最終更新日:2025/10/13

を推定する / を仮定する / 思い切って...する《to do》

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元となった辞書の項目

presume

動詞

を推定する / を仮定する / 思い切って...する《to do》

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解説

以下では、動詞“presume”について、さまざまな角度から詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語での意味

“Presume”は「何かが事実だと仮定する・推定する・想定する」という意味の動詞です。

日本語での意味

日本語では「推測する」「仮定する」「思い込む」といった意味を持ちます。

「まだ確固たる証拠がないものの『おそらくそうだろう』とある程度の確信をもって思う」ニュアンスが含まれます。

日常会話では「~と推定する」よりももう少し確信強めに、「まあ当然だよね」というニュアンスで使われることがよくあります。

品詞と活用形


  • 品詞: 動詞 (他動詞として用いられることが多い)

  • 活用形の一例:


    • 現在形: presume / presumes

    • 過去形: presumed

    • 過去分詞形: presumed

    • 現在分詞形: presuming


他の品詞になった時


  • 形容詞: presumptive (推定上の、仮定上の)

  • 名詞: presumption (推定、仮定)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)程度

    → 日常やビジネスなど、応用的な場面で推測表現を使えるレベル。

  • C1(上級)にも登場

    → よりフォーマルで複雑な文章の中でも自然に使われる語彙。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語 “pre-”: 「前に」「先に」という意味。

  • 語幹 “-sume”: ラテン語の “sumere” (“take”=「取る」の意)に由来。

    もともとは“take beforehand”というニュアンス。

派生語・類縁語


  • “assume” (仮定する、想定する)

  • “resume” (再開する)

  • “consume” (消費する)

いずれも“-sume”を含む単語で、ラテン語の“sumere(取る)”が共通の由来です。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. presume (someone) innocent / guilty

    → (人)を無罪/有罪と推定する

  2. presume (someone) dead

    → (人)を死んだものとみなす

  3. presume to do (something)

    → あえて〜する、失礼ながら〜する(ややフォーマル)

  4. presume consent

    → 同意とみなす

  5. cannot presume to speak for (someone)

    → (人)に代わって話すことはできない

  6. presume liability

    → 責任があるものとみなす

  7. presume that…

    → 〜と推定する(最も一般的な使い方)

  8. on the presumption that…

    → 〜という仮定のもとに

  9. a presumed cause

    → 仮定された原因

  10. a presumed candidate

    → 有力候補(とみなされている人)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語“praesūmere”(“prae-” + “sūmere”)から来ており、「あらかじめ取る・要約する」といった意味合いが原点です。

使用時の注意点・ニュアンス


  • “assume”よりもフォーマル・書き言葉寄りで、公的書類や法的文脈で「推定・みなす」という意味で使われることが多いです。

  • 日常会話でも「当然~だろう」「~じゃないかと思う」のようなニュアンスを強めに表現したいときによく使われます。

  • ただし「勝手に思い込む」「厚かましくも~する」という意味合いが含まれる場合もあり、相手を不快にさせるほど踏み込むニュアンスになることがあります。

口語/文章での使われ方


  • 口語: ややフォーマル寄りの印象。

  • 文章: レポートやエッセイ、法的文書などでよく見られる。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  1. presume + [that節]


    • 例: I presume that he will arrive soon.


  2. presume + 目的語 + (to be) + 補語


    • 例: They presumed him (to be) innocent.


  3. presume + to 不定詞


    • 例: How dare you presume to tell me what to do?


フォーマル/カジュアル


  • フォーマルな文書や法的文脈で使われるとき:

    “It is presumed that…” のような形式的な書き方が多いです。

  • カジュアルな会話:

    “I presume so.”(たぶんね)程度の短い返事などで登場します。

他動詞・自動詞の使い分け


  • 主に他動詞として用いられます(目的語やthat節をとる)。

  • 稀に自動詞扱いで「(出しゃばって)大胆にも~する」の意味を持つ表現 (“presume on/upon [someone’s kindness]”) があります。


5. 実例と例文

日常会話(3つ)


  1. “I presume you’ve already had lunch, right?”

    (もう昼食をとったんだよね? という推測的な発言)

  2. “I presume this is your coat, since it has your name on it.”

    (名前が入っているから、これはあなたのコートだと思うよ)

  3. “You presume too much if you think I have time for that.”

    (そんなことをする時間があると思っているなら、思い込みが激しいよ)

ビジネスシーン(3つ)


  1. “We presume the client’s approval unless we hear otherwise.”

    (異議がない限りは、クライアントの承認を得たものとみなします)

  2. “Given the data, we can presume a positive outcome next quarter.”

    (そのデータから、来四半期は良い結果になると推定できます)

  3. “The board presumes that all necessary documentation is complete.”

    (取締役会は、必要書類がすべて揃っているとみなします)

学術的な文脈(3つ)


  1. “Researchers presume that the population might decline in the next decade.”

    (研究者たちは、今後10年で人口が減少する可能性があると推定しています)

  2. “It is reasonable to presume a correlation between the two variables.”

    (2つの変数に相関関係があると推定するのは妥当です)

  3. “One might presume a different mechanism based on the experimental data.”

    (実験データから、別のメカニズムを仮定することもできるでしょう)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. assume(仮定する)


    • 具体的な根拠があまりなく、「仮定として~を考える」ニュアンス。

    • “presume”はassumeよりも確信度がやや高いことがある。


  2. suppose(想定する)


    • 日常会話でよく使われ、ややカジュアルで軽い推測のニュアンス。


  3. guess(推測する)


    • 確信度はさらに低く、一般的にカジュアル。


  4. infer(推察する)


    • 論理的に推論するニュアンスが強い。


  5. surmise(推量する)


    • 文語的表現で、「推量する」を意味。


反意語


  • doubt(疑う)


    • “presume”が「ほぼそうだと信じる」なら、“doubt”は「そうではないかもしれないと疑う」意味。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • イギリス英語: /prɪˈzjuːm/

  • アメリカ英語: /prɪˈzuːm/

強勢(アクセント)


  • “pre・SUME” のように、第2音節 “sume” に強勢があります。

  • イギリス英語は “zju” のように音がつながりますが、アメリカ英語では “zu” になる傾向が強いです。

よくある発音の間違い


  • 第1音節“pre-”にアクセントを置いてしまうこと。正しくは “pri-ZUME”。

  • イギリス英語で “zjuː” の部分を “zuː” と発音するなどの混同。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “presume”の “e” を抜かして “prsume” などと書き間違えることがある。

  • 同音・近音異義: “assume”との混乱。発音も似ているが微妙に違うので注意。

  • 文脈: フォーマルな文脈で使うつもりが、口語でカジュアルに使うと堅苦しく感じることもある。

  • 試験対策: TOEICや英検でも、推測を表す動詞として “assume,” “presume” がまとめて問われることがある。文脈から判断してどちらを選ぶかが重要。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 接頭語 “pre-” は「前に」、語幹 “sume” は「取る」。

    → 「先に取る=先取りしてそうだと思う」と覚えられます。

  • “assume”との違いを混同しないためには、presume は確信度がやや高く、フォーマル・法律関係でよく使われるとイメージすると良いでしょう。

  • 「プリズーム」と発音し、強調する部分が後ろにある、という小さいリズムを頭にイメージすると覚えやすいかもしれません。


以上が、動詞“presume”についての詳細な解説です。推測や仮定のニュアンスを含んだ言葉として、フォーマルからカジュアルまで幅広く使われる便利な単語です。ぜひ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
presume
意味(1)

…‘を'推定する,仮定する

意味(2)

思いあがった(生意気な,大胆な)ことをする

意味(3)

(…に)つけ入る,つけ込む,甘える《+on(upon)+

意味(4)

presume to do》思い切ってする,大胆(生意気)にも…する(dare)

学術英単語(NAWL) / 英訳 / 4択問題

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