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B1.1-B2.1
wish+仮定法過去
現在の事実の逆や願望を表す表現
説明
以下では「wish + 仮定法過去」という表現について、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. 「wish + 仮定法過去」の基本的な意味
「wish + 仮定法過去」は、「現実とは異なる状況が今こうだったらいいのに」という願望を表す表現です。
- 例えば、
I wish I could fly.
(飛ぶことができたらなあ)は、実際には飛ぶことができない(現実とは違う)けれど、「もし現実がそうだったらいいのに」と願っているわけです。
2. 文法の仕組み
■ “wish” の後に仮定法過去(過去形)を用いる
- 「wish + 主語 + 過去形」の形で、現在の実際の状況とは異なる願望を表します。
- 「could」や「were」を用いて、「(今)~できたらいいのに」「(今)~だったらいいのに」と言いたい場合に便利です。
たとえば:
I wish I could sing better.
- (実際には歌があまり上手ではないけれど)「もっと上手に歌えたらなあ」という意味。
- (実際には歌があまり上手ではないけれど)「もっと上手に歌えたらなあ」という意味。
I wish I were taller.
- (実際には背が高くないけれど)「もっと背が高かったらなあ」という意味。
- (実際には背が高くないけれど)「もっと背が高かったらなあ」という意味。
※ I wish I was taller.
と言うこともありますが、文法的には「仮定」をよりはっきり示すために were
を使うのが伝統的な用法です。
3. 具体例
I wish I had a car.
- (車がないが)「車があればなあ」
- (車がないが)「車があればなあ」
I wish I could stay longer.
- (実際には長く滞在できないが)「もっと長くいられたらいいのに」
- (実際には長く滞在できないが)「もっと長くいられたらいいのに」
I wish it were sunny today.
- (実際には雨 or 曇りだが)「今日晴れてたらいいのに」
- (実際には雨 or 曇りだが)「今日晴れてたらいいのに」
これらはすべて、現在の実際の状況とは異なる「もしそうだったらいいのに...」という願望を表しています。
4. 「wish + 仮定法過去完了」との違い
参考として、「wish + 仮定法過去完了」は過去の事実とは違う状況を「こうだったらよかったのに」と後悔や残念な気持ちを表すときに使います。
- 例:
I wish I had studied harder.
(もっと勉強しておけばよかったのに)
これと区別して「wish + 仮定法過去」はあくまで「現在の状況が違えばいいのに」という今に対する願望です。
5. まとめ
- 「wish + 仮定法過去」は「現実とは違う今の願望」を表す。
I wish I could ...
「~できたらいいのに」や、I wish I were ...
「~であればいいのに」などの形をよく使う。- 過去形を使うことで「仮定であること」を明確に示し、実際とは異なる願望を伝える。
「wish + 仮定法過去」が使いこなせると、英語で想像上の願いや不満を表現できる幅が広がります。現実とは違う「こうならいいのに!」という気持ちを表すときに、ぜひ活用してみてください。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
WISH+SECOND CONDITIONAL