pathway
以下では「pathway」について、学習者の方にも分かりやすいように、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語)
- 「pathway」: a route or track along which someone or something moves
意味(日本語)
- 「pathway」: (人や物が通る)道筋、通路、進路
- 日常的には「通り道」や「小道」を指すことが多いです。また比喩的に「成長や成功に至る道筋」というような抽象的な意味でも使われます。
「pathway」は「道」や「進路」を表す名詞(noun)です。
たとえば「人生の選択肢(人生の道筋)」や「研究や計画の進め方(プロジェクトの道筋)」といった、物理的だけでなく抽象的な文脈でもよく使われます。
- 品詞: 名詞(n.)
- 活用形: 単数形「pathway」 / 複数形「pathways」
他の品詞例
「pathway」は基本的に名詞のみで使用される単語です。動詞や形容詞など、他の品詞に変化する形は一般的にありません。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- A1(超初心者): 身近なよく使う単語を中心とするレベル
- A2(初級): 簡単な文章を扱うレベル
- B1(中級): 自分の意見を伝えられるレベル
- B2(中上級): 抽象的な話題にも対応できるレベル
- C1(上級): 複雑な表現や専門的な内容にも対応できるレベル
- C2(最上級): ネイティブに近い感覚で内容を理解できるレベル
「pathway」は少し専門性のある文脈(学術・比喩など)でも使われるため、B2レベル程度とされています。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「path」 + 「way」 という2つの名詞の結合のような形で、両方とも「道」や「進路」を意味します。
- 接頭語・接尾語として明確に区切れる形ではなく、合成語(compound word)です。
他の単語との関連性
- 「path」(n.)「道」
- 「way」(n.)「道、方法」
→ 両者とも期限は古英語 (Old English) にさかのぼり、英語の中でも比較的基本的な意味合いを持つ語です。
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- career pathway → キャリアの道筋
- biological pathway → 生物学的経路
- neural pathway → 神経経路
- metabolic pathway → 代謝経路
- pathway to success → 成功への道
- educational pathway → 教育課程
- a clear/defined pathway → はっきりとした道筋
- block a pathway → 通り道をふさぐ
- discover a new pathway → 新たな道を発見する
- pathway forward → (問題解決や目標達成の)今後の方向性
3. 語源とニュアンス
語源
- 「path」: 古英語の「pæþ」から派生した単語で、「踏みならされた道」を意味しています。
- 「way」: 古英語の「weg」から発展した単語で、「道」「方向」「方法」を指します。
2つの語源的に近い意味の単語が合わさって、「特定の道筋・方法」をより強調する単語になりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 物理的な道だけでなく、比喩的に「目標達成や将来の進み方」を指すケースも多いです。
- ややフォーマル度が高めで、文章や議論の中でも使いやすい単語です。
- 日常会話で「通路」を言う場合は「path」を使うことも多いですが、「pathway」が使われると少し「きちんと整備された道」「システムとしての道筋」を思わせます。
4. 文法的な特徴と構文
- 「pathway」は可算名詞です(a pathway / pathways)。
- フォーマル・インフォーマルどちらでも使えますが、学術的・ビジネス的な文脈に出やすい単語です。
一般的な構文やイディオム例
- “provide/create a pathway…”: ~への道筋を提供する
- “be on a pathway (to)…”: ~への道のりにいる
- “open up a pathway…”: (新しい道・可能性を)切り開く
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
I took the narrow pathway behind the house to get to the garden.
(家の裏手にある細い道を通って庭に行ったよ。)There's a pathway through the woods that leads to a beautiful lake.
(森の中を通る道があって、それがきれいな湖へ通じているんだ。)We found a hidden pathway while hiking yesterday.
(昨日ハイキング中に、隠された小道を見つけたんだ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
Our mentor program offers a clear pathway for career advancement.
(私たちのメンター制度は、キャリアアップのための明確な道筋を提供しています。)We need to establish a pathway to streamline the production process.
(生産プロセスを効率化する道筋を確立する必要があります。)This partnership could be the pathway to global expansion for both companies.
(このパートナーシップは両社のグローバル展開に向けた道筋となるかもしれません。)
(3) 学術的な文脈での例文
The researchers studied the neural pathways responsible for memory formation.
(研究者たちは記憶形成を司る神経経路を研究しました。)Understanding the metabolic pathway is crucial for developing new drugs.
(新薬開発のためには代謝経路の理解が重要です。)The educational pathway in this university is designed to be interdisciplinary.
(この大学の教育課程は、学際的になるように設計されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- path → (物理的に)道、および比喩的にも使えるが「pathway」より一般的
- route → (行き先に至るための)道筋、経路。道順のニュアンスが強い
- track → 雑多な道やトラック・レールのように、特に物理的な道や航跡などを指す
- way → 非常に一般的で、道や方法、方向など幅広い意味がある単語
※ 類似していても、「pathway」は物理的な「道」+比喩表現としての「道筋」という両面で使いやすい語です。
反意語(Antonyms)
- 特に「道」の反意語としてはっきりした単語は少ないですが、あえて挙げるなら「obstacle」(障害)や「dead end」(行き止まり)などが、文脈によっては対照的に使われることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号):
- アメリカ英語: /ˈpæθ.weɪ/
- 「æ」の音に注意。口をやや開き気味で「あ」と「え」の中間音のように発音する
- イギリス英語: /ˈpɑːθ.weɪ/
- 「ɑː」になり、少し長めの「アー」音になります
- アメリカ英語: /ˈpæθ.weɪ/
強勢(アクセント)は、最初の音節「path-」に置かれます。「PATH-way」のように最初を強めて発音します。
よくある間違いとして、/θ/(無声のthの音)を /s/ や /t/ などと混同しないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル間違い
- 例: 「pathwey」と誤って綴る
- 例: 「pathwey」と誤って綴る
- 同音異義語との混同はあまり多くありませんが、「path」だけと混同して省略してしまうことや、「way」と分裂させて書いてしまうミスに注意。
- 「pathway」を「passway」などと似た音で間違えることもあるので、発音とスペルはしっかり覚えましょう。
- TOEICや英検では、ビジネス文脈や学術文脈(特に研究・医療系)で出題されることがあります。
- 特に「metabolic pathway」や「career pathway」などの表現が読解問題に出てきたりします。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「path」と「way」はどちらも「道」。同じ意味の単語がくっついて「さらに強調された“道”」と覚えるとイメージしやすいです。
- スペリングでは「path + way」の2語をそのまま繋げるだけなので、綴りを思い出しやすいでしょう。
- 実際に「小道」をイメージするか、「成功までの道筋」を使った比喩表現をイメージすると、記憶に定着しやすくなります。
「pathway」は物理的にも比喩的にも「道」を強調する合成語です。フォーマル・学術的な場面から日常のちょっとした道順まで、幅広く使える便利な単語です。ぜひ覚えてみてください。
道,小道(path)