付加疑問(肯定文に続くもの)
相手への念押し
以下では、「付加疑問文(Tag Question)」のうち、肯定文に続くものを中心に、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. 付加疑問文とは?
付加疑問文(Tag Question)とは、主節(普通の文)のあとに短い疑問を付け加える文のことです。日本語でいう「~ですよね?」「~だよね?」などのニュアンスを表し、相手に確認を取ったり念押しをする際に使われます。
- 例:
- You’re a student, aren’t you?
(あなたは学生ですよね?) - She can swim, can’t she?
(彼女は泳げますよね?)
- You’re a student, aren’t you?
付加疑問文にはおもに以下の2種類があります:
- 肯定文に続く付加疑問
- 否定文に続く付加疑問
ここでは1番の「肯定文に続く付加疑問」を中心に説明します。
2. 肯定文に続く付加疑問の形
基本の形
「肯定文 + , + [否定の短縮形] + 主語?」
- 肯定文を書いたあと、「,」(カンマ) を付ける。
- 否定の短縮形 + 代名詞(主節の主語を代名詞に置き換えたもの)を繋げる。
- 疑問文の形なので「?」で終わらせる。
例
- You like coffee, don’t you?
- They live in Tokyo, don’t they?
- She plays the piano, doesn’t she?
このように、もとの文が肯定文であれば付加疑問部分は否定の短縮形になります。
3. 肯定文に合わせた付加疑問の作り方
付加疑問では、主節に用いられている時制(現在形・過去形など)や助動詞(be動詞・can など)をしっかり確認し、それを疑問形にして付加します。主語も代名詞に置き換えて用います。
3-1. 一般動詞を使った肯定文の場合
主節が一般動詞を使った肯定文なら、付加疑問文は「do / does / did + not」の形を使います。
- (現在形) You play tennis, don’t you?
- 主節: You play tennis.
- 疑問部: don’t you?
- 主節: You play tennis.
- (3人称単数現在) He works there, doesn’t he?
- 主節: He works there.
- 疑問部: doesn’t he?
- 主節: He works there.
- (過去形) She left early, didn’t she?
- 主節: She left early.
- 疑問部: didn’t she?
- 主節: She left early.
3-2. be動詞を使った肯定文の場合
主節がbe動詞(am, are, is, was, were)なら、そのbe動詞をそのまま使い、否定の形にします。
- (現在形) You are hungry, aren’t you?
- (過去形) They were cousins, weren’t they?
3-3. 助動詞を使った肯定文の場合
主節にcan, will, should, mustなどの助動詞がある場合は、その助動詞を否定形にして付加疑問を作ります。
- She can speak Spanish, can’t she?
- He will come, won’t he?
- We should go now, shouldn’t we?
4. 意味と使い方
付加疑問文は主に確認や同意を求めるときに使われます。ニュアンスとしては、「~ですよね?」「~よね?」という日本語に近いです。
- You like sushi, don’t you?
→「お寿司が好きなんだよね?」(同意や確認を求める)
ただし、付加疑問文によっては話し手の気持ちやイントネーションで意味合いが変わる場合があります。強く念押ししたいときや、相手の答えを想定した上で「そうだよね?」と話すときなどに用いられます。
5. 注意点
- 付加疑問は主節と反対の形(肯定 ↔ 否定)で作る。
- 肯定文 → 否定の付加疑問
- 否定文 → 肯定の付加疑問
- 肯定文 → 否定の付加疑問
- 主語が「I」の場合、be動詞の「am」については「amn't」を使わないのが一般的です。代わりに「aren’t I?」を使います。
- I’m late, aren’t I? (× amn’t I?)
- 文脈によっては、付加疑問ではなく普通の疑問文を使った方が自然な場合もあります。特に、情報を純粋に質問したいときには付加疑問よりも通常の疑問文を使う方がはっきりします。
6. まとめ
- 付加疑問文は文末に短縮された疑問形(isn’t it?, don’t you? など)を付け加える文。
- 肯定文には否定形の付加疑問を使い、「~ですよね?」のように相手に同意や確認を求める。
- 主節の時制や助動詞を確認し、正しい形で付加疑問を作る。
- 話し手の意図により、確認・念押し・共感などのニュアンスを出せる。
肯定文に続く付加疑問文を習得すると、英語での会話において丁寧に相手の意見を聞いたり、自信をもって確認したりできるようになります。ぜひ、実際の会話や文章で活用してみてください。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
TAG QUESTION: FOLLOWING AFFIRMATIVE SENTENCE