最終更新日:2025/11/13

〈C〉(美術・文芸作品などに関する)評論 / 〈U〉(一般に)論評,批判

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critique

〈C〉(美術・文芸作品などに関する)評論 / 〈U〉(一般に)論評,批判

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解説

1. 基本情報と概要

単語: critique

品詞: 名詞 / 動詞

意味(英語)


  • (名詞) A detailed analysis and assessment of something, especially a literary, philosophical, or political theory.

  • (動詞) To evaluate or examine critically.

意味(日本語)


  • (名詞) 作品・考え・提案などを細かく分析して批評または評価すること。

  • (動詞) 作品や意見を批評・論評すること。

「批評する」「論評する」という意味で使われます。日常会話ではややフォーマルな響きがあり、学術的な論文や文章など、専門的な場面でよく登場します。

活用形


  • 名詞: critique (単数) / critiques (複数)

  • 動詞: critique / critiques / critiqued / critiquing

他の品詞になった例


  • critic (名詞): 批評家

  • critical (形容詞): 批判的な、重大な

  • critically (副詞): 批判的に、重大なほどに

難易度(CEFR目安)


  • B2(中上級)〜C1(上級)レベル: 学術的な文章や作品の評価を行うための用語として、ある程度専門的な文脈で用いられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: critic(批評家、批評する)

  • 接尾語: -ique(フランス語由来の名詞化・形容詞化語尾)

「critique」はフランス語から英語に取り入れられたもので、元々の「critique (フランス語)」は「批評」の意味です。「critic」という語幹との関連が強く、同じく「批評、評論」に関わる単語です。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. literary critique(文学批評)

  2. art critique(美術評論)

  3. film critique(映画評論)

  4. social critique(社会批評)

  5. critical approach(批判的アプローチ)

  6. to offer a critique(批評を提示する)

  7. to engage in critique(批判的な議論や検討を行う)

  8. peer critique(仲間同士の批評・レビュー)

  9. critique session(批評セッション、レビュー会)

  10. constructive critique(建設的な批評)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古代ギリシア語「κριτικός (kritikós)」(判断する、批評する) → ラテン語→ フランス語「critique」→ 英語に取り入れられたとされます。

  • 歴史的には学術論や文学・芸術作品を専門的に評価・分析する文脈でよく使われてきました。

  • ニュアンス: 「批判」の意味合いを含むものの、単なる否定や悪口とは異なり、論理的根拠に基づき分析・評価を行う前向きな行為として使われることが多いです。

  • 使用上の注意: フォーマルで学術的な響きがあり、カジュアルな場面では「review」「evaluate」のほうが自然な場合もあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞の用法: 加算名詞として扱います。


    • 例: “He wrote a detailed critique of the proposal.”


  2. 動詞の用法: 他動詞として使われ、目的語をとります。


    • 例: “They critiqued his research findings.”


「critique」はフォーマル寄りの表現なので、日常の雑談などよりもアカデミックやビジネスの文書、プレゼンなどで使用されやすいです。


5. 実例と例文

A. 日常会話 (カジュアル寄り)


  1. “I appreciate your critique of my artwork; I’ll try to improve it.”


    • 「私の作品に対するあなたの批評をありがたく思います。改善してみます。」


  2. “Could you give me a quick critique of this recipe before I cook it for everyone?”


    • 「みんなに料理を振る舞う前に、このレシピをざっと批評してもらえますか?」


  3. “My friend asked me to critique his short story.”


    • 「友人が自分の短編小説を批評してくれって頼んできたんだ。」


B. ビジネス (ややフォーマル)


  1. “The manager’s critique of the marketing strategy was extremely thorough.”


    • 「そのマネージャーのマーケティング戦略に対する批評は非常に綿密でした。」


  2. “We held a critique session to refine our project proposal.”


    • 「私たちはプロジェクト提案をブラッシュアップするために、批評セッションを行いました。」


  3. “Could you critique this presentation outline for clarity and effectiveness?”


    • 「このプレゼンのアウトラインを、わかりやすさと効果の面で批評してもらえますか?」


C. 学術的な文脈(アカデミック)


  1. “The professor’s critique of each student’s paper helped them improve their research methods.”


    • 「教授による各学生の論文への批評が、彼らの研究手法向上につながりました。」


  2. “A critical essay requires not just summary but a thoughtful critique of the text.”


    • 「批評的エッセイには、単なる要約だけでなく、テキストに対する深い批評が求められます。」


  3. “His book provides a socialist critique of modern capitalism.”


    • 「彼の著書は現代資本主義に対する社会主義的批評を示しています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. review(レビュー/再検討)


    • 日本語: レビューする、再検討・批評する

    • ニュアンス: より一般的でカジュアルにもフォーマルにも使える。


  2. evaluate(評価する)


    • 日本語: 評価する

    • ニュアンス: 数値や結果に基づく評価に焦点。


  3. assess(評価する、査定する)


    • 日本語: 査定・見積もりする

    • ニュアンス: 評価によってレベル・価値を判断する。


  4. analyze(分析する)


    • 日本語: 分析する

    • ニュアンス: 批評というより構造や要素を詳しく調べる行為。


  5. comment on(コメントする)


    • 日本語: コメントする、言及する

    • ニュアンス: より軽い指摘や意見を述べる感覚。


反意語


  • “approve”(承認する)や“praise”(称賛する)という語は、「問題点や改善点を探すための批評」とは逆の「同意・賛美」の方向です。ただし完全な反意語と言うより、意味的に対照的な表現となります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /krɪˈtiːk/

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに発音は比較的似ていますが、地域によって [r] の発音や [t] の強さがやや異なる場合があります。

  • 強勢(アクセント)は「-tique」部分に置かれます (cri-TIQUE)。

  • よくある間違いとしては “critic” (/ˈkrɪtɪk/) と混同してしまうこと。他にも「クリティーク」と「クリティック」というカタカナ発音の違いにも注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “critic” と混同しない: “critic” は「批評家(名詞)」、一方 “critique” は「批評(名詞)」または「批評する(動詞)」。

  • スペルミス: critique の“que”を “que”で終わることを忘れがちで、“critic”や“criticia”などと誤る場合があります。

  • “criticize” との使い分け: “criticize” は「非難する」という否定的な语感も含む場合が多いのに対し、“critique” は「評価・考察する」行為としてより中立的・学術的に使われます。

  • TOEICや英検などの試験での出題:文章の要約・評価問題等で“critique”が登場することがあります。特にリーディングパートや短文穴埋めで見かける可能性が高いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語感の連想: “critic” + “unique” で「独特の批評」。実際には関係ありませんが、語尾の “-ique” で「ユニーク(nique)」を連想するとスペルを覚えやすいでしょう。

  • ストーリーで覚える: 「批評家(critic)が最後に時代ぶった切りの批評(critique)を行う」とイメージすると、critic と critique の違いをセットで覚えやすいです。

  • 一度「批評」するという行為を実際にやってみるなど、実際に使いながら覚えると定着しやすいでしょう。


以上が「critique」の詳細解説です。批判的思考を鍛える上で役立つ単語ですので、論文やレポート、プレゼンなどで積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
critique
意味(1)

〈C〉(美術・文芸作品などに関する)評論

意味(2)

〈U〉(一般に)論評,批判

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