54
A1.2-A2.2

関係代名詞: 目的格の省略

目的格のみ省略できる

このボタンはなに?
説明

以下では、関係代名詞の「目的格の省略」について、より詳しく、わかりやすく解説します。

Markdown形式で書いていますので、適宜ご参照ください。


関係代名詞の目的格の省略とは

関係代名詞には主格・所有格・目的格がありますが、このうち「目的格」の関係代名詞(例: whom, which, that など)は、文の中で省略できる場合があります。省略してもしなくても文意は変わらないため、英語で文章を書くときによく用いられます。


目的格が省略できる理由

英語では、目的格の関係代名詞が使われる場面では、その代名詞が「文の目的語」として働いていることが多いです。

例えば、以下の文を見てみましょう:


I know the girl [whom] you met yesterday.

(昨日あなたが会った女の子を知っています)


ここで “whom” は「あなたが会った」の目的語にあたり、文としては以下の構造になっています:


  • 主文: I know the girl

  • 従属節: (whom) you met yesterday

この “whom” は目的格なので、しばしば省略されて次のように言うことができます:


I know the girl you met yesterday.



省略されているかを見抜くポイント

目的格の関係代名詞が省略されると、「先行詞 + (省略された関係代名詞) + 主語 + 動詞」の形になります。

文中では一見、先行詞の直後に「主語+動詞」があるように見えるのが特徴です。

例文


  1. (関係代名詞あり)


    • This is the book that I bought yesterday.


      • 「that」は目的格なので、I (主語) + bought (動詞) に対する目的語



  2. (関係代名詞を省略)


    • This is the book I bought yesterday.


      • 「that」は省略されているが文意は変わらない



なぜ省略とわかるのか


  • 先行詞 “the book” のあとに「I + bought」という“主語+動詞”が直接続いているため、そこに本来 “that” が省略されているとわかります。


目的格を省略できない場合

通常は目的格の関係代名詞を省略できますが、以下のような状況の場合は省略しないほうが明確になります。


  1. 前置詞が関係代名詞の直前にあるとき


    • 例: The person to whom I spoke was very kind.


      • この場合は前置詞 “to” の目的語として “whom” が必要であり、前置詞を文末に回した形にすれば省略が可能です。

      • 例: The person (whom) I spoke to was very kind. → (whom) は省略可



  2. 意味が曖昧になる可能性があるとき


まとめ


  • 関係代名詞の「目的格」は文の目的語として働くもので、しばしば省略できます。

  • 「省略されているか」を見抜くには、先行詞のあとに「主語+動詞」が続いていないかを確認するとよいです。

  • 前置詞が関係代名詞の直前に来る場合など、文の構造が複雑になるときは省略しづらい(あるいは不可)となることもあります。

目的格の省略ルールを理解しておくと、英語の読解・作文がスムーズになります。特に、英語の会話やカジュアルな文体ではよく省略されますので、見かけたら「これは目的格の関係代名詞が省略されているんだな」と判断してみてください。

Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)

ELLIPTICAL ACCUSATIVE RELATIVE PRONOUN

英語 - 日本語

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★