間接目的語 is given/passed/sent/showed/taught/told 直接目的語
第四文型の書き換え(間接目的語が主語の場合)
以下では、第四文型(S+V+IO+DO)の基本的な仕組みや、その受動態への書き換え方法をより詳しく解説します。
第四文型(S+V+IO+DO)とは
英語の文型には、主語(S)・動詞(V)・目的語(O)・補語(C)などを組み合わせたパターンがいくつかあります。第四文型と呼ばれるパターンは、動詞が「間接目的語(IO)」と「直接目的語(DO)」の2つの目的語をとる文型です。例えば次のような文です。
She showed him the photo.
(彼女は彼にその写真を見せた。)
このとき、
- 主語(S):She
- 動詞(V):showed
- 間接目的語(IO):him(「誰に?」にあたる部分)
- 直接目的語(DO):the photo(「何を?」にあたる部分)
動詞の例
第四文型をとる動詞には、次のようなものがあります。
- give: 「与える」
- pass: 「渡す」
- send: 「送る」
- show: 「見せる」
- teach: 「教える」
- tell: 「伝える、言う」
これらの動詞は、一般的に「誰かに何かをしてあげる」という意味を含む場合が多いため、自然と“人”と“物”の2つの目的語を取ることになります。
前置詞を使った第三文型への書き換え
第四文型の文は、間接目的語を前置詞(多くはtoやforなど)を用いることで第三文型(S+V+O+前置詞句)に書き換えることができます。
先ほどの例文も、次のように書き換えられます。
She showed the photo to him.
(彼女はその写真を彼に見せた。)
意味は同じですが、文型が第四文型から第三文型になっている点に注意しましょう。
受動態への書き換え
第四文型の文を受動態にする場合、次の2つの形がよく使われます。
- 間接目的語を主語にした形
- 直接目的語を主語にした形
1. 間接目的語(IO)を主語にする形
先ほどの例文を使うと、次のようになります。
He was shown the photo (by her).
(彼は(彼女によって)その写真を見せられた。)
- 「He」は、もともとの間接目的語 (IO) だった「him」を主語にしています。
- 直接目的語(DO) だった「the photo」はそのまま目的語として残ります。
- 行為者(She)は、by + 代名詞(by her)の形で示せます。ただし、省略することも多いです。
2. 直接目的語(DO)を主語にする形
同じ第四文型の文でも、今度は直接目的語を主語にして受動態を作ることも可能です。
The photo was shown to him (by her).
(その写真は(彼女によって)彼に見せられた。)
- 「The photo」が主語になります。
- 「to him」で、もともとの間接目的語が前置詞句になっています。
- こちらも行為者「She」は省略可能です。
まとめ
- 第四文型(S+V+IO+DO)とは、動詞が「誰に(IO)」「何を(DO)」という2つの目的語をとる文型です。
- 代表的な第四文型をとる動詞には、“give, pass, send, show, teach, tell”などがあります。
- 第四文型の文は、(S+V+IO+DO) → (S+V+DO+to/for + IO) のように第三文型に書き換え可能です。
- 受動態にする際には、IO(人)を主語にする書き換えと、DO(物)を主語にする書き換えがあります。
このように、第四文型では「人」と「物」のどちらを主語にするかによって、受動態の形が変わる点が重要です。基本的なしくみをしっかり理解し、実際に使う場面で正しく書き換えられるようにすると、より自然で正確な英語表現が身につきます。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
PASSIVE: INDIRECT OBJECTS OF GIVE/PASS/SEND/SHOW/TEACH/TELL AS SUBJECTS