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A2.1-A2.2
現在完了形
「have+過去分詞」で3通りの用法
説明
現在完了形(Present Perfect Tense)の詳しい解説
英語の「現在完了形 (Present Perfect Tense)」は、「have + 過去分詞」の形で表される時制です。これは「現在」と「過去」の両方にかかわりを持ち、過去と現在を結びつける役割を担っています。以下では、現在完了形の3つの主要な用法と、それぞれどのように訳したり理解したりすればよいのかを詳しく解説します。
1. 継続 (ずっと ~している)
意味
- 「過去のある時点から今の瞬間まで、ある動作や状態がずっと続いている」という意味を表します。
例文
- I have lived in Tokyo for five years.
(私は5年間ずっと東京に住んでいます。)
ポイント
- 「for + 期間」や「since + 過去の起点」と一緒に使うことが多く、継続期間を示します。
- for five years(5年間) / since 2018(2018年から)
- 「過去のある時点で始まったことが、今もなお続いている」と言いたいときに使います。
2. 経験 (~したことがある)
意味
- 「これまでの人生や過去のある時点までに、何らかの経験をしたことがある」という意味を表します。
例文
- I have visited Kyoto several times.
(私は何度か京都を訪れたことがあります。)
ポイント
- 回数を表す表現(once, twice, three times など)や、ever, never などとともに用いられることが多いです。
- 「いつ」という具体的な過去の時点を言及する場合(例:yesterday, last year など)は過去形を使うのが通常です。
- × I have visited Kyoto last year. → 〇 I visited Kyoto last year.
3. 完了・結果 (ちょうど~したところだ / もう~した)
意味
- 「ある動作が少し前に完了し、その結果が現在に及んでいる」という意味を表します。
例文
- I have just finished my homework.
(ちょうど宿題を終えたところです。) - I have already eaten lunch.
(もうお昼を食べてしまいました。)
ポイント
- 時間を表す副詞(just, already, yet など)を伴うことが多いです。
- 過去に起こった出来事が「今」にどのような影響を与えているかを強調します。
現在完了形と過去形の使い分け
過去形 (Past Simple)
- 過去の具体的な時点で起こった出来事。
- たとえば「yesterday」「last week」「in 2020」などの過去を明確に示す語句とともに使われる。
- 過去の具体的な時点で起こった出来事。
現在完了形 (Present Perfect)
- 過去の出来事を「今」に結びつけるのが特徴。
- 過去のある時点から「今までの継続」や「今にも影響を及ぼす結果」「いつでも起こりうる経験」を示す。
- 過去の出来事を「今」に結びつけるのが特徴。
まとめ
現在完了形は「have + 過去分詞」の形をとり、下記の3つの用法を中心に使われます。
- 継続: ずっと~している
- 経験: ~したことがある
- 完了・結果: ちょうど~したところだ/もう~した
- 継続: ずっと~している
各用法を見極めるためには、文脈や一緒に使われる副詞(for、since、just、already、yet など)に注目するとよいでしょう。
現在完了形は過去と現在を結びつける時制だと覚えておきましょう。過去形と混同しないよう、「今」の状況へのつながりを意識して使うことが大切です。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
TENSE/ASPECT: PRESENT PERFECT