに感じられます。


4. 文法的な特徴と構文

・名詞として


  • 可算・不可算の両方で使われる場合があります。


    • 可算名詞としては「1回の攻撃、2回の攻撃」(an attack, two attacks) のように個別の攻撃を数えるとき。

    • 不可算名詞としては「攻撃行為そのもの、概念」を指す場合があります。


・一般的な構文やイディオム


  1. “to make an attack on [someone/something]”(~に攻撃をしかける)

  2. “to be under attack”(攻撃を受けている)

  3. “to come under attack”(攻撃を受ける、非難される)

  4. “to mount/launch an attack”(攻撃を開始する)

・フォーマル/カジュアル


  • 軍事やビジネス、スポーツなどフォーマルな文章でも用いられる。

  • 口語においても “attack” はよく登場するが、場合によっては「批判する・非難する」といった意味を強調するため、表現に注意。


5. 実例と例文

以下、それぞれの場面で3つずつ例文を挙げます。

① 日常会話


  1. “I heard you had a panic attack yesterday. Are you feeling better now?”

    (昨日パニック発作があったって聞いたけど、大丈夫?)

  2. “I felt like his comment was a personal attack on me.”

    (彼のコメントは人格攻撃のように感じたよ。)

  3. “After the mosquito attack last night, I have bites all over my arms!”

    (昨夜の蚊の襲撃で、腕じゅう刺されちゃった!)

② ビジネス


  1. “Our goal is to avoid a cyber attack by strengthening our network security.”

    (私たちの目標は、ネットワークセキュリティを強化してサイバー攻撃を防ぐことです。)

  2. “The marketing campaign felt like an attack on our competitor’s reputation.”

    (そのマーケティングキャンペーンは、競合他社の評判に対する攻撃のようにも思われました。)

  3. “They faced a verbal attack from unsatisfied customers during the meeting.”

    (彼らは会議中、不満を抱えた顧客から言葉による攻撃を受けました。)

③ 学術的な文脈


  1. “This study examines the relationship between stress and heart attacks.”

    (この研究はストレスと心臓発作との関係を調査しています。)

  2. “We analyzed historical records of air attacks in World War II.”

    (第二次世界大戦における空襲の史料を分析しました。)

  3. “The paper discusses how frequent cyber attacks impact international security.”

    (その論文は、頻繁に起こるサイバー攻撃が国際的な安全保障にどのように影響するかを論じています。)


6. 類義語・反意語と比較

・類義語 (Synonyms)


  1. assault(暴行・激しい攻撃):より物理的・衝撃的な攻撃ニュアンス

  2. offensive(攻撃行動):軍事的文脈での“攻撃”として使われやすい

  3. onslaught(猛攻撃):突発的で激しい攻撃のイメージ

  4. strike(打撃・攻撃):狙いを定めて攻撃するニュアンスが強い

  5. charge(突撃):突進するような攻撃を意味する

  6. aggression(攻撃性、侵略性):攻撃的な態度を表す言葉

  7. raid(急襲):敵地や特定目標を急襲するイメージが強い

・反意語 (Antonyms)


  1. defense / defence(防御):相手の攻撃から身を守る行為

  2. protection(保護):攻撃を防ぐための行為または状態

これらの単語は「攻撃」や「防御」という点では似ていますが、使われる文脈やニュアンスが異なるので、適切に使い分ける必要があります。


7. 発音とアクセントの特徴

・発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /əˈtæk/

  • イギリス英語: /əˈtæk/

・アクセント


  • 「ə-táck」のように、第二音節「tack」にストレスがあります。

・アメリカ英語とイギリス英語


  • アクセント位置は同じですが、母音の微妙な発音に違いがあります。

  • 日本人学習者は語頭の “a” を強く発音しがちですが、弱くする(「ア」ではなく「ア/ə」の音)点に注意しましょう。

・よくある発音の間違い


  • 第一音節を強く発音して「アタック」と読みがち。正しくは後半を強調して「ə-táck」のように発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:誤って “attak” とか “attact” と書くことがありますが、正しくは “a-t-t-a-c-k” です。

  2. 同音・似たスペリングとの混同:


    • “attach”(取り付ける)と混同しないように注意。

    • “attic”(屋根裏部屋)とのスペリングも似ていますが意味は全く異なります。


  3. 試験傾向(TOEIC・英検など):


    • ニュース記事やパッセージ中で、「どのような攻撃か」を説明する問題で出題されることがあります。

    • “attack” が可算名詞として使われるか不可算名詞として使われるかなど、前後の文脈を見極める問題も時々見受けられます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペルを覚えるコツとして:「a」+「t」+「tack」と区切って覚えるとミスが減ります。

  • 連想:心臓発作 (heart attack) → 「突然の襲いかかり」をイメージし、何かがドンと急にやってくる感覚を思い出すと覚えやすいです。

  • “attack the problem” という言い回しもあり、「問題に立ち向かう」という前向きな意味でも使われることがあるので、マイナスな概念だけでなく「積極的に取り組む」イメージもあると覚えておくと便利です。


以上が名詞 attack の詳細な解説です。攻撃行為のみならず、「不意の発生」「誰かや何かを強く非難する行為」など多彩な意味合いを持つ単語なので、用法に合わせて使い分けてみてください。

意味のイメージ
attack
意味(1)

〈U〉〈C〉(…に対する)攻撃;(ゲームの)攻め;非難《+on(upon, against)+

意味(2)

〈C〉発病,発作

意味(3)

〈U〉(仕事への)着手,開始

意味を覚えるための辞書問題

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