関係代名詞: 目的格(who/whom/which)
先行詞は目的語の働きをする:that
関係代名詞の目的格 (who/whom/which) について
関係代名詞には「主格」「目的格」「所有格」の3種類があります。ここでは、関係代名詞の目的格を中心に詳しく解説します。
1. 目的格とは?
目的格の関係代名詞は、先行詞(関係代名詞が指す名詞)の後ろにつき、文中で「目的語」のはたらきをします。
たとえば、次の文を見てみましょう。
I need a PC that I can use at home.
(家で使えるパソコンが必要です。)
この文の「that」は、先行詞の“a PC”を説明しています。文構造を分解すると「I (主語) + can use (動詞) + that (目的語)」となり、関係代名詞「that」が動詞「use」の目的語として使われています。
2. 人が先行詞の場合:who / whom / that
人を先行詞とする場合、以下のように関係代名詞を使います。
who
- 日常会話やカジュアルな文章でよく使われる形です。目的格でも「who」をそのまま使うことが多く、フォーマルな場面以外では一般的に「whom」を使わないことが増えています。
- 例:This is the person who I met yesterday.
(こちらが私が昨日会った人です。)
- 日常会話やカジュアルな文章でよく使われる形です。目的格でも「who」をそのまま使うことが多く、フォーマルな場面以外では一般的に「whom」を使わないことが増えています。
whom
- フォーマルな文書やかしこまった場面でよく使われる形です。厳密には目的格にあたるため、文法的には「whom」が正しい音ですが、現代英語では「who」を代わりに使うことも少なくありません。
- 例:This is the person whom I met yesterday.
(こちらが私が昨日会った人です。) - カジュアルな場面では「who」に置き換えられる点に注意しましょう。
- フォーマルな文書やかしこまった場面でよく使われる形です。厳密には目的格にあたるため、文法的には「whom」が正しい音ですが、現代英語では「who」を代わりに使うことも少なくありません。
that
- 人・もののどちらの先行詞にも使えます。ただし、すべての場合で「that」が使えるわけではなく、さらにフォーマル度合いによって好まれる・好まれない用法があります。
- 例:He is the man that I was talking about.
(彼が私が話していた男性です。)
- 人・もののどちらの先行詞にも使えます。ただし、すべての場合で「that」が使えるわけではなく、さらにフォーマル度合いによって好まれる・好まれない用法があります。
3. ものが先行詞の場合:which / that
もの(物・動物など)が先行詞の場合は、目的格にはwhichまたはthatを使います。
- which はフォーマル、またはやや書き言葉的。
- that はカジュアル、または口語でもよく使われます。
例:
- The watch which I bought in Tokyo was very expensive.
(私が東京で買った時計はとても高価でした。) - The watch that I bought in Tokyo was very expensive.
(私が東京で買った時計はとても高価でした。)
4. 関係代名詞の省略
目的格の関係代名詞(who / whom / which / that)は、制限用法(先行詞を限定して説明する使い方)の場合、口語やカジュアルな文体で省略されることがあります。
たとえば:
The book (which/that) I read yesterday was interesting.
(私が昨日読んだ本は面白かった。)
このように目的格の関係代名詞はしばしば省略されるため、文脈をよく確認してどの要素が目的語にあたるかを判断する必要があります。
5. まとめ
- 目的格の関係代名詞は、先行詞を説明しつつ文中で「目的語」のはたらきをする。
- 人が先行詞の場合は「who / whom / that」を使うが、日常会話ではほとんど「who」に統一されることが多い。
- もの(物や動物など)が先行詞の場合は「which / that」を使う。
- カジュアルな会話や文章では目的格の関係代名詞が省略される場合があるため、文構造をしっかり理解しておくと、英文を読む・書く際に役立つ。
以上が関係代名詞の目的格 (who/whom/which) に関する詳しい解説です。関係代名詞の格を理解すると、英語の文章をより的確に読んだり書いたりできるようになります。ぜひ、例文を参考にしながら使い方に慣れていってください!
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
ACCUSATIVE RELATIVE PRONOUN: that