助動詞: would rather
「むしろ~したい」
以下の解説は、「would rather」の使い方をより詳しく、わかりやすくまとめたものです。例文を挙げながら説明していくので、参考にしてください。
1. 助動詞とは?
まず、助動詞 (auxiliary verb) とは、動詞の前に置かれてその動詞の意味を補助したり、時制・態・話し手の気持ちなどを表したりする働きをもつ語です。
例:
- can (~できる)
- will (~するつもりだ)
- should (~すべき)
- must (~しなければならない)
これに対して、would rather
は「~するほうがいい」「むしろ~したい」という気持ちや好みを表すときによく使われる表現です。
2. 「would rather」の基本的な形
「would rather」は、以下のような形で使われることが多いです。
would rather + 動詞の原形
「動詞の原形」とは、たとえば “run” (走る), “eat” (食べる), “go” (行く) のように、辞書に載っている最も基本的な形です。
3. 「would rather」の意味と使い方
「would rather」は、話し手がある行為を好むこと、あるいはどちらかと言えば~したいという気持ちを表すときに使われます。日本語では「むしろ~したい」「~するほうがいい」「~したいくらいだ」といったニュアンスに近いです。
例文
I would rather run than walk.
(私は歩くよりも走るほうがいい。)would rather run
が「むしろ走りたい」というニュアンスを出しています。than walk
で、比較の対象が「歩く」ことだとわかります。
I’d rather eat at home tonight.
(今夜は家で食べたいな。)I would rather
を短縮してI’d rather
と書くこともよくあります。
Would you rather stay home or go out?
(家にいたいですか、それとも外出したいですか?)- 質問文でも同じ形を保ち、相手の好みを尋ねています。
4. 否定形の使い方
「would rather」で否定したいときは、「would rather not + 動詞の原形」 の形を使います。
例文
- I would rather not talk about it.
(そのことについてはむしろ話したくありません。) - She’d rather not stay up late.
(彼女はむしろ夜更かししたくないと思っている。)
5. 「than」と組み合わせるとき
「would rather A than B」の形にすると、「BするよりむしろAしたい」という意味をはっきり伝えられます。
例文
- I would rather go out than stay home.
(家にいるより外出したい。) - He would rather play video games than do his homework.
(彼は宿題をするよりビデオゲームをしたいと思っている。)
6. 会話でのニュアンス
「would rather」は比較的カジュアルな会話からフォーマルな文章まで幅広く使えますが、「むしろ~したい」 というニュアンスが強いです。丁寧に「したい」と述べるときには “would like to” を使うことも多いですが、好みや比較を強調したいときは「would rather」が非常に便利です。
7. まとめ
- 「would rather」は、好みや選択を示すときによく登場する表現。
- 形は「would rather + 動詞の原形」で、否定形は「would rather not + 動詞の原形」。
- 「AよりもむしろBしたい」のように比較したい場合は「would rather A than B」の形が使える。
「would rather」を使うと、自分の好みや気持ちを特に強調して伝えられるので、ぜひ覚えて使ってみてください。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
MODAL/AUX: would rather