元となった辞書の項目
importer
解説
1. 基本情報と概要
単語: importer
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語・日本語)
- 英語: A person, company, or entity that brings goods or products into one country from another for sale or distribution.
- 日本語: ほかの国から商品を仕入れる人や会社を指します。「輸入業者」「輸入する会社」のような意味です。ビジネスで「海外から商品を持ち込む」立場の人や企業を表すときに使われます。
「importer」は、商品を海外から国内に仕入れる際に使われる単語で、ビジネスシーンでも日常会話でも、比較的フォーマルな場面で見聞きする機会があります。
活用形
- 名詞のため、動詞のように時制変化はしません。
- 複数形は importers です。
他の品詞になった時の例
- import (動詞): to bring in goods from abroad (輸入する)
- 例: We import coffee beans from Brazil.
- import (名詞): 電文脈などで、「輸入品」もしくは「輸入行為」という意味
- 例: The total value of imports has increased this year.
- importation (名詞): 輸入という行為/プロセスを指す、よりフォーマルな名詞形
CEFRレベル
- B2 (中上級): ビジネス文書やニュース記事など、ある程度複雑なトピックを扱う際に登場する語彙です。日常会話より、経済・取引・貿易などの文脈でよく使われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- im- (接頭語): 「~の中へ」を意味する接頭語(ラテン語由来の in- が変化したもの)
- port (語幹): 「運ぶ」を意味するラテン語 “portare” に由来
- -er (接尾語): 「~する人・もの」を表す名詞化の接尾語
「importer」は「内側へ運ぶ人・もの」という意味が基になり、「海外から国内へ商品を運び込む業者、人物」として理解できます。
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- major importer(主要輸入業者)
- leading importer(トップクラスの輸入業者)
- local importer(地域の輸入業者)
- registered importer(登録された輸入業者)
- authorized importer(公認の輸入業者)
- importer’s license(輸入業者免許)
- direct importer(直接輸入業者)
- third-party importer(第三者の輸入業者)
- niche importer(特定の分野に特化した輸入業者)
- small-scale importer(小規模輸入業者)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「portare (運ぶ)」が語源で、「im- (中へ) + portare (運ぶ)」が組み合わさり「import」となりました。その後、「~する人」という意味の-erが付いて「importer」が形成されました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「importer」はビジネス・経済関連で用いられるフォーマルな印象の強い単語です。
- ビジネス文書やニュースなどで見かけることが多いですが、日常会話で使っても問題はありません。
- 「輸入業者」というやや専門的な響きがあるため、ビジネスシーンでの使用が中心です。
4. 文法的な特徴と構文
- 「importer」は可算名詞 (countable noun) です。
- 例: one importer, two importers
- 冠詞 (a/an/the) や形容詞 (leading, major など) と一緒に使われることが多いです。
- 例: He is a major importer of luxury cars.
一般的な構文例
- (名詞) + be + an importer of + (品物)
- 例: ABC Co. is an importer of electronic goods.
- 例: ABC Co. is an importer of electronic goods.
- S + V + (importer)
- 例: The government met with the biggest importer last week.
イディオム / 慣用表現
- はっきりとしたイディオムは少ないですが、輸入業界特有の表現として以下のような文脈で見かけます。
- “importer of record” (正式な輸入取引を管理する主体)
- “importer’s declaration” (輸入業者の申告)
- “importer of record” (正式な輸入取引を管理する主体)
5. 実例と例文
さまざまな場面での例文を挙げます。
日常会話 (3例)
- “My cousin works for an importer; they specialize in importing fresh fruits.”
(私のいとこは輸入業者で働いていて、新鮮な果物を輸入しているんだ。) - “We met a local wine importer at the festival last night.”
(昨晩のお祭りで地元のワイン輸入業者に会ったよ。) - “I heard that new importer has really competitive prices on electronics.”
(あの新しい輸入業者は、電化製品でかなり競争力のある価格を持っているらしいね。)
ビジネスシーン (3例)
- “Our company is looking for a reliable importer to handle overseas shipments.”
(我が社は海外からの出荷を扱ってくれる信頼できる輸入業者を探しています。) - “He has been an exclusive importer of premium coffee beans for over ten years.”
(彼は高級コーヒー豆の専属輸入業者として10年以上やっている。) - “We signed a contract with an importer who can guarantee on-time delivery.”
(私たちは、納期厳守を保証してくれる輸入業者と契約を結びました。)
学術的/専門的な文脈 (3例)
- “According to the trade journal, the country's largest importer of crude oil faces new tariffs.”
(貿易専門誌によると、その国で最大の原油輸入業者が新しい関税に直面している。) - “Economists predict a decline in the number of small-scale importers due to stricter regulations.”
(経済学者たちは、規制強化により小規模輸入業者の数が減少すると予測している。) - “This study focuses on the environmental impact of import activities from the perspective of importers.”
(本研究は輸入業者の観点から輸入活動の環境への影響を焦点とする。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- trader(トレーダー/商人)
- より広い意味で仕入れ・販売を行う人。輸入・輸出を含むあらゆる取引に使える。
- より広い意味で仕入れ・販売を行う人。輸入・輸出を含むあらゆる取引に使える。
- buyer(購入者)
- 個人・企業問わず、商品を購入する人。ただし輸入のニュアンスは必ずしも含まない。
- 個人・企業問わず、商品を購入する人。ただし輸入のニュアンスは必ずしも含まない。
- vendor(販売業者)
- 販売を専門とする業者や人を指す。「importer」の逆方向のイメージ。
- 販売を専門とする業者や人を指す。「importer」の逆方向のイメージ。
反意語
- exporter(輸出業者)
- 輸入 (import) の反対の行為である輸出 (export) を行う業者。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- importer: /ɪmˈpɔːr.tər/ (アメリカ英語), /ɪmˈpɔː.tər/ (イギリス英語)
強勢(アクセント)
- 第2音節の「por」にストレスがあります: im-POR-ter
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- アメリカ英語では語末の -er が [tər] に近い音、イギリス英語では [tə] に近い音で発音される傾向があります。
- イギリス英語の “port” 部分は [pɔːt] (長いオー “オー”)に近い発音、一方アメリカ英語は [pɔːr] (rの音が強く入る)という差があります。
よくある発音の間違い
- 「in-porter」のようにアクセントを最初の音節に置いてしまう間違いが起きやすいので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- porter / impotter / imprter など、スペルを間違えやすいので注意。
- porter / impotter / imprter など、スペルを間違えやすいので注意。
- 「import」との混同
- 「import」は動詞・名詞であり、「importer」は「輸入する人・会社」。使い分けを意識しましょう。
- 「import」は動詞・名詞であり、「importer」は「輸入する人・会社」。使い分けを意識しましょう。
- 発音時のアクセント
- “im-POR-ter” のように第2音節強勢が正解です。
- “im-POR-ter” のように第2音節強勢が正解です。
試験対策
- TOEICや英検のリーディングパートで貿易を扱う文章などで見かける場合があります。輸出入の話題はビジネスシーンで頻出なので、しっかりバリエーションを覚えておくと有利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「in (中へ) + port (運ぶ) + er (人)」 = 「中へ運ぶ人」 → “輸入業者” というイメージで覚えられます。
- 「importer」は「exporter」と対になっているイメージを持つと定着しやすいです。輸入 (in) と輸出 (ex) の方向の違いだけで、語源的には「運ぶ」という動詞が共通しています。
- スペリングを確認するときは「im + port + er」を区切って考えると間違いを減らすことができます。
以上が **importer**
の詳細な解説です。海外から商品を仕入れる立場の人や企業を表す、とても便利な単語なので、ビジネスや経済の文脈でぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
輸入者,輸入業者