最終更新日:2025/11/20
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non

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元となった辞書の項目

non

【接頭辞】…しない;...でない;…のない;非…;不…;無…

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解説

1. 基本情報と概要

単語: non

品詞: 接頭辞(Prefix)

英語の意味: “not” / “no” (主に「〜でない」「無〜」などの否定を表す)

日本語の意味: 「〜でない」「〜ではない」「無〜」

「non」は、単独の単語というよりは他の単語に付けて、「〜でない」と否定するニュアンスを作り出す接頭辞です。例えば “nonstop” は「止まらない」、 “nonverbal” は「言葉を使わない(非言語的な)」というように、後ろにつく単語の意味を否定的または排他的に変化させます。

活用形は基本的に存在せず、常に接頭辞として同じ形(non-)で用いられます。

また “nonsense” (名詞) や “nonexistent” (形容詞) など、非存在や無意味を表す他の品詞の形で使われる例もあります。

CEFRレベル: 接頭辞のため直接のレベルは定義しづらいですが、使用語彙の中では日常から学術まで広く使われるため、目安としては B2(中上級) レベル以上で意識しておくと良いでしょう。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭辞 “non-”: ラテン語で「not」を意味し、後ろにつく単語を否定・排除する働きをします。


    • 例: “nonverbal” (言葉を使用しない)、 “nonprofit” (営利を目的としない)


他の単語との関連性(派生語や類縁語)


  • nonsense (名詞): 「無意味」、元は “sense”に “non-”を付けて「意味がない」

  • nonexistent (形容詞): 「存在しない」、 “exist”に “non-”を付けて「存在しない」の意

  • nonconformist (名詞/形容詞): 「規範に従わない人/態度」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. nonprofit organization(非営利団体)

  2. nonverbal communication(非言語コミュニケーション)

  3. nonviolent protest(非暴力的抗議)

  4. nonessential items(不要不急の品物)

  5. noninvasive procedure(非侵襲的処置)

  6. nonstop flight(直行便/ノンストップ便)

  7. nonsensical statement(無意味な発言)

  8. nonexistent problem(存在しない問題)

  9. nondisclosure agreement(秘密保持契約)

  10. nonconformist attitude(反体制的な態度/非合意的な態度)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語 “non” (「not」の意) から来ており、特にフランス語経由で英語に取り入れられて多くの単語と結びついています。

  • 歴史的使用: 古くから否定の意味を持つ接頭辞として使われてきました。英語においては “un-”, “in-”, “dis-” などの他の否定接頭辞と同様に広く利用されます。

  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 「non-」は「まったく〜ではない」という意味合いを強調することもしばしばあります。

    • 多くの場合フォーマル・インフォーマルどちらにも登場しますが、学術書やビジネス文書ではより頻繁に見られる傾向があります。

    • “non” 単独で使用されることは通常ありません。必ず後ろに何かの単語が付き、ひとかたまりの単語として定義される場合がほとんどです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 接頭辞としての使用: 常に他の単語の先頭に付く形で使われます。

  • 名詞、形容詞、動詞へと付与されることで、その意味を包括的に否定または反対方向に拡張します。

  • 例外的に連結ハイフンを用いる場合があります: “non-smoker” (非喫煙者) など。スタイルガイドや用途によってはハイフンを入れるかどうかが異なります。

イディオムや一般的な構文例


  • “non-” が単語の一部として組み込まれているため、構文というよりは単語そのものがイディオム的に扱われることが多いです。

  • “nonsense” を使った表現:


    • “That’s pure nonsense.”(それは全くばかげている。)

    • “He was talking nonsense.”(彼はでたらめを言っていた。)

      など、「無意味・ばかげている」という意味でよく使われます。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I bought a ticket for a nonstop flight to New York.”

    (ニューヨーク行きの直行便のチケットを買ったよ。)


  2. “He is a non-smoker, so please don’t offer him cigarettes.”

    (彼はタバコを吸わない人だから、タバコを勧めないでね。)


  3. “She prefers nonfiction books over novels.”

    (彼女は小説よりノンフィクションの本を好みます。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “We founded a nonprofit organization to support local communities.”

    (地域社会を支援するために非営利団体を設立しました。)


  2. “Please sign the nondisclosure agreement before we proceed.”

    (先へ進む前に秘密保持契約に署名してください。)


  3. “Nonverbal communication skills are crucial when dealing with international clients.”

    (国際的な顧客とやり取りをする際には、非言語コミュニケーションのスキルが重要です。)


学術的な文脈での例文


  1. “Our study focuses on noninvasive methods of measuring brain activity.”

    (私たちの研究は、脳活動を測定するための非侵襲的な方法に焦点を当てています。)


  2. “The data showed no significant difference between the treatment and non-treatment groups.”

    (データによると、治療群と非治療群の間に有意差は認められませんでした。)


  3. “Nonconformist approaches can sometimes lead to groundbreaking discoveries.”

    (型にはまらないアプローチが、時に画期的な発見に繋がることがあります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • un- (例: “unhappy”, “unable”)

    → 意味合いは似ているが、“un-” は形容詞・動詞などの先頭に付いて、その単語を打ち消すニュアンスを作る。

  • in- (例: “invalid”, “inaccurate”)

    → ラテン語由来で、形容詞などを否定する表現に使われる。

  • dis- (例: “disagree”, “disappear”)

    → 打ち消しや反対方向の意味を作る。

反意語


  • 直接の反意語はありませんが、たとえば “nonexistent” ↔ “existent” のように接頭辞を取り去って肯定形に戻す例があります。

それぞれ「〜でない」「反対に〜する」などの微妙なニュアンスの違いがあるため、使い分けには注意が必要です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /nɒn/ (イギリス英語), /nɑːn/ または /nɑn/ (アメリカ英語)


    • イギリス英語では「ノン」に近い音

    • アメリカ英語では「ナーン」に近い音


  • アクセント: 接頭辞として使用される場合、強く発音する部分は単語全体の本来のアクセントに左右されます。 “non-” 自体には特別なアクセントは置かれない場合が多いです。

  • よくある間違い: /nʌn/ のように曖昧な母音で発音される場合もありますが、一般的には短い “o” もしくは “a” の音で発音されると覚えると良いでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “non-” はハイフンあり・なし問題がつきものです。辞書やスタイルガイドによって推奨形が異なるため、特に公的・ビジネス文書においてはチェックが必要です。

  • 同音異義語との混同: 単独の “none” (全くない) や “nun” (修道女) など、似た発音の単語と混同しないように気をつけましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも、文中に出てくる語彙やリーディングで「non-」という接頭辞が使われている単語が理解されているかどうかを問う設問が出る場合があります。前後の文脈から否定の意味を読み取る必要があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ・ストーリー: “non-” は “no” と似た音なので「無い」というニュアンスをすぐに連想するようにしておくと覚えやすいです。

  • 勉強テクニック: 「un-」「in-」「dis-」「non-」など、否定を作る接頭辞をまとめて覚え、「後ろに何が来ても否定になる」という感覚を身に付けましょう。

  • スペリングのポイント: 語源をラテン語に持つ単語が多いので、見慣れない単語でも「non-」が先頭にあれば「(元の語を)否定している」意味を推測できます。


以上が “non” の詳細解説です。単独で使われるケースは非常に少なく、あくまで接頭辞として「〜ではない」「無〜」のニュアンスを強く打ち出すものだと理解すると、さまざまな単語で応用しやすくなるでしょう。

意味のイメージ
non
意味(1)

…しない;...でない;…のない

意味(2)

非…;不…;無…

意味(3)

その名に値しないほど悪い

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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