名詞+現在分詞 (後置修飾)
他の語句を伴って名詞を修飾する後置修飾の現在分詞
名詞+現在分詞(後置修飾)の詳しい解説
英語の「現在分詞 (動詞の -ing 形)」には、大きく分けて以下の3つの用法があります。
- 名詞を修飾する 限定用法
- 補語(C)となる 叙述用法
- 副詞句として文全体を修飾する 分詞構文
このうち、名詞を修飾する限定用法 には、名詞の前に来る場合(例: “a sleeping baby”)と、名詞の後ろから来る場合(後置修飾、例: “the baby sleeping in the crib”)の2パターンがあります。そして、多くの場合、現在分詞がほかの語句(目的語・修飾語など)を伴うとき、名詞の後ろから修飾する形をとります。これを「名詞+現在分詞(後置修飾)」と呼びます。
後置修飾とは?
英語では、名詞を修飾する情報が長くなると、名詞の直後に修飾部分を配置することが多いです。これを「後置修飾」といい、次のような例が典型的です。
The boy playing the guitar is my friend.
(ギターを弾いている少年は私の友達です。)
この例で「playing the guitar」は「boy」を後ろから修飾しています。
- playing が動詞「play」の現在分詞
- the guitar は playing の目的語
名詞「boy」に対する追加情報を、動詞の -ing 形を用いることで「~している(最中の)○○」というニュアンスで説明しています。
後置修飾を使う理由やメリット
修飾語が長いときに読みやすくなる
「The boy playing the guitar at the park near my house」というように、修飾部分が長い場合、名詞の後ろに置くことで情報が整理され、読み手に伝わりやすくなります。名詞の状態や動作を明確に伝えられる
「~している名詞」という形で、名詞がどんな動作をしているのかを、ダイレクトに表現できます。
名詞+現在分詞(後置修飾)の作り方
対象となる名詞を決める
例: “the boy”, “the book”, “the woman” など。動詞を現在分詞 (-ing 形) にする
「play → playing」「read → reading」「stand → standing」など。必要であれば目的語や付加情報を付け足す
- “playing the guitar”
- “reading a novel”
- “standing by the window”
など。
- “playing the guitar”
名詞の直後に配置し、修飾句としてまとまりを作る
例:- “The boy playing the guitar”
- “The woman standing by the window”
- “The boy playing the guitar”
例文で確認しよう
The book lying on the table is mine.
- 「机の上に置かれている本は私のものです。」
- “lying on the table” が “the book” を後ろから修飾しています。
- 「机の上に置かれている本は私のものです。」
Did you see the cat sleeping under the tree?
- 「木の下で寝ている猫、見かけなかった?」
- “sleeping under the tree” が “the cat” を後ろから修飾しています。
- 「木の下で寝ている猫、見かけなかった?」
The girl wearing a red hat is my sister.
- 「赤い帽子をかぶっている女の子は私の妹です。」
- “wearing a red hat” が “the girl” を後ろから修飾しています。
- 「赤い帽子をかぶっている女の子は私の妹です。」
ポイントまとめ
- 現在分詞(-ing 形)には「限定用法」「叙述用法」「分詞構文」という3つの大きな働きがある。
- 名詞を修飾する限定用法では、名詞の前に置く短い修飾と、名詞の後ろに置く長めの修飾があり、特に「目的語」や「修飾要素」などプラスの情報を伴う場合は、後置修飾を使うことが多い。
- 後置修飾を使うことで、名詞に対する追加情報をスムーズに示すことができ、英語らしい表現もより自然になる。
以上が、「名詞+現在分詞(後置修飾)」のより詳しい解説です。英語の文章を読むときや、自分で英作文をするときにぜひ活用してみてください。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
POSTMODIFYING PRESENT PARTICIPLE