元となった辞書の項目
shrink
解説
以下では、英単語「shrink」をできるだけ詳しく解説していきます。マークダウン形式でまとめていますので、学習の参考にしてください。
1. 基本情報と概要
意味 (英語・日本語)
- shrink
- 【英語】to become smaller in size or amount, or to make something smaller
- 【日本語】(大きさや量が)縮む、縮ませる
- 【英語】to become smaller in size or amount, or to make something smaller
「shrink」は、「(物や価値などが)縮んで小さくなる」「縮ませる」というニュアンスを含む動詞です。例えば、服を洗濯してサイズが小さくなる場面や、市場価値が下がって経済的に縮小する場面などで使われます。日常会話やビジネスシーンでも使われやすい単語です。
品詞
- 動詞 (自動詞 / 他動詞)
活用形
英語では不規則動詞に分類されます。主な活用は以下の通りです。
- 原形: shrink
- 過去形: shrank (または shrunk)
- 過去分詞: shrunk (または shrunken)
- 現在分詞・動名詞: shrinking
他の品詞になったときの例
- 名詞: shrinkage (収縮、減少量)
- 形容詞: shrunken (縮んだ)
CEFRレベルの難易度目安
- B2 (中上級)
B1(中級)からB2(中上級)に移行する時期に学習する語彙として、十分に意識しておきたい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語は特にありません。
- 語幹: “shrink”
ゲルマン語起源の動詞で、古英語の “scrincan” に由来します。
関連語・派生語
- shrinkage (名詞): 収縮、減少
- shrunken (形容詞): 縮んだ
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- shrink in size → (サイズが)縮む
- shrink away (from something) → (何かから)後ずさりする、尻込みする
- shrink back → 後退する、引き下がる
- shrink from responsibility → 責任から逃げる
- market shrinks → 市場が縮小する
- cloth shrinks → 布が縮む
- shrink the budget → 予算を縮小する
- shrink one’s duties → 義務(責任)を減らす/逃れる
- shrink in fear → 恐怖で身をすくめる
- shrink to half its size → サイズが半分に縮む
3. 語源とニュアンス
語源
- 「shrink」は古英語の “scrincan” (乾く、縮む) に由来し、さらにゲルマン祖語にさかのぼります。英語としては長い歴史を持ち、「物理的に縮む」だけでなく、「弱まる」「しり込みする」という抽象的な意味も派生してきました。
使用時の注意点やニュアンス
- 「物が縮む」以外に「人が引く」「後退する」「気後れする」など、感情的なニュアンスを含む場合があります。
- 日常会話、ビジネス文書ともに使用可能ですが、特に文章で使う際は「縮小」「減少」のニュアンスとして捉えられます。
口語・文語
- 口語でもよく使われます。例えば、「My shirt shrank in the wash!」のような日常的な文脈。
- ビジネス文書/フォーマルでも「The company’s profit margin has shrunk.」のように用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞 / 自動詞の使い分け
- 自動詞: 物や数量が自ら縮む
例: The cloth shrank after washing. - 他動詞: 何かを縮むようにする
例: Don’t shrink my sweater by putting it in hot water.
- 自動詞: 物や数量が自ら縮む
よく使われる構文・イディオム
- shrink from (something): 〜を避ける、〜に尻込みする
- shrink back: 後ろに下がる、尻込みする
5. 実例と例文
日常会話の例文(3つ)
- “My favorite sweater shrank in the dryer!”
(お気に入りのセーターが乾燥機で縮んじゃった!) - “I always check the label to make sure it won’t shrink.”
(縮まないように、いつもラベルをチェックしてるんだ。) - “Don’t shrink away from trying new things!”
(新しいことを試すのに尻込みしちゃだめだよ!)
ビジネスシーンの例文(3つ)
- “Our market share has shrunk by 5% this quarter.”
(今期、私たちの市場シェアは5%縮小しました。) - “We must shrink our expenses to stay profitable.”
(利益を確保するために、経費を縮小しなければなりません。) - “The workforce was shrunk to optimize the company’s structure.”
(企業構造を最適化するために労働力が削減されました。)
学術的・専門的な文脈の例文(3つ)
- “The data indicate that the polar ice cap has shrunk substantially in recent decades.”
(データによると、近年の数十年で極冠が大幅に縮小していることが示されています。) - “Over time, the population of the endangered species has continued to shrink.”
(時間の経過とともに、その絶滅危惧種の個体数は縮小し続けています。) - “We observed that the cells began to shrink under the microscope due to dehydration.”
(脱水作用により、顕微鏡下で細胞が縮み始めるのを観察しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- decrease (減少する)
- 主に数量・程度が減少する意味で使われます。「shrink」は物理的にも抽象的にも「小さくなる・縮む」として使われる点がやや異なります。
- 主に数量・程度が減少する意味で使われます。「shrink」は物理的にも抽象的にも「小さくなる・縮む」として使われる点がやや異なります。
- reduce (減らす)
- 数量を下げる意味に特化しており、「shrink」は自然と小さくなるニュアンスが強いです。
- 数量を下げる意味に特化しており、「shrink」は自然と小さくなるニュアンスが強いです。
- diminish (減らす、衰える)
- 事象や価値・権威などが徐々に少なくなるニュアンスがあります。「shrink」よりフォーマルな響きがあります。
反意語
- grow (成長する)
- expand (拡大する)
- enlarge (大きくする)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ʃrɪŋk/
- アメリカ英語: [sh-ringk] のように「r」が強めに発音されます。
- イギリス英語: やや [ʃrɪŋk] に近い発音で、「r」はアメリカ英語ほど強くありません。
- アメリカ英語: [sh-ringk] のように「r」が強めに発音されます。
- アクセント位置は先頭の「shrink」にきます。
- よくある間違いで、[ʃ] と [s] の区別が曖昧になり「s-rink」のように発音してしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: shrinkは “srink” や “shrunk” を “shrunked” と書いてしまうなどの誤りに注意。
- 活用の混同: 過去形が “shrank” か “shrunk” か迷う場合が多いです。両方使われますが、伝統的には “shrank” が過去形、 “shrunk” が過去分詞形という使い分けです(日常では過去形に “shrunk” を使う人も多いです)。
- TOEIC・英検などの試験対策: グラフや統計での増減を説明する問題で出題される可能性が高いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 短くなる「shrink」
“shrink” の “sh” は「シューッ」と音がするイメージをもつと「シュッと小さくなる」と覚えやすいかもしれません。 - 活用の語呂合わせ
“shrink–shrank–shrunk” のリズムで何度も声に出すと覚えやすいです。 - 「short」と連想
「shr-」と「short」を連想し、「短くなる=縮む」というイメージを作るのも効果的です。
以上が、動詞「shrink」の詳細解説です。日常会話からビジネス、アカデミックな文脈まで幅広く使われるので、しっかり覚えて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈布などが〉縮む
意味(2)
しりごみする,ひるむ,避ける
意味(3)
(…に)〈数量・価値などが〉減る,減少する《+to+名》
意味(4)
(…に)…‘を'縮める,減らす《+名+to+名》