receivable
「receivable」を徹底解説
1. 基本情報と概要
単語: receivable
品詞: 形容詞・名詞(会計用語として使用される場合)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
(ビジネスや会計の文脈でよく登場するため、やや専門性のある語です。)
意味(英語・日本語)
- (形容詞) “able to be received” / 「受け取ることが可能な、受領に値する」
→ たとえば「支払いを受け取ることができる状態」というニュアンスがあります。 - (名詞, 会計) 「売掛金」や「受取勘定」の意味で使われることがある
→ 企業などのビジネスでは「受け取ることが確定しているお金」を指します。
「receivable」は日常会話よりもビジネスや会計の領域でよく使われる語です。形容詞としては「受け取り可能」「受領できる」という意味合いで、名詞としては「売掛金(将来受け取るべきお金)」というニュアンスで使われます。
活用形
- 形容詞 (基本形): receivable
- 名詞 (複数形でよく使われる): receivables(売掛金)
他の品詞になると…
- 「receive」 (動詞): 受け取る
- 「reception」 (名詞): 受付・歓迎会など
- 「receiver」 (名詞): 受け取る人、受信機
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- re- は「再び」というニュアンスの接頭語として使われることもありますが、
「receive」の語源としては「取り戻す」「引き取る」といったラテン語 recipere が由来です。 - ceive (cipere) はラテン語の “capere”(つかむ、受け取る)に由来します。
- -able は「〜できる」という意味を持つ接尾語です。
関連語や派生語
- receive (動詞): 受け取る
- receipt (名詞): レシート、受取証
- reception (名詞): 受付、歓迎、受信
- receiver (名詞): 受け取る人、受信機
よく使われるコロケーション10選
- accounts receivable(売掛金)
- trade receivable(売掛債権)
- notes receivable(受取手形)
- interest receivable(受取利息)
- receivable amount(受取額)
- total receivables(合計売掛金)
- overdue receivables(延滞中の売掛金)
- receivable turnover(売掛金回転率)
- net receivables(純売掛金)
- outstanding receivables(未回収の売掛金)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “recipere” (再び受け取る)→ フランス語の “recevoir” → 英語の “receive” → 「receivable」
- 元々は「受け取り可能、受領できる」という概念が核となっています。
ニュアンス・使用時の注意
- 会計分野では、フォーマルな文章やビジネス文書などで「債権」「売掛金」として使われます。
- 口語で形容詞として使う場面は少なく、ややかたい表現です。
- 「receivable」は、請求や売上に対してまだ支払われていないが、確実に受け取りが期待されるお金を表すときに用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての「receivable」
- 「~を受け取ることができる」という意味合いで使われ、修飾対象は金銭や書類、権利などです。
- 例:This coupon is still receivable until the end of the month.
名詞としての「receivables」
- 会計用語の集合名詞・可算名詞として使われ、普通は複数形で「売掛金」「受取勘定」を指します。
- 例:We have several outstanding receivables from last quarter.
使用シーン
- フォーマル: ビジネスメール、財務レポート、経理業務など(「accounts receivable」など)
- カジュアル: 日常会話であまり登場しませんが、文脈によっては「受け取れる」「有効」といった意味で用いる場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
“Are these coupons still receivable if they’re a week past the expiry date?”
(このクーポンって、期限切れから1週間経ってもまだ使えるの?)“I’m waiting for a receivable refund from the store.”
(お店から受け取れるはずの返金を待っているんだ。)“Do you think that gift is still receivable, or did it expire?”
(あのギフトはまだ受け取れるかな、それとも期限切れかな?)
※ 日常で使われる頻度は低めです。多くは「still valid?」など別の表現で言いそうな場面ですが、例として示しています。
ビジネスシーンでの例文(3例)
“Our accounts receivable increased significantly this quarter.”
(今期、わが社の売掛金が大幅に増えました。)“We need to collect all outstanding receivables as soon as possible.”
(未回収の売掛金をできるだけ早く回収する必要があります。)“Ensure to record any receivable amounts before closing the monthly accounts.”
(月次決算を締める前に、受取予定額をすべて記録するようにしてください。)
学術的な文脈での例文(3例)
“In financial accounting, a receivable represents a contractual right to receive cash in the future.”
(財務会計において、receivable は将来現金を受け取る契約上の権利を表す。)“The management of trade receivables is crucial for maintaining liquidity.”
(売掛金の管理は流動性を維持するために極めて重要である。)“Research indicates that efficient receivable turnover enhances a firm’s cash flow.”
(研究によると、効率的な売掛金回転率は企業のキャッシュフローを向上させることが示されている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
collectible(回収可能な、徴収できる)
- 例: “These debts are still collectible within the next fiscal year.”
- “receivable”と似ていますが、やや「回収可能性がある」というニュアンスに焦点が当たります。
- 例: “These debts are still collectible within the next fiscal year.”
due(支払期限が来ている、満期の)
- 例: “This invoice is due next week.”
- 「期日が到来している」ニュアンスが強いのが特徴です。
- 例: “This invoice is due next week.”
outstanding(未払いの、未解決の)
- 例: “We have outstanding invoices to settle.”
- 「まだ支払われずに残っている」というニュアンスで、売掛金・買掛金などにも使われます。
- 例: “We have outstanding invoices to settle.”
反意語
- payable(支払うべき)
- 「受け取り可能(receivable)」の反対に「支払い義務がある(payable)」が挙げられます。
- 例:accounts payable(買掛金)
- 「受け取り可能(receivable)」の反対に「支払い義務がある(payable)」が挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /rɪˈsiː.və.bəl/
- アクセントは、第2音節の “-cei-” にきます → re-CEIV-a-ble
- アメリカ英語でもイギリス英語でも大きな差はありませんが、
- アメリカ英語: /rɪˈsiː.və.bəl/
- イギリス英語: /rɪˈsiː.və.b(ə)l/ (“bəl” がやや曖昧母音になりがち)
- アメリカ英語: /rɪˈsiː.və.bəl/
- つづりのミスで “recieve” と書いてしまうことが多いですが、正しくは “receive”。
- “I before E except after C”(Cの後はei)の単語の代表例のひとつです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “receivable” は “i” と “e” の順番をよく間違えます(“recievable” など)。
- 同音異義語との混同: “receipt” (レシート) と混同しやすいですが、
- receipt /rɪˈsiːt/ は母音の数やスペルが異なり、意味も「受領証・領収書」です。
- receipt /rɪˈsiːt/ は母音の数やスペルが異なり、意味も「受領証・領収書」です。
- 試験対策: ビジネス英語の読解問題(TOEICなど)で “accounts receivable” が出題されることがあり、
「企業財務用語の理解」として問われますが、一般英検などではあまり頻繁には登場しません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「receive」に「-able」をつけた形と考えるとわかりやすい
- “I before E except after C” の特徴的なつづりで、 “receive” → “receivable” と派生する、と覚える。
- ビジネス会計の文脈で「売掛金」「受け取るべきお金」と紐づけて学習すると忘れにくくなります。
- 「将来手に入るお金=受領可能なもの」というイメージで捉えると理解しやすいでしょう。
以上が「receivable」の詳細解説です。特にビジネスや会計の文脈で覚えておくと役立つ単語です。
受け取りうる,受け取っていい
支払いを待っている,支払われるべき