動詞+目的語+-ing
動名詞の前に置くのは意味上の主語
以下の解説は、動詞「mind」の用法や「動詞+目的語+-ing」という形全般について、なるべく詳しく、わかりやすくしたものです。
1. 動詞の後ろに続く形:to 不定詞か -ing か
英語の動詞には、大きく分けて以下のパターンがあります。
後ろにto不定詞を取りやすい動詞
例:want to 〜, decide to 〜, plan to 〜, hope to 〜など後ろに-ing形を取りやすい動詞
例:enjoy 〜ing, avoid 〜ing, finish 〜ing, mind 〜ing など両方取れるが、意味やニュアンスが変わる動詞
例:remember to 〜 と remember 〜ing, stop to 〜 と stop 〜ing など
ここでは特に、動詞の後に -ing形 を取る場合を中心に見ていきます。
2. 「mind + -ing」の基本的な意味と使い方
2-1. mind の意味
動詞 mind は、「気にする」「嫌がる」「気を付ける」といった意味を持ちます。
例文:
・I don’t mind waiting.
(待つのは気にしないよ / 嫌じゃないよ)使い方:
「Would you mind ~ing?」で「~していただけますか?」という丁寧なお願いを表します。
・Would you mind opening the window?
(窓を開けていただけますか?)
2-2. mind + 人(目的語) + -ing の形
- 「mind 人(目的格) ~ing」とすることで、「(その人)が~するのを嫌がる / 気にする」という意味を表します。
- 具体的には、mind の 目的語(人) が「~ingする人」として働くイメージです。
構造イメージ
(主語) + mind + (対象となる人) + (動作)ing
例文
I don’t mind you coming late.
(あなたが遅れて来るのを気にしないよ)He minded me using his phone without asking.
(彼は私が許可なく彼の携帯を使うのを嫌がった / 気にした)
上記のように、目的格 (me, you, him, her など) が「ingする人」のイメージ上の主語の役割を果たすのがポイントです。
3. 「動作主」としての人(目的語)
「mind + 人 + -ing」の形では、「人(目的語)が -ing する」というまとまりになります。これを「動作主が誰なのか」を明確にする機能と捉えると理解しやすいです。
- 例:
「I don’t mind him coming to the party.」
→ 「彼がパーティーに来るのは気にしないよ」という意味。
→ 「coming」の動作を行うのは “him” (彼) であると示している。
4. 他の「動詞+目的語+-ing」を取る例
mind 以外にも、後ろに「目的語 + -ing」を取る動詞がいくつかあります。たとえば:
avoid + 人(目的語) + -ing
avoid は「(人が)~するのを避ける」という意味で使われることがあります。
例:He avoided me seeing his text messages.
(彼は私が彼のメッセージを見るのを避けた)imagine + 人(目的語) + -ing
imagine は「(人が)~するのを想像する」という意味になります。
例:I can’t imagine him living alone.
(彼が一人暮らしするのを想像できない)
これらも「誰が-ingするか」を明確に示している形です。
まとめ
- 英語の動詞には「to不定詞を取る」「-ing形を取る」「両方取れる」などのパターンがある。
- mind は後ろに -ing形 を取る代表的な動詞で、「〜するのを気にする / 嫌がる」などの意味を表す。
- 「mind + 人 + -ing」とすると、「(その人)が〜するのを嫌がる / 気にする」という意味になり、目的語(人)が -ing の動作主を担う。
- 他の動詞(avoid, imagine など)も同様に「(人)が -ing する」という形を取るものがある。
このように、動詞と後ろに続く形(to不定詞か -ing か)は、英語学習において重要なポイントです。動詞ごとのパターンと、そのときの意味やニュアンスをしっかり押さえておくと、表現の幅が広がります。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
VERB OBJECT V-ING