最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

anguish

名詞

(…に対する)(心身の)『激しい苦しみ』,苦悶(くもん)《+『over』+『名』》 /

このボタンはなに?

彼女は壊滅的なニュースを受けた時、苦しみの中で叫びました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: anguish

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語):

・Extreme suffering, distress, or pain (especially mental or emotional)

意味(日本語):

・非常に強い苦悩、苦痛(特に精神的なもの)

こうした苦悩は、深い悲しみや絶望など、強い感情的な痛みを表すときに使われます。日常会話では頻繁には使われませんが、文学やドラマなどの表現でよく目にします。

活用形


  • 名詞: anguish

  • 形容詞形: anguished(苦悩している、苦しみに満ちた)

    例: He looked anguished after hearing the news.

  • 動詞化はあまり一般的ではありませんが、まれに “anguish over 〜” のようなフレーズで動詞的に使われることもあります。

CEFRレベル(目安)


  • C1(上級): 感情的な痛みを表す高度な語彙として、ネイティブでもやや文語的・フォーマルな文脈で用いられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • anguish は明確な接頭語・接尾語を含まない単語ですが、語源はラテン語の “anguish(a)”(苦しみ、憂鬱)に由来するとされています。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. mental anguish(精神的苦悩)

  2. physical anguish(身体的苦痛)

  3. anguish over a decision(決断をめぐる苦悩)

  4. anguish and despair(苦悩と絶望)

  5. cry out in anguish(苦痛の叫びを上げる)

  6. in deep anguish(深い苦悩の中で)

  7. anguish of separation(別離の苦しみ)

  8. hidden anguish(隠された苦悩)

  9. prolonged anguish(長引く苦痛・苦悩)

  10. anguish is evident on someone’s face(人の顔に苦悩がはっきり表れている)


3. 語源とニュアンス

語源


  • anguish はラテン語の “anguish(a)” に由来し、元々は「狭い」「締め付ける」などを意味する語根から発達したとされています。そこから転じて、「締め付けられるほどの強い苦悩」を表すようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 非常に強い苦痛や苦悩を指すため、感情的に重い響きがあります。

  • 文語的、少しフォーマルな文章や文学的表現でよく使われます。日常会話では「deep pain」「extreme sorrow」などの表現で言い換えられることも多いです。

  • 映画や小説など、感情の大きな起伏を示すシーンで目にしやすい単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算: 名詞で基本的には不可算として扱われることが多いです。数えられない「苦悩」という概念を表すからです。

  • 文脈: 感情や精神状態を名詞として表す場合に限定されます。

  • よく使う構文例:


    • be in anguish (苦悩の中にいる)

    • suffer anguish (苦悩に苦しむ)

    • express one’s anguish (苦悩を表に出す)


  • フォーマル・カジュアルいずれでも使われますが、カジュアル会話では重々しく聞こえるため、あまり多用しません。



5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文


  1. “I could see the anguish in her eyes, but I didn’t know how to help.”

    (彼女の目には苦悩が見えていたけど、どう助けていいかわからなかった。)

  2. “He let out a cry of anguish when he saw the damage to his car.”

    (車の損傷を見た彼は、苦痛の叫び声をあげた。)

  3. “Talk to someone if you’re feeling anguish. Don’t keep it bottled up.”

    (もし苦悩しているなら誰かに話して。抱え込まないでね。)

5.2 ビジネスシーンでの例文


  1. “The staff’s anguish over the sudden layoff was apparent.”

    (突然のレイオフに対する従業員たちの苦悩は明らかだった。)

  2. “We need to address the anguish our customers felt after the product recall.”

    (製品リコールの後に顧客が感じた苦悩に対処する必要がある。)

  3. “Her anguish over the failed deal impacted her performance.”

    (契約失敗に対する彼女の苦悩が、彼女の業績に影響した。)

5.3 学術的・硬い文脈での例文


  1. “In psychology, prolonged anguish may lead to severe mental health issues.”

    (心理学において、長期にわたる苦悩は深刻な精神疾患につながる可能性がある。)

  2. “Historical records reveal the anguish caused by the famine of the 19th century.”

    (歴史的記録は、19世紀の飢饉による苦悩を明らかにしている。)

  3. “Many poets write about human anguish as a central theme in their works.”

    (多くの詩人は、人間の苦悩を作品の中心的テーマとして描いている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. agony(激しい苦悩、痛み)


    • anguish よりも身体的苦痛を強調するニュアンスがある。


  2. torment(苦悩、苦痛)


    • 精神的にも肉体的にも長く続く苦痛を表すことが多い。


  3. distress(苦悩、苦痛、苦境)


    • anguish よりもやや軽く、動揺やストレスなどにも使われる。


  4. pain(痛み、苦痛)


    • 精神的・肉体的に広く使われる一般的な単語。


反意語 (Antonyms)


  1. relief(安堵、安心)

  2. comfort(快適さ、安心感)

これらは苦悩から解放される感覚を表すため、anguish の正反対のイメージを持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈæŋ.ɡwɪʃ/

  • アクセントは最初の音節 “AN” の部分に置かれます。

  • アメリカ英語・イギリス英語: 発音に大きな違いはありませんが、アメリカ英語でより “æ” が強めに、イギリス英語でやや“ɑ”に近いことがあります。

  • よくある発音の間違い: 語中の “guish” を /gɪʃ/ ではなく、/gwɪʃ/ としっかり発音するのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “anguish” は “angu*ish” の部分に注意。 “anguesh” や “angush*” と間違えないようにしましょう。

  • “anger” との混同: “anger” は「怒り」、 “anguish” は「苦悩」で、意味がまったく異なります。

  • 試験対策: TOEICや英検の上級レベルで読解問題に出ることがあります。主に感情表現や文学的な文章で登場しやすいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「心がぎゅっと締め付けられる (anguish)」というイメージで覚えるとわかりやすいかもしれません。

  • スペルの中の “guish” が「苦痛でうずく感じ」と覚えるなど、音とイメージを結びつけると記憶が定着しやすいです。

  • “ang(uish)” と “anguish” の形から “anger” と似ていると思われがちですが、実際はまったく異なる意味なので、そこを区別して覚えることがポイントです。


以上が名詞 “anguish” の詳細な解説です。深い苦悩や苦痛を的確に表現できる言葉なので、文章表現力を高める上で理解・活用すると便利です。

意味のイメージ
anguish
意味(1)

(…に対する)(心身の)激しい苦しみ,苦悶(くもん)《+over+

意味を覚えるための辞書問題

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