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A1.2-A1.3

従属接続詞thatの省略(hope・know・think)

動詞の後で省略されやすい接続詞that

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説明

以下では、従属接続詞 that を省略するケースと省略できないケースについて、なるべく詳しく解説します。


1. 従属接続詞 that の基本的な役割

英語の文中で that は、主に以下のような役割を果たすときに用いられます。


  1. 名詞節を導く(例:「~ということ」)

  2. 形容詞節(関係代名詞節)を導く

    ※ 今回は1の「名詞節を導く」用法に注目します。

名詞節を導く that は、主に “hope,” “know,” “think,” “say,” “believe” などの動詞の後に置かれることが多いです。


2. that がしばしば省略される例

多くの場合、動詞の直後に続く that は省略できます。以下は典型的な例です。


  • I think (that) you are right.

    (君が正しいと思うよ。)


  • I hope (that) she will be happy.

    (彼女が幸せになるといいな。)


  • I know (that) he can solve the problem.

    (彼ならその問題を解けると知っています。)


これらは会話やカジュアルな文脈で特によく見られる形です。

ただし、必ずしも「絶対に省略しなければならない」というわけではなく、文体や強調の度合い、フォーマルさなどによっては that を入れておくと文意が明確になり、誤解を防げる場合もあります。


3. 省略しないほうが良い場合

3-1. 受動態(受け身)の文

動詞が受け身(受動態)の形になっている場合、特に that をそのまま残しておくことが多いです。たとえば:


  • I was told that he became a policeman.

    (彼は警察官になったと言われた。)

    ※ ここでは「I was told he became a policeman.」と書くことも可能ですが、情報をはっきり区切るために that を残すケースがよく見られます。


  • It was believed that the Earth was flat.

    (地球は平らだと信じられていた。)

    ※ この文でも that を省略して「It was believed the Earth was flat.」という書き方はできますが、フォーマルな文書では that を残す例が多いです。


3-2. 強調したい場合や誤解を避けたい場合

以下のように、文の区切りが曖昧になってしまう場合は that を省略しないほうが、読み手にとってわかりやすいです。


  • He said yesterday that he would go there.

    (昨日、彼はそこに行くと言った。)

    「昨日どちらが言ったのか」「いつ行くと言ったのか」のような情報をはっきり伝えるために、あえて that を置いて区切りを示す場合があります。


4. まとめ


  1. that は主に「~ということ」を表す名詞節を導くときに用いられる。

  2. “hope,” “know,” “think,” “say,” “believe” などの動詞の直後では、日常的に that が省略されることが多い。

  3. 一方で、受動態(受け身)の文や強調したい場合、誤解を避けたい場合などでは that を残すことが多い。

  4. 文体のフォーマルさや文意の分かりやすさを考慮して、必要に応じて that を省略したり、残したりするようにすると良い。

このように、that の省略は必ずしもルール化されているわけではなく、文脈や書き手/話し手の意図によって使い分けられます。文意をより明確にしたい場合や、フォーマルな文書を書くときは that を残し、カジュアルな会話やリズムよく話したいときは省略するなど、場面や目的によって使い分けができるようになるとより自然な英語表現になります。

Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)

hope/know/think+CLAUSE (without 'that')

英語 - 日本語

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