元となった辞書の項目
fairness
解説
1. 基本情報と概要
単語: fairness
品詞: 名詞 (noun)
- 英語の意味: the quality or state of being fair, just, or impartial.
- 日本語の意味: 公平さ、公正さ。
- 「偏りや不平等がないこと、誰に対しても平等に扱うことを指す単語です。人や物事を評価するときに、公平性・公正性が保たれていることを示します。」
活用形:
- 「fairness」は名詞形なので大きな変化はありません。
- 形容詞: fair (公正な、公平な)
- 副詞: fairly (公正に、公平に)
- 動詞形はありませんが、「to be fair」(公平である)のように表現します。
CEFRレベル: B2(中上級)
- 公平・公正といった抽象概念を表す言葉で、文脈に応じて柔軟に使いこなす必要があるため、やや上のレベルとなります。
2. 語構成と詳細な意味
- 「fairness」は「fair + -ness」という構成です。
- fair: 公平な、公正な
- -ness: 形容詞から名詞を作る接尾辞で「状態・性質」を表す
- fair: 公平な、公正な
関連語 (派生語や類縁語)
- fair (形容詞): 公平な、公正な
- fairly (副詞): 公正に、公平に
- fair-minded (形容詞): 公正な考えを持つ
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- basic fairness(基本的な公正)
- ensure fairness(公正を確保する)
- in the interest of fairness(公平の観点から)
- question the fairness(公平性に疑問を呈する)
- perceived fairness(認知された公正)
- sense of fairness(公正感)
- guarantee fairness(公平を保証する)
- commitment to fairness(公正性への取り組み)
- idea of fairness(公正の概念)
- concept of fairness(公正のコンセプト)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 古英語の「fæger」は「美しい、清らかな、晴れやかな」という意味を持ち、そこから転じて「正しく、汚れのない、偏りのない」という意味合いを帯びるようになりました。公正さや美しさという概念が関連している点も興味深いところです。
- ニュアンス:
- 「fairness」は人が扱われる態度や手続きの厳正さなど、「正しく平等であること」を指します。ポジティブな響きがあり、誠実でバランスの取れた状況でよく使われます。
- 日常会話、ビジネス、アカデミックな文脈まで幅広く使われますが、どちらかというとフォーマルなニュアンスも持ち合わせています。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (不可算名詞)
- 「a fairness」とは言わず、「fairness」をそのまま抽象名詞として扱います。
- 「a fairness」とは言わず、「fairness」をそのまま抽象名詞として扱います。
使われる構文例:
There is a strong sense of fairness in this organization.
We value fairness above all.
フォーマル/カジュアル:
- 「fairness」はフォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで使えますが、会議や論文など、ややフォーマルよりの文脈では特に好まれます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
I believe in fairness, so I try to treat everyone equally.
(私は公平さを大事にしているから、みんなを平等に扱うようにしているんだ。)It’s not about winning or losing; it’s about fairness.
(勝ち負けの問題じゃなくて、公平さが大事なんだよ。)Could you decide who goes first, for fairness?
(公平を期すために、誰が先に行くか決めてくれない?)
(2) ビジネス
Our company’s policy emphasizes fairness in performance evaluations.
(当社の方針は、人事評価における公平性を重視しています。)Fairness is the foundation of a healthy working environment.
(公平さは健全な職場環境の土台です。)We need to ensure fairness when allocating resources across departments.
(部署間のリソース配分において、公平性を確保する必要があります。)
(3) 学術的
The study examines the perceived fairness of online dispute resolution systems.
(その研究は、オンライン紛争解決システムに対する認知された公平性を調査している。)Fairness has been a fundamental concept in philosophical discourse for centuries.
(公平という概念は、何世紀にもわたり哲学的議論の基盤となってきた。)Addressing economic inequality requires a firm understanding of fairness in policy-making.
(経済的不平等に対処するには、政策立案において公平さの考え方をしっかり理解する必要がある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- justice(正義、公正)
- 法や倫理的観点からの正当性に比重がある。
- 法や倫理的観点からの正当性に比重がある。
- equity(公正、公平)
- 社会的・経済的観点からの平等性や衡平性に焦点。
- 社会的・経済的観点からの平等性や衡平性に焦点。
- impartiality(偏りのないこと、公平)
- 個人的感情や利益を交えず、中立的であることを強調。
- 個人的感情や利益を交えず、中立的であることを強調。
- honesty(正直さ)
- 主に誠実であることを示すが、公平さとも関連。
反意語
- injustice(不正、不公平)
- bias(偏見、偏り)
「fairness」は、物事を広く“偏りなく扱う”というニュアンスであり、「justice」や「equity」はもう少し法的・道徳的な側面や社会的平等の部分を強調するイメージです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈfeərnəs/ (米・英共通)
- アクセントの位置: 「fair」の部分に強勢が置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 発音に大きな違いはありませんが、イギリス英語のほうが「air」の部分がややはっきりした音になる傾向があります。
- よくある発音の間違い: 「フェアネス」ではなく、「フェア-ネス」のように頭の母音をしっかり伸ばす点に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「fairness」は「r」が1つだけなので、「fairness」の「r」を2回重复して「fairrness」などと間違えないように。
- 同音異義語との混同: 「fare (運賃)」と混同しないように注意。「fares」とは意味がまったく異なります。
- 試験対策: TOEICや英検などでも、ビジネスや社会問題に関連して
fairness
が出題されることがあります。例文穴埋めや英作文で使いこなせると点数アップにつながるでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「fair」はもともと「美しさ」や「晴れやかさ」といった良い印象を与える言葉から派生したと覚えると、正しくて気分のよい“公平さ”というイメージを結びつけやすくなります。
- 「fairness」という言葉を見たときに、「光が当たって影が一方だけに偏っていない、均等な明かりが差している様子」を想像すると、より意味をイメージしやすいでしょう。
- 何か「判断」をするときに、頭のなかで「みんなにとって同じくらい明るい・平等な光を当てられているか」を意識すると、すぐに「fairness」を連想できます。
以上が「fairness」の詳細な解説です。誰に対しても平等で、偏りがなく扱われる状態を一言で表す便利な単語です。さまざまな文脈でぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《古》美しさ
意味(2)
色白,金髪
意味(3)
公平,公正,正々堂々