【名/C】大袋 / 《米》 (一般に)袋, (特に購入した食料を入れる)紙袋 / 【名/U】《俗》《the ~》《…からの》解雇《from ...》 / 【動/他】を袋に入れる / 《話》〈人〉を解雇する
sack
【名/C】大袋 / 《米》 (一般に)袋, (特に購入した食料を入れる)紙袋 / 【名/U】《俗》《the ~》《…からの》解雇《from ...》 / 【動/他】を袋に入れる / 《話》〈人〉を解雇する
1. 基本情報と概要
単語: sack
品詞: 名詞 (countable noun), 動詞 (他動詞)
意味(英語):
- (名詞) A large bag made of strong material, used for carrying or storing things.
- (動詞) To dismiss someone from their job; to fire someone.
- (動詞) To loot or plunder, especially in a historical or military context.
意味(日本語):
- (名詞) 大きな丈夫な袋のこと。物を入れたり運んだりするのに使われる袋を指します。
┗「買い物で重いものを入れる袋」や「穀物を入れる麻袋」などで使われるイメージです。 - (動詞) 人を解雇することを表します。
┗「仕事をクビにする」というような、少し直接的・カジュアルな言い方です。 - (動詞) (歴史的または軍事的な文脈で)都市や建物を略奪することを指します。
┗戦争などで街を荒らすイメージです。
このように「sack」は主に「袋」を意味しますが、会話では「クビにする(解雇する)」という動詞としてよく耳にする語です。少し砕けたニュアンスがあり、イギリス英語圏で特に使われます。
活用形:
- 名詞: sack (単数形), sacks (複数形)
- 動詞: sack - sacked - sacked - sacking
他の品詞の例:
- sacking (名詞): 「袋地(袋を作るための粗い布)」の意味を持つこともあります。
- give (someone) the sack (イディオム): 「(人)を解雇する」の意味。
- be sacked (受動態): 「解雇される」。
CEFR レベル: B1 (中級)
- 日常会話での「袋」という意味はA2レベル程度でも理解されやすいですが、「解雇する」としての動詞用法や歴史的文脈での用法は B1 以上でしっかりと学ぶ機会が増えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源的な要素:
- 「sack」は古英語の sacc が語源で、ラテン語の saccus、ギリシャ語の σάκκος (sakkos) にさかのぼります。
- 「sack」は古英語の sacc が語源で、ラテン語の saccus、ギリシャ語の σάκκος (sakkos) にさかのぼります。
- 接頭語・接尾語:
- 特定の接頭語・接尾語と結びつく形はあまり一般的ではありませんが、名詞形に「-ing」をつけて「sacking(袋材)」となる例があります。
派生語・類縁語
- sacker (名詞): アメリカンフットボールでクォーターバックにタックルするディフェンス選手を指す言い方(非常に口語的)。
- sacking (名詞): 粗い布のこと、または略奪する行為として使われることも。
コロケーション(関連フレーズ)10選
- paper sack(紙袋)
- sleeping sack(寝袋)※通常は “sleeping bag” が一般的ですが、比喩的に言う場合も
- grain sack(穀物袋)
- money sack(お金を入れた袋)
- sack lunch(弁当、軽い昼食)
- to sack a city(都市を略奪する)
- get the sack(クビになる)
- give (someone) the sack((人)をクビにする)
- be sacked for incompetence(無能さが理由で解雇される)
- pack it in a sack(袋に入れる)
3. 語源とニュアンス
歴史・語源:
古英語「sacc」からきており、さらにさかのぼればラテン語の「saccus」、ギリシャ語の「σάκκος (sakkos)」に由来します。昔から「袋」を意味する基本的な単語でしたが、中世ヨーロッパの略奪行為(都市を「袋」に詰め込むように)から転じて「略奪する」という動詞としても用いられるようになりました。ニュアンス:
- 「袋」の意味では、日常的で素朴なアイテムを指すため、カジュアルな響きがあります。
- 「解雇する」の意味は、口語的で直接的。フォーマルには “to dismiss” や “to terminate employment” などが使われることが多く、 “sack” はより砕けた印象があります。
- 「略奪する」は歴史上の出来事や軍事行為などで使われるため、文脈が限られます。
- 「袋」の意味では、日常的で素朴なアイテムを指すため、カジュアルな響きがあります。
使用状況の注意:
- 口語/会話: 「解雇する」の「sack」は特にイギリス英語でよく用いられます。
- 歴史的・軍事的文脈: 「略奪する」という凄惨な行為を表すため、穏やかな場で使わないよう配慮が必要です。
- 口語/会話: 「解雇する」の「sack」は特にイギリス英語でよく用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞): “a sack” / “two sacks” のように数えられます。
- 動詞 (他動詞): “to sack someone” (= 解雇する), “to sack a city” (= 略奪する) のように、目的語を直接とります。
よく使われる構文
- (主語) + sack + (目的語)
- 例: “The company sacked three employees yesterday.”
- 例: “The company sacked three employees yesterday.”
- (主語) + get the sack (イディオム)
- 例: “He got the sack for being consistently late.”
- 例: “He got the sack for being consistently late.”
- (主語) + give + (目的語) + the sack (イディオム)
- 例: “They gave him the sack after the scandal.”
- フォーマル / カジュアル:
- フォーマルな文書では “to dismiss” や “to remove from a position” を好むため、「sack」はカジュアル寄り。
- ビジネスメールなどではあまり使わない表現ですが、会話やフランクな文脈ではよく使われます。
- フォーマルな文書では “to dismiss” や “to remove from a position” を好むため、「sack」はカジュアル寄り。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I put all the groceries in a sack and carried them home.”
- (買い物したものを全部袋に入れて家に運んだよ。)
- (買い物したものを全部袋に入れて家に運んだよ。)
- “If you don’t finish your tasks, you might get the sack!” (やや冗談めいた口調)
- (仕事終わらせないとクビになっちゃうかもよ!)
- (仕事終わらせないとクビになっちゃうかもよ!)
- “Could you hand me that sack of potatoes?”
- (じゃがいもの袋を取ってくれる?)
ビジネスシーンでの例文
- “The manager decided to sack the underperforming team members.”
- (マネージャーは成績不振のチームメンバーを解雇することを決めました。)
- (マネージャーは成績不振のチームメンバーを解雇することを決めました。)
- “The CEO rarely uses the word ‘sack’ in formal announcements; they say ‘terminate’ instead.”
- (CEOはフォーマルな発表ではめったに「sack」という言い方をせず、「terminate」という語を使います。)
- (CEOはフォーマルな発表ではめったに「sack」という言い方をせず、「terminate」という語を使います。)
- “Two employees got the sack last week due to budget cuts.”
- (先週、予算削減で従業員が2名クビになりました。)
学術的・歴史的文脈での例文
- “During the war, the invading army sacked numerous villages.”
- (戦争中、侵略軍は数多くの村を略奪しました。)
- (戦争中、侵略軍は数多くの村を略奪しました。)
- “Historical records detail the sack of the capital in the 5th century.”
- (歴史資料には、5世紀にその首都が略奪されたことが詳しく記録されています。)
- (歴史資料には、5世紀にその首都が略奪されたことが詳しく記録されています。)
- “The subsequent sack of the city led to major cultural and economic decline.”
- (その後の都市の略奪が大きな文化的・経済的没落をもたらしました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (synonyms)
- bag(袋)
- 単なる「袋」を表す一般的な語。フォーマル・カジュアル問わず広範囲で使われます。
- 単なる「袋」を表す一般的な語。フォーマル・カジュアル問わず広範囲で使われます。
- dismiss(解雇する)
- よりフォーマルな言い方。「職を解任する」に近いニュアンス。
- よりフォーマルな言い方。「職を解任する」に近いニュアンス。
- fire(解雇する)
- アメリカ英語でよく使われる口語表現。「クビにする」の意味。
- アメリカ英語でよく使われる口語表現。「クビにする」の意味。
- loot(略奪する)
- 「戦争や暴動時に略奪する」の意味で、同義語。歴史的・軍事的な文脈で使われます。
- 「戦争や暴動時に略奪する」の意味で、同義語。歴史的・軍事的な文脈で使われます。
反意語 (antonyms)
- employ(雇う)
- 「解雇する」の反対語としての “to hire” / “to employ”。
- 「解雇する」の反対語としての “to hire” / “to employ”。
- protect(守る)
- 「略奪する」の反対行為として使われることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /sæk/
- アクセント: 単音節語なので、音節のどこかにアクセントがくるというよりは、強く “sack” と発音します。
- アメリカ英語: [sæk] と短い ‘a’ 発音。
- イギリス英語: 基本的に同じ [sæk] ですが、地域によっては微妙に母音が変化する場合があります。
- よくある間違い: “sock” /sɒk/(靴下)や “suck” /sʌk/(吸う)の発音と混同しないように注意。“a” の音に注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「sac」と書いてしまったり、末尾を “-ck” にし忘れたりする場合があります。
- 同音異義語との混同: 「sock」(靴下), 「suck」(吸う) などが似た音で紛らわしいですが、母音の長さや発音がやや異なります。
- 表現のレジスター: イギリス英語圏ではカジュアルに「解雇する」意味で “sack” を使いますが、アメリカ英語圏では “fire” のほうが一般的。試験などではどちらも見かける可能性があります。
- TOEIC・英検などでの出題傾向: ビジネス文脈で “to be sacked” や “to give someone the sack” がフレーズとして登場することがあり、“dismiss” や “lay off” との違いを問われる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のヒント:
- “sack” の “a” をしっかり開いて発音するイメージで「サック」と言うと覚えやすいです。
- 「袋に詰め込んで放り出す」という絵を思い浮かべれば「解雇する」や「略奪する」に繋がる意味も納得できます。
- “sack” の “a” をしっかり開いて発音するイメージで「サック」と言うと覚えやすいです。
- イメージ連想:
- 「袋」→「物を放り込む」→「(人を職場から)放り出す」→「クビにする」。
- 「袋」→「物を放り込む」→「(人を職場から)放り出す」→「クビにする」。
- 勉強テクニック:
- 名詞・動詞の両方でよく使われるため、一緒に例文を作って覚えるとよいでしょう。
- イディオム “get the sack” あるいは “give (someone) the sack” を覚えると実際の会話で出てきたときに気付けます。
- 名詞・動詞の両方でよく使われるため、一緒に例文を作って覚えるとよいでしょう。
以上が「sack」の詳細な解説です。主に「袋」と「解雇する」の2つの意味がよく使われるので、文脈をよく読んで理解・使い分けをしてみてください。洒落の効いたイギリス英語圏の会話などでは頻出の単語ですので、ぜひ覚えておきましょう。
〈C〉(丈夫な布(革)製の)大袋
〈C〉《おもに米》(一般に)袋,(特に,購入した食料を入れる)紙袋 〈C〉(婦人・子供用の)ゆったりして短い上着
《the ~》《米俗》ベッド,寝袋
〈U〉《the ~》《俗》(…からの)解雇《+from+名》
…‘を'袋に入れる
《話》〈人〉‘を'解雇する