draw
名詞 “draw” の徹底解説
1. 基本情報と概要
意味(英語)
- “draw” (noun): A result in which neither side wins (a tie), a lottery or random selection, or something that pulls or attracts.
意味(日本語)
「引き分け」「くじ引き」「人を引きつけるもの・呼び物」などを表す名詞です。例えばサッカーの試合で勝敗がつかないときに「The match ended in a draw.」(試合は引き分けに終わった)というように使います。くじ引きの意味では「the draw for the lottery」(宝くじの抽選)というような使い方をします。また、人や興味を引きよせる「呼び物」を意味することもあり、「That new exhibit is a big draw」(あの新しい展示は大きな呼び物だ)のように言えます。
「引き分け」はスポーツの文脈でよく使われますし、「くじ引き」は抽選の場面で使われます。「呼び物」の意味では、娯楽やイベントなどで多くの人を引き寄せる存在を指します。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形(名詞の場合)
- 名詞なので、数によって “draw” (単数) / “draws” (複数) となります。
他品詞での例(動詞)
- 動詞 “draw” → “draw - drew - drawn”
- 例: “draw a picture” (絵を描く), “draw water from a well” (井戸から水をくむ)
CEFRレベル目安
- B1(中級)
- すでに基本的な単語を知っている学習者が、「引き分け」や「くじ引き」などスポーツや抽選の文脈で使えるようになると便利な語彙です。
2. 語構成と詳細な意味
“draw” は、古英語由来で “dragan” (引っ張る・引き寄せる) から派生した単語です。名詞としては、以下のように複数の意味をもっています。
- 引き分け (tie)
スポーツの試合で勝敗が決まらないことを指します。 - くじ引き・抽選 (lottery or random selection)
何かをランダムに選ぶときの「抽選」を意味します。 - 呼び物・集客力 (attraction)
多くの人を惹きつけるイベントや存在などを指します。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- end in a draw
(試合が) 引き分けに終わる - goalless draw
無得点の引き分け - a fair draw
公平な引き分け/抽選 - random draw
ランダムな抽選 - a big draw
大きな呼び物/魅力 - the luck of the draw
くじ運 - a home draw
ホーム会場での引き分け - an away draw
アウェイ会場での引き分け - crowd draw
(大勢の人を) 呼び寄せるもの - the draw for the lottery
宝くじの抽選
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “dragan” (引っ張る) に由来し、のちに中英語で “draw” となりました。
- 歴史的変遷: もともとは「引き寄せる・引っ張る」という動詞でしたが、結果として「試合の結果が引き分けになる」「くじで何かを引く」という名詞用法にも派生しました。
- 使用時の注意点・ニュアンス
- スポーツの試合ではカジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。
- くじ引きや抽選の意味は少しフォーマル寄りになる場合もあります。
- 呼び物・魅力の意味では口語でも文章でも使われます。「It’s a big draw」(それは大きな目玉だ)のようにカジュアルにも使えます。
- スポーツの試合ではカジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun) として扱われます。
- 例: “The match was a draw.” (単数)
- 例: “There were two draws this season.” (複数形)
- 例: “The match was a draw.” (単数)
一般的な構文
- “(Something) ends in a draw.” → 試合や交渉が引き分けに終わる
- “There is a draw for …” → くじ引き・抽選が行われる
- “(Something) is a big draw.” → 目玉となる呼び物
- “(Something) ends in a draw.” → 試合や交渉が引き分けに終わる
フォーマル/カジュアルの使い分け
- スポーツの試合結果で「引き分け」を表すときは幅広い文脈で使えます。ニュース記事でも日常会話でも登場します。
- くじ引きの意味は、ビジネスシーンやテレビの抽選会などややフォーマルな場面でも使われます。
- 呼び物としての意味はカジュアルな会話でも「引き寄せる力がある」というニュアンスでよく使われます。
- スポーツの試合結果で「引き分け」を表すときは幅広い文脈で使えます。ニュース記事でも日常会話でも登場します。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “The game ended in a draw, so nobody won.”
(試合は引き分けに終わったから、誰も勝たなかったよ。) - “We’re having a random draw to decide who pays for dinner.”
(夕食代を誰が払うか、くじ引きで決めるんだ。) - “The new café is quite a draw; everyone wants to check it out.”
(新しいカフェはすごく呼び物だね。みんな行きたがってるよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our booth was a big draw at the trade show, attracting many visitors.”
(私たちのブースは展示会で大きな呼び物になり、多くの来場者を引きつけました。) - “The charity draw will take place at the end of the conference.”
(慈善のための抽選会はカンファレンスの終わりに行われる予定です。) - “Because of the tie in votes, the final decision was determined by a draw.”
(投票が同数だったため、最終決定はくじ引きによって行われました。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “The statistical probability of a draw in this study is significantly low.”
(本研究における引き分けの統計的確率は非常に低い。) - “A draw was conducted among the participants to select the prize winners.”
(賞品受賞者を選ぶため、参加者の間で抽選が行われた。) - “The museum’s latest exhibit is expected to be a major draw for art enthusiasts.”
(その美術館の最新の展示は、美術愛好家にとって大きな呼び物になると予想されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (synonyms)
- tie (引き分け)
- “tie” はスポーツの試合で勝敗がつかない場合に用いられます。
- ほぼ同じ意味ですが、口語では “It’s a tie.” と言うほうがなじみやすい場合も。
- “tie” はスポーツの試合で勝敗がつかない場合に用いられます。
- lottery (くじ引き)
- “draw” が抽選の意味で使われるときは、ほぼ “lottery” と同義ですが、“draw” は動作・イベント自体に焦点を当てるのに対し、“lottery” は行為や仕組みそのものを指す傾向があります。
- “draw” が抽選の意味で使われるときは、ほぼ “lottery” と同義ですが、“draw” は動作・イベント自体に焦点を当てるのに対し、“lottery” は行為や仕組みそのものを指す傾向があります。
- attraction (呼び物)
- “draw” が呼び物の意味を持つときは “attraction” に近いですが、よりカジュアルに「引き付ける力」のニュアンスがあります。
- tie (引き分け)
反意語 (antonyms)
- “defeat” (敗北) / “victory” (勝利)
- 引き分けではなく、勝敗がはっきり付く状況に対して使われる単語です。
- “defeat” (敗北) / “victory” (勝利)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /drɔː/ (イギリス英語), /drɔ/ (アメリカ英語)
- アクセント: 「dr-」の部分に強勢がきます (単音節です)
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- イギリス英語のほうが母音が長く、/drɔː/ のように聞こえます。
- アメリカ英語では若干短めに /drɔ/ や /drɑː/ になる傾向があります。
- イギリス英語のほうが母音が長く、/drɔː/ のように聞こえます。
- よくある間違い:
- “drawer (引き出し)” と混同してしまう場合があります。発音は “drawer” が /drɔːr/ となり、語尾に “-er” の響きが加わります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 名詞と動詞の混同
- 「draw (描く/引く)」という動詞とは別に、名詞の「draw (引き分け・抽選・呼び物)」にも注意が必要です。
- 「draw (描く/引く)」という動詞とは別に、名詞の「draw (引き分け・抽選・呼び物)」にも注意が必要です。
- スペリングミス
- “drow” や “draww” など、単純なミスに注意。
- “drow” や “draww” など、単純なミスに注意。
- 同音異義語との混同
- “drawer” (引き出し) とは発音・スペル共にやや異なるため、混同しないように気をつけましょう。
- “drawer” (引き出し) とは発音・スペル共にやや異なるため、混同しないように気をつけましょう。
- 試験対策
- TOEIC や英検などでは、スポーツの試合結果を描写した文章や、抽選の説明文などで “draw” が名詞として使われることがあります。文脈に注意して動詞との区別を理解しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「引き分け」ときいたら、“引っ張り合った結果、決着がつかない(=draw)” とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 「くじを引く」ときも、人や物を“引っ張ってくる”という発想で関連づけると、「draw (引く) → 名詞の抽選」というつながりが理解しやすいでしょう。
- 日常で頻出する動詞との関連(描く/引く)も同時に頭に入れて、「draw」の名詞形が「引き分け、抽選、呼び物」などの意味を持つことを関連づけるとスムーズです。
以上が名詞としての “draw” の詳細解説です。スポーツやイベント、抽選の話題でよく用いられる表現ですので、動詞の “draw” と合わせて使い分けると英語の幅が広がります。
引くこと,抜くこと,(たばこなどの)一吸い,一服
(人を)引きつけるもの,呼び物,人気者
くじ引き,抽せん(lot)
引き分け,無勝負
復習用の問題
英語 - 日本語
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