最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

feel

名詞

(物のもつ)感触,手触り / 感じ,気配,ふんい気 / 《...に対する》(生まれつきの)感知力,勘, 才能, センス《for ...》 / 《…に》触ること《of ...》

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私は肌に触れるシルクの感触が好きです。

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解説

1. 基本情報と概要

● 意味(英語・日本語)


  • 「feel」(名詞)


    • 英語: “feel” は「感触」や「雰囲気」、「(物事に対する) 感じ・印象」を意味します。

    • 日本語: 「感触」「雰囲気」「印象」「フィーリング」などを指します。


「何かに触れたときの手触り」のことや、「場所や状況から受ける雰囲気」を表すときに使われる名詞です。形容詞や副詞などではなく、あくまで「名詞」として「その場が持つ感じ」「触れたときの手触り」「全体の印象」などを表現します。日常会話でもよく耳にするカジュアルな言葉ですが、ビジネスシーンでも使われる場合があります。

● 品詞


  • 名詞 (noun)

● 活用形


  • 名詞としての活用は基本的に単数形 “feel”、複数形 “feels” として用いられます。


    • 例: “The feel of the fabric is smooth.” (単数形)

    • 例: “The different feels of these materials are interesting.” (複数形)


● 他の品詞形


  • 動詞 “to feel”


    • 意味: 「(何かを)感じる」「(手などで)触ってみる」「(感情を)抱く」など

    • 例: “I feel happy today.”


  • 形容詞 “feeling”


    • 意味: 「感情のある」「感じ取れる」など ※やや古風/文語的


  • 名詞 “feeling” (別の名詞形)


    • 意味: 「感情」「感覚」など (より内面的・直接的な感情を表す)


● CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 日常的な場面で十分よく使われる単語であり、感想や意見を伝える際に便利です。


2. 語構成と詳細な意味

● 語構成

“feel” は短くシンプルな語で、明確な接頭語や接尾語は付いていません。


  • 語幹: “feel” (「感じる」や「触る」に由来)

● 派生語・類縁語


  • “feeling” (名詞・形容詞)

  • “felt” (動詞 “feel” の過去形・過去分詞形)

  • “touchy-feely” (形容詞: 感情を大事にしすぎているようなニュアンス)

● よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “get a feel for …”


    • …の感触をつかむ / …の雰囲気になじむ


  2. “have a good feel”


    • 良い感触がある


  3. “the feel of the material”


    • その素材の手触り


  4. “the overall feel”


    • 全体的な感覚・雰囲気


  5. “create a cozy feel”


    • 居心地の良い雰囲気を作り出す


  6. “a natural feel”


    • 自然な感じ・手触り


  7. “a warm feel”


    • 温かい雰囲気


  8. “the feel of a place”


    • ある場所の雰囲気


  9. “improve the feel”


    • 感触を良くする / 雰囲気を改善する


  10. “a premium feel”


    • 高級感



3. 語源とニュアンス

● 語源

“feel” は古英語の “fēlan” (触れる、感じる) に由来し、中英語を経て現在の形に定着しました。もともとは触覚や感覚を指す動詞で、徐々に名詞として「触ったときの感じ」「心に伝わる印象」に派生していきました。

● ニュアンスや使用時の注意


  • 「手触り」「雰囲気」を軽いトーンで伝えるときによく使われ、カジュアルな日常会話に溶け込みやすいです。

  • ビジネス文書・会議などでも「The feel of our marketing campaign is very positive.」のように使われることがありますが、ややくだけた響きもあるため、よりフォーマルに言い換えたい場合は “impression” や “atmosphere” を用いることもあります。

  • 「(物事の) 感じ・雰囲気」を自分の好みや感覚を交えて表現するときに多用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 “feel” は「可算名詞」として使われます。つまり「a feel」のように冠詞を伴い、複数形 “feels” にもなります。

  • ときに “the feel of 〜” の形で「〜の感触」と表現します。

  • 口語で「I like the feel of this.」というように短く感想として使うことも多いです。

● 一般的な構文やイディオム


  1. “get a feel for ~”


    • ~の感触をつかむ、~の勝手がわかるようになる


  2. “have the feel of ~”


    • ~のような雰囲気がある


  3. “take on a (adjective) feel”


    • (形容詞)のような雰囲気を帯びる



5. 実例と例文

● 日常会話


  1. “I love the feel of sand between my toes at the beach.”


    • ビーチで足の指の間に砂を感じるのが好きなんだ。


  2. “This sweater has such a soft feel.”


    • このセーターはすごく柔らかい手触りだね。


  3. “I need to get a feel for this new phone’s interface.”


    • この新しいスマホのインターフェースに慣れたいな。


● ビジネス


  1. “The overall feel of our brand should be welcoming to customers.”


    • 我々のブランド全体は、お客様を歓迎するような雰囲気であるべきです。


  2. “We want to create a modern feel for the office environment.”


    • オフィスの環境を現代的な雰囲気にしたいです。


  3. “The design has a premium feel that resonates with our target market.”


    • そのデザインは高級感があり、私たちのターゲット層に響きます。


● 学術的な文脈


  1. “In studies of human-computer interaction, the feel of the user interface is crucial.”


    • ヒューマンコンピュータインタラクションの研究では、ユーザーインターフェースの感触が重要です。


  2. “The tactile feel of materials can influence consumer preferences.”


    • 素材の触感は消費者の好みに影響を与えうる。


  3. “A room’s acoustics affect the overall feel of a performance.”


    • 部屋の音響は演奏全体の雰囲気に影響を与えます。



6. 類義語・反意語と比較

● 類義語


  1. “impression” (印象)


    • 比較的フォーマルで、より抽象的に「心に残る印象」を指す。


  2. “sensation” (感覚)


    • 肉体的あるいは心理的な刺激による感覚を指す。より「身体的・直接的」なニュアンス。


  3. “atmosphere” (雰囲気)


    • 空間や状況全体が生み出す雰囲気に焦点を当てた単語。


  4. “vibe” (雰囲気・フィーリング)


    • 場や人から受けるカジュアルな「波動」「雰囲気」。より口語的。


● 反意語


  • 直接的な反意語は存在しませんが、「feel」が「感触」「雰囲気」などポジティブな方向で用いられる場合、逆のイメージを言いたいときは単に “lack of ~” (欠如) や “absence of ~” (不在) を使って表現します。


7. 発音とアクセントの特徴

● 発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /fiːl/

  • イギリス英語: /fiːl/

● 強勢・アクセント


  • “feel” は1音節の単語で、強勢は特に移動しません。

  • よくある発音の間違いとしては、「フィール」(日本語発音のまま “fi-ru” のように) となってしまうことがあるので、舌先を使わずにしっかり「フィー(l)」と伸ばすイメージで発音するのがコツです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 名詞と動詞の混同


    • 動詞 “to feel” は「感じる」で、名詞 “a feel” は「感触・雰囲気」。スペルは同じなので文脈で区別が大切。


  2. スペリングミス (feal, feell など) は少ないですが、打ち間違いに注意。

  3. 同音異義語との混同はあまりありませんが、 “field” (フィールド) と発音や綴りが似ているので注意。

  4. TOEIC や英検などで idiomatic expressions (“get a feel for 〜”) が出る場合があります。「使いこなす」という意味合いを習得するためにも、フレーズごと覚えると便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「feel」は、触って「フィーッ」と引き延ばす感覚で発音をイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 「get a feel for ~」は自然な慣用表現で、何かに慣れるイメージを描きやすいです。例えば、新しいギターや新しい仕事の場合でも「感触をつかむ」=「慣れる」と覚えましょう。

  • 「触感」「雰囲気」という“目に見えない”けれど“直感でわかるもの”をイメージしながら覚えると使いやすいです。


以上が名詞としての “feel” の詳細解説です。日常会話・ビジネス・学術まで幅広く使われるため、いろいろな文脈でぜひ実践してみてください。

意味のイメージ
feel

意味を覚えるための辞書問題

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