reorganization
1. 基本情報と概要
単語: reorganization
品詞: 名詞 (noun)
活用形: 名詞なので、通常は複数形 “reorganizations” があります。また、動詞形は “reorganize”、形容詞形は “reorganized” などがあります。
英語での意味
“Reorganization” とは、組織や仕組みを再び編成し直すこと、あるいは再編のプロセスや結果を指します。
日本語での意味
「再編成」、「再組織」、「組織再編」、「体制の再構築」などを指します。組織や仕組みを新たに組み直す、配置をやり直す、仕組みを作り直す、といった場面で使われます。
- こういう場面で使われる単語です: “reorganization” は、「会社の組織変更」「部署の再編」「財務構造の再構築」など、ビジネス文脈でよく使われる言葉です。変化するニーズや環境の中で、組織を最適化したり効率化する時に使われます。
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級)
ビジネスの場面で公的文書にも出てきやすく、一定レベル以上の語彙力が求められるレベルの単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 (re-): 「再び」「あらためて」「もう一度」という意味。
- 語幹 (organize): 「組織する」「整理する」。
- 接尾語 (-ation): 「行為・状態・結果」などを名詞化する典型的な接尾語。
したがって “reorganization” は「再び (re-) + 組織する (organize) + 行為・状態化 (tion)」→「再組織・再編成」という意味となります。
関連語
- reorganize (動詞): 再編成する、再組織する。
- organized (形容詞): 組織された、整理された。
- organization (名詞): 組織、団体、構成。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ10選
- “corporate reorganization” — 企業再編
- “major reorganization” — 大規模再編
- “financial reorganization” — 財務再建・財務再編
- “undergo reorganization” — 再編成を受ける
- “organizational structure” — 組織構造
- “reorganization plan” — 再編計画
- “post-reorganization phase” — 再編後の段階
- “reorganization strategy” — 再編戦略
- “complete reorganization” — 全面的再編
- “reorganization effort” — 再編への取り組み
3. 語源とニュアンス
語源
- “organize” はラテン語由来の “organum”(器官・道具などを意味する言葉)に由来します。ギリシャ語の “organon”(道具)にさかのぼります。
- “re-” はラテン語の「再び」を表します。
- 接尾辞の “-ation” もラテン系で「行為・状態」を表すものです。
歴史的には、何かがうまくいかなくなったり状況が変わった際に “reorganize” して元の効率や目的に即した形に戻す(あるいは大幅に変える)というイメージがあります。
使用時の注意点・ニュアンス
- 主にビジネスや官公庁組織などフォーマルな文脈で使われることが多い語です。
- 大掛かりな変革を表すニュアンスがあり、小さな調整より大幅な見直しを前提とした言葉です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable noun): “a reorganization” / “reorganizations”。可算名詞です。
- フォーマルなビジネスや法的文書中で用いられることが多いです。
- 動詞形 “reorganize” の使い方としては “to reorganize (something)” という形で他動詞的に用いられることが多いです。
一般的な構文
- “There will be a (形容詞) reorganization of X.”
- “The company announced a reorganization of its marketing department.”
- 動詞形の場合: “The CEO decided to reorganize the management team.”
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的文脈でそれぞれ3つずつ例文を示します。
(1) 日常会話
“I’m planning a reorganization of my closet to make more space.”
- 日本語訳: 「もっとスペースを作るためにクローゼットの整理(再編)を計画しているんだ。」
“My family needs a reorganization of our weekly schedule, because things keep overlapping.”
- 日本語訳: 「家族の週予定表をちょっと再編しないと、予定が重なって困ってるからね。」
“The living room needs a reorganization of furniture to feel more open.”
- 日本語訳: 「リビングをもっと広く感じられるように家具の配置を再編する必要があるね。」
(2) ビジネス
“The company announced a major reorganization to improve efficiency.”
- 日本語訳: 「その会社は効率化を図るため、大規模な再編を発表した。」
“After the merger, the reorganization process will take several months.”
- 日本語訳: 「合併後の再編プロセスには数ヶ月を要するでしょう。」
“Our HR department is preparing for the reorganization of employee roles.”
- 日本語訳: 「人事部が従業員の役割の再編に向けて準備を進めています。」
(3) 学術的文脈
“The sociological impact of administrative reorganization has been widely studied in recent literature.”
- 日本語訳: 「行政再編が社会学的に及ぼす影響は、近年多くの文献で幅広く研究されています。」
“Neural reorganization in the brain often occurs after injury or stroke.”
- 日本語訳: 「脳損傷や脳卒中の後には、しばしば神経の再編が起こります。」
“Institutional reorganization is a central theme in public policy reforms.”
- 日本語訳: 「制度の再編は公共政策改革の中心的テーマです。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- restructuring (再構築)
- 特にビジネス文脈で、財務や組織の構成を再構築するという意味が強い。
- 特にビジネス文脈で、財務や組織の構成を再構築するという意味が強い。
- realignment (再調整)
- 少し規模が小さく、ある部分の配列や配置を再度そろえるイメージ。
- 少し規模が小さく、ある部分の配列や配置を再度そろえるイメージ。
- overhaul (全面的な見直し)
- 「徹底的に修理・改善する」の意味が強く、技術的なニュアンスも感じられる。
- 「徹底的に修理・改善する」の意味が強く、技術的なニュアンスも感じられる。
反意語
- 明確な反意語はありませんが、強いて言えば “maintain” (維持する) や “keep as is” (現状維持する) が「再編しないで現状をそのまま保つ」という点で対比的です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˌriːˌɔːrɡənəˈzeɪʃən/
- イギリス英語: /ˌriːˌɔːɡənaɪˈzeɪʃən/
- アメリカ英語: /ˌriːˌɔːrɡənəˈzeɪʃən/
強勢(アクセント)
- “re-or-gan-i-ZA-tion” のように “-za-” の部分に強勢が来るイメージです。
- “re-or-gan-i-ZA-tion” のように “-za-” の部分に強勢が来るイメージです。
よくある間違い: アクセントが前の “re-” や “or-” にかかりすぎる発音がみられますが、実際は後半の “za” (または “zeɪ” の部分) にストレスが置かれます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
“reorganization” は長い語なので “reorganizaion” や “reorganisation” (イギリスでは “s” でもOK) などのスペルの違いに注意。 - 同音・類似語との混同
“reorganization” と “reorientation” (再方向付け) を混同しないように。 - 試験対策
TOEICや英検などビジネス向けの読解問題に比較的よく登場します。文章中の「組織改革」「人員配置転換」などの文脈で出題されることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “re-” は「再び」を表す接頭語としてよく出てくるので、「もう一度組織(organize)する」→「再編成」というイメージで覚えやすいです。
- 部屋の模様替えをイメージするとわかりやすいかもしれません。「一度整理したけれど、もう一度やり直す」のが “reorganization”。
- スペリングは “re + organize + ation” を三つに分けて覚えるとミスを減らせます。
以上が “reorganization” の詳細解説です。ビジネスや公的文書での再編・再構築関連の文脈だけでなく、個人的な整理にも使える汎用性のある単語です。ぜひ使って覚えてみてください。
再編成,再組織;再建