最終更新日:2024/06/18
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元となった辞書の項目

answer

動詞

〈質問・手紙・人など〉に答える,返事をする / 〈訪問・電話など〉に応じる / 《…で》…に応酬する,...に応答する《with ...》 / 〈非難など〉に答弁する / 〈目的・条件など〉にかなう,に合致する,に添う / 《…に》答える,返事をする《to ...》 / 《…に》応ずる,応酬する《to ...》 / 〈物事が〉うまくいく,成功する

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解説

以下では、動詞「answer」について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英単語: answer

品詞: 動詞 (他動詞/自動詞として使われる場合があります)

意味 (英語)


  • To respond to a question or a request.

  • To say, write, or do something as a reply.

  • To pick up the phone or door and speak or welcome someone.

意味 (日本語)


  • 質問や依頼に答えること。

  • 返事をする、または返答として何か行うこと。

  • 電話に出たり、ドアを開けて応対したりすることを指す。

「質問を受けたり、呼びかけられたりしたときに、それに対して反応(返答)を返す」というニュアンスの単語です。たとえば “answer a question” で「質問に答える」、 “answer the phone” で「電話に出る」というように使われます。

活用形


  • 原形: answer

  • 三人称単数現在形: answers

  • 現在分詞 / 動名詞: answering

  • 過去形 / 過去分詞: answered

他の品詞例


  • 名詞: 「答え・解答」という意味でも “answer” が使われる


    • 例: “I have the answer to your question.” (あなたの質問に対する答えがあります)


CEFRレベルの目安


  • A2(初級): 日常生活での「答える」という基本表現として、初級レベルでもよく出てくる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

「answer」は、現代英語としては明確な接頭語・接尾語に分解しにくい単語ですが、語源的には古英語の “andswaru” が由来とされています(詳細は後述)。

詳細な意味


  1. 質問・要求に対する応答をする


    • “answer a question” (質問に答える)

    • “answer someone’s request” (誰かの依頼に応える)


  2. 電話やインターホンなどを取って応対する


    • “answer the phone” (電話に出る)

    • “answer the door” (ドアの応対をする)


  3. 行動や結果で応える


    • “answer criticism with facts” (批判に事実で応じる)

    • “answer a need” (必要性に応える)


よく使われるコロケーション(関連表現)10選


  1. answer a question → 質問に答える

  2. answer the phone → 電話に出る

  3. answer the door → ドアに応対する

  4. answer for one’s actions → 自分の行動に責任を負う

  5. answer an email → メールに返事をする

  6. answer honestly → 正直に答える

  7. answer briefly → 簡潔に答える

  8. answer politely → 丁寧に答える

  9. answer back → 口答えする(反抗的に返事をする)

  10. answer the call of duty → 義務に応じる・責務を果たす


3. 語源とニュアンス

語源


  • もともとは古英語 “andswaru” (and- “against” + swerian “to swear”) が変化して “answer” になったとされます。

  • 相手の発言に対して“誓うように返す”というニュアンスが昔は含まれていたと考えられています。

ニュアンス・使用時の注意


  • 日常会話でもビジネスでも幅広く使われますが、文章ではよりフォーマルに “respond” が使われる場合もあります。

  • 口語ではシンプルに “answer” がとてもよく使われます。

  • 「答える」という行為のみに限らず、「(電話やドアなどに)出る」といった物理的な応対をする場合にも用いられる点に注意しましょう。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞としての使い方


    • “answer + (相手・質問など)”: “answer him / that question / the phone”


      • 例: “I answered the question confidently.”


    • 目的語が必要になるケースが多いです。


  2. 自動詞的な使い方


    • “answer” が自動詞として使われる場合は数は多くありませんが、文脈によっては “He answered back.” のように目的語を直接置かずに「返事をした」というニュアンスを出す場合があります。


  3. イディオム


    • “answer for something”: 「~の責任をとる」


      • “He must answer for his mistakes.”



  4. フォーマル/カジュアルにおける特徴


    • 一般的にはカジュアル・フォーマル問わずに使い勝手の良い動詞です。ビジネスメールでの返答表現など、文章でもよく使われます。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you answer the door? I’m busy in the kitchen.”

    → ドアに出てくれる? 台所で手が離せないの。

  2. “I tried calling you, but you didn’t answer.”

    → 電話したけど、出なかったね。

  3. “Please answer me honestly: do you like this movie?”

    → 正直に答えてほしいんだけど、この映画気に入った?

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “I’ll answer your email as soon as possible.”

    → できるだけ早くあなたのメールにお返事します。

  2. “Could you answer the client’s request by Monday?”

    → 月曜日までにクライアントの要望に応えられますか?

  3. “He answered all the interview questions very professionally.”

    → 彼は面接の質問に非常にプロフェッショナルに答えました。

学術的/フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “This experiment aims to answer the question of how cells regenerate.”

    → この実験は、細胞がどのように再生するかという問いに答えることを目的としています。

  2. “Please answer all questions clearly and concisely on the exam.”

    → 試験ではすべての質問に明瞭かつ簡潔に答えてください。

  3. “The report attempts to answer whether the policy is effective or not.”

    → その報告書は、その政策が効果的かどうかについて答えを出そうとしています。


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. respond (返答する)


    • “respond” は「応答する」というフォーマルなニュアンスがやや強め。

    • “I responded to her email.” / “I answered her email.” → どちらもOKだが “respond” のほうがビジネス文章向き。


  2. reply (返事 / 返信する)


    • “answer” よりも文面上の返信を指すことが比較的多い。

    • “I replied to the message.” = “I answered the message.”


  3. return (返す・戻す)


    • 「返事をする」の意味で “return someone’s call” (折り返し電話をする) などで使われるが、用途はやや限定的。


反意語(Antonyms)


  • ask (質問する) … “answer” とは「答える」対「質問する」という対立。

  • ignore (無視する) … 質問や呼びかけに対して「答えない」で無視するという点で対立。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号): /ˈæn.sər/ (イギリス英語), /ˈæn.sɚ/ (アメリカ英語)

  • アクセント: 最初の “an” の部分に強勢があります。

  • “w” は発音されない(実質サイレント)ので、「アンサー」と発音してください。

  • イギリス英語では末尾の “r” をあまり強く発音せず、「アンサー」のように聞こえます。アメリカ英語では “r” をはっきり発音して「アンサァ」のイメージになります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “anser” や “awnser” などと間違えることがあるので注意。

  2. “answer to” と “answer” の違い:


    • “answer someone” は「(人に向かって)答える」。

    • “answer to someone” は「(人に)釈明・報告する/責任を負う」というニュアンスになることがあるので区別しましょう。


  3. 同音異義語との混同: “anser” (実際にはガン(鳥)の学名の一部など) など、学術的に使われる単語と混同する可能性は低いですが注意してください。

★TOEICや英検などでも、基本動詞として頻出するため、同義語 “respond,” “reply” とあわせて語法を整理しておくと役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源ストーリー: “and + swear” からきていると考えられており、「誓うように返事をする」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 音のポイント: “w” は発音しない → 「アンサー」と読む。

  • スペリングのコツ: 「an + s + w + er」と区切って「wは書くけど発音しない」と意識すると綴りを間違えにくいでしょう。

  • 勉強テクニック: 「答える」と「訊く(ask)」はセットで覚え、さらに “respond,” “reply,” “react” なども一緒に整理すると覚えやすいです。


以上が、動詞「answer」の詳細な解説です。日常からビジネスまで幅広く使える基本動詞である一方、コロケーションや文脈で微妙な意味合いの違いが出る場合もあるので、例文やイディオムとあわせて覚えてみてください。

意味のイメージ
answer

意味を覚えるための辞書問題

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