condemn

1. 基本情報と概要

単語: condemn

品詞: 動詞 (Verb)

活用形:

• 現在形: condemn / condemns
  


• 過去形: condemned
  


• 過去分詞形: condemned
  


• 現在分詞・動名詞形: condemning
  

意味（英語）:

1. To express strong disapproval of something or someone.
   


2. To pronounce judgment against, especially to declare to be guilty.
   

意味（日本語）:

1. 強く非難する、酷評する
   
   2.（犯罪や不正行為などに対して）有罪であると宣告する
   

「condemn」は誰かの行為や状況を強く批判する、あるいは法的・道徳的に断罪するようなイメージで使われます。「ただちょっとした批判」よりは厳しい響きを伴うことが多いです。

CEFRレベルの目安:

• B2（中上級）: ネガティブな評価や議論の中にしばしば登場する、やや高度な単語です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• con-: 「一緒に、完全に」の意味をもつ接頭語
  


• -demn: ラテン語の“damnare（罪に定める）”に由来（-demn/-damn の変形）

詳細な意味と例

• To condemn someone’s actions: その人の行為を公に強く非難する
  


• To condemn a building: 建物を使用禁止と宣告する（危険や法的問題などで）
  


• To condemn an act as immoral: その行為を不道徳であると断罪する

派生語

• condemnation (名詞): 非難、糾弾
  


• condemnable (形容詞): 非難されるべき、糾弾に値する

よく使われるコロケーションや関連フレーズ（10個）

1. condemn someone’s behavior（人の行動を非難する）
   


2. condemn violence（暴力を非難する）
   


3. condemn a criminal（犯罪者を有罪宣告する）
   


4. condemn in the strongest terms（もっとも強い調子で非難する）
   


5. condemn as immoral（不道徳として断罪する）
   


6. condemn to death（死刑を宣告する）
   


7. condemn publicly（公に非難する）
   


8. condemn without trial（裁判なしに罪に定める）
   


9. universally condemned（社会全体からの広範な非難を浴びる）
   


10. condemn someone’s remarks（発言を非難する）

3. 語源とニュアンス

語源

• ラテン語の “condemnāre” (con + damnāre＝一緒に + 罪に定める) が語源で、「有罪とする」「非難する」という意味合いを含みます。

ニュアンス

• 強い否定的評価を下すイメージがあり、比較的フォーマルまたは公的な場面で使われることが多いです。
  


• 法廷や政治の場面で「有罪を宣告する」意味、あるいは社会的道義的に堅い文体で「厳しく非難する」意味として用いられます。
  


• 口語でも使えますが、日常会話よりも公式声明やニュース報道など、やや硬い印象があります。

4. 文法的な特徴と構文

1. 他動詞 (transitive verb): 必ず何を非難するのか（目的語）を伴います。
   
   
   
   • 例: “They condemned his actions.”（彼らは彼の行動を非難した）
     
   
   


2. 受動態で使われることも多い: “He was condemned by the public.”（彼は世間から非難された）
   


3. 目的語が行為や人、ものでも使えます。
   


4. 使われる場面によって、法的・倫理的な強い断罪を表す場合があります。
   

5. 実例と例文

日常会話（カジュアルシーン）

1. “I can’t help but condemn his rude behavior at the party.”
   
   「彼のパーティでの失礼な振る舞いを非難せずにはいられないよ。」


2. “She was condemned by many friends for lying so blatantly.”
   
   「あからさまに嘘をついたことで、彼女は多くの友人から糾弾されたんだ。」


3. “My neighbors condemned that building for being too noisy and unsafe.”
   
   「近所の人はその建物を、うるさくて危険だと非難していたよ。」

ビジネスシーン

1. “The board officially condemned the manager’s unethical conduct.”
   
   「取締役会はマネージャーの非倫理的行為を公式に非難しました。」


2. “Our company strongly condemns any form of discrimination.”
   
   「当社はあらゆる差別行為を強く非難します。」


3. “The CEO’s decision was condemned in the press for being irresponsible.”
   
   「CEOの決定は無責任だとして報道で非難されました。」

学術的（フォーマルな論文や講演）

1. “Many scholars condemn the experiment for its lack of ethical oversight.”
   
   「多くの学者は、その実験を倫理管理が欠如しているとして非難している。」


2. “The philosopher condemned the practice as morally indefensible.”
   
   「その哲学者は、その行為を道徳的に擁護できないとして断罪した。」


3. “Researchers worldwide have condemned the results as inconclusive.”
   
   「世界中の研究者は、その結果を根拠に乏しいとして非難している。」

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. criticize（批判する）
   
   
   
   • 「condemn」よりもニュートラルな批判の意味で、必ずしも有罪宣告ほど重くはない。
     
   
   


2. denounce（公然と非難する）
   
   
   
   • 公に強く非難する点で「condemn」と近いが、法的な意味合いは薄い。
     
   
   


3. censure（厳しく批判する）
   
   
   
   • 公式の立場で強く非難する意味合いがあり、ニュアンスは「condemn」に近い。
   
   

反意語

1. praise（賞賛する）: 人や行動をほめたたえる
   


2. approve（賛成する）: 同意・賛同する
   

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号（IPA）

• アメリカ英語: /kənˈdɛm/
  


• イギリス英語: /kənˈdɛm/
  

アクセント

• 「con*demn」のdem*の部分にアクセントがあります。
  


• 発音上の注意: スペルが “condemn” ですが、最後の “n” の音はしっかり発音し、 “m” と “n” の音が連続しないように、/dɛm/ のあと少し舌先を上あごにつけて /n/ を出すイメージです。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: “condem” や “condemn” の “m” と “n” を混同したり、一方を落としがち。
   


2. 発音: “condemn” の最後の “n” を発音しない人も多いので要注意。
   


3. 同音異義語ではありませんが、”contempt (軽蔑)” などに似たスペルとの混同に注意しましょう。
   


4. 英検やTOEICなどでも、「非難する」や「有罪宣告する」文脈で登場することがあります。単語力を問われる中・上級レベルで頻出です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “con” は「一緒に」、「demn」は「damn（罪に定める）」に近いイメージで、「一緒に人を罪に陥れる」→「強く非難して有罪宣告する」という連想をしてみましょう。
  


• スペルと音の違いを意識: “condemn” は 「condemn（コンデム）」 と発音し、綴りには “-mn” が最後にあることをしっかり意識してください。
  


• 「断罪する」「強く非難する」イメージを頭に置いて覚えると使いやすいです。

以上が、動詞 condemn の詳細解説です。公的な場面や公式な文章で使われる機会が多いので、しっかり使い方を押さえておくと便利です。