stance
1. 基本情報と概要
単語: stance
品詞: 名詞 (countable)
基本的な意味(英語): a way of standing or a position or opinion on a particular matter
基本的な意味(日本語): 姿勢・立場・態度
「stance」は「体の構え方」や「意見・立場」というニュアンスを持つ単語です。たとえば、野球やゴルフでの構え方を表す時や、ある議題に対してどういう態度を取るかという時に使われます。
活用形の例:
- 通常は名詞なので、複数形は “stances” となります。動詞形はありません。
- 他品詞例: 「stance」から直接派生した形容詞などは少ないですが、動詞 “stand” や関連する名詞 “standing” (「現在の地位・姿勢」の意味) などと関連があります。
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
- B2:ある程度複雑な話題について、自分の意見やその背後にある理由を説明できるレベルの単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語という明確な構成はありません。
- 語幹としては “stance” 全体が語幹です。
- 語源的にはラテン語 “stantia” (立っている状態) に由来し、同じ語源には “stand” などがあります。
詳細な意味
- 身体的な姿勢: スポーツやダンスなどで体をどう構えているかを指します。
- 意見・立場: ある議題についての考え方・態度・ポリシー。
よく使われるコロケーション(共起表現・関連フレーズ)10選
- take a stance(~の立場を取る)
- adopt a stance(~の姿勢・態度を採用する)
- maintain a stance(立場を維持する)
- aggressive stance(攻撃的な姿勢/態度)
- defensive stance(防御的な姿勢/態度)
- political stance(政治的立場)
- firm stance(強固な立場/揺るぎない態度)
- neutral stance(中立的立場)
- moral stance(道徳的立場)
- ethical stance(倫理的立場)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “stantia” がフランス語を経由し、中英語期に “stance” として取り入れられました。もともと「立ち続ける」「立っている状態」を意味します。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「身体的な姿勢」を表す場合は、スポーツや武道、ダンスなど文脈が限られます。
- 「意見・立場・態度」を表す場合は、カジュアルに日常会話で使われるだけでなく、フォーマルな文章でもよく見かけます。
- ニュートラルからやや硬めのニュアンスですが、口頭でも書き言葉でも幅広く使えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable): 「態度や立場」という意味で使う際は可算名詞として扱い、単数・複数形あり (a stance / stances)。
- 一般的な構文:
- “take (on) a stance on + 事柄” (~についての立場を取る)
- “have/hold a stance + against/on + 事柄” (~に反対の立場/~に関する立場を持つ)
- “take (on) a stance on + 事柄” (~についての立場を取る)
- フォーマル/カジュアル: どちらでも使える単語。意見を示すエッセイや論文などにもよく出てくるため、ビジネスやアカデミック、日常会話でも幅広く活躍します。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I don’t understand your stance on this matter. Could you explain it better?”
(この問題に対するあなたの立場がよくわからないの。もう少し説明してくれる?)“Her stance while swinging the baseball bat is really unique.”
(野球のバットを振る時の彼女の構え方は本当に独特だよ。)“My stance is that we should talk things through before making any decision.”
(僕の立場は、何か決める前にきちんと話し合うべきだということだよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“The company’s stance on sustainability has attracted many eco-conscious customers.”
(その企業のサステナビリティに対する姿勢は、多くの環境意識の高い顧客を惹きつけている。)“We need to clarify our stance regarding the new policy changes.”
(新しい方針変更に関して、我々の立場をはっきりさせなければなりません。)“Our CEO took a firm stance against discriminatory practices in the workplace.”
(私たちのCEOは、職場での差別的行為に対して断固とした態度を取りました。)
(3) 学術的な文脈での例文
“In this paper, the author’s stance on climate change is supported by numerous studies.”
(本論文では、著者の気候変動に関する立場が数多くの研究によって裏付けられている。)“Sociologists often analyze one’s stance within a given cultural framework.”
(社会学者は、ある人がとる立場を与えられた文化的枠組みの中でしばしば分析する。)“His stance on the ethical implications of artificial intelligence has sparked debate.”
(人工知能の倫理的影響に関する彼の立場は、議論を呼び起こしている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- position (ポジション / 立場): “stance” よりも広い意味で「位置」や「状況」を表す時にも使われる。
- viewpoint (見解): より意見・見解を強調する。
- posture (姿勢): 身体的な姿勢に強く焦点を当てるが、比喩的に「態度」を表すこともある。
- attitude (態度): 人の気持ちや思考の方向を指す。より主観的な印象が強い。
反意語 (Antonyms)
- 明確な「反意語」はありませんが、強いて言えば「indifference(無関心)」「neutrality(中立)」などが、立場をはっきり主張しない点で対照的です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /stæns/ (米), /stɑːns/ (英)
- アクセント (stress): 単音節なので “stance” 全体
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: /stæns/(「スタンス」に近い)
- イギリス英語: /stɑːns/(「スタァンス」に近い)
- アメリカ英語: /stæns/(「スタンス」に近い)
- よくある発音ミス: 母音の長短やアの音の違いによる混乱。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “stance” と “stence” を混同するなど。
- “stands” との混同: “stands” は動詞 / 名詞の複数形などで使われるため、「立場」という意味を伝える場合は “stance” を使うこと。
- 資格試験やエッセイでの出題: “Take a stance on ...” のように、意見を問う英作文問題などで頻出するフレーズです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “stand” が「立つ」なら、その「立ち方」が “stance”。そこから「立場や意見」を表すようになったと覚えるとわかりやすいです。
- 勉強テクニック: “take a stance” とセットで覚えることで、意見を述べるときに使いやすくなります。「自分がどこに“立つ”かをはっきりさせる」とイメージすると定着しやすいでしょう。
以上が “stance” の詳細な解説です。スポーツから政治の立場表明まで幅広い文脈で使われる名詞なので、ぜひ例文を音読したり書き写したりして使いこなしてみてください。
態度,立場
スタンス(ゴルフ・野球などで打球のときの足の位置)