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A1.2-A2.2
助動詞: can
「~することができる」のcan
説明
以下では、助動詞「can」について、より詳しくわかりやすく解説します。
1. 助動詞とは?
助動詞(auxiliary verb)とは、動詞の前に置いて、その動詞の意味を補足したり強調したりする役割を持つ言葉です。
たとえば、「走る」という意味の動詞“run”の前に助動詞“can”を置くと、“can run”となり、「走ることができる」という意味になります。
2. 「can」の主な意味
能力(~することができる)
- 例: I can swim.
(私は泳ぐことができます。) - この場合は「能力」を表します。話し手が「泳ぐ才能やスキルを持っている」ことを示す表現です。
- 例: I can swim.
可能性(~する可能性がある)
- 例: It can rain in the afternoon.
(午後には雨が降るかもしれない。) - ここでは「起こりうる可能性」を指します。助動詞「can」は「本来起こり得ること、理論上可能なこと」を表す場合にも使います。
- 例: It can rain in the afternoon.
許可(~してもよい)
- 例: You can use my pen.
(私のペンを使ってもいいよ。) - 「can」は、口語的に「許可」を表す使い方もあります。かしこまった言い方では “may” や “could” を使うことが多いですが、日常会話では「can」で許可を示すのは自然です。
- 例: You can use my pen.
3. 「can」の文型
「can」は一般的に主語+can+動詞の原形という順序で使います。
肯定文:
主語+can+動詞の原形…
例: I can play the piano.
(私はピアノを弾くことができます。)否定文:
主語+cannot / can’t+動詞の原形…
例: I cannot play the piano. / I can’t play the piano.
(私はピアノを弾くことができません。)疑問文:
Can+主語+動詞の原形…?
例: Can you play the piano?
(あなたはピアノを弾くことができますか?)
4. 「can」と「be able to」の違い
- 「can」は話し言葉を中心とした自然な表現で、「能力・可能性・許可」を表すときに広く使われます。
- 「be able to」は、さらにフォーマルだったり、時制を柔軟に変化させる必要がある場合(たとえば過去形や未来形で能力を言いたい場合)に用いられます。
例:
- I can speak English. (話し言葉として自然)
- I was able to speak English when I was ten. (10歳の頃英語が話せた[過去形])
5. まとめ
- 助動詞は動詞をサポートする言葉で、文章の意味を補足・強調します。
- 「can」は、主に「能力」「可能性」「許可」を表す助動詞です。
- 基本形は「主語+can+動詞の原形」で、否定・疑問の形もシンプルに作ることができます。
- 過去や未来など、より複雑な時制で能力を表す場合は「be able to~」が使われることも多いです。
「can」は英語学習の初期で登場する、とても大切な助動詞です。少しずつ例文を作りながら慣れていきましょう。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
MODAL/AUX: can