最終更新日:2025/11/14
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【名/C】大袋 / 《米》 (一般に)袋, (特に購入した食料を入れる)紙袋 / 【名/U】《俗》《the ~》《…からの》解雇《from ...》 / 【動/他】を袋に入れる / 《話》〈人〉を解雇する

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元となった辞書の項目

sack

【名/C】大袋 / 《米》 (一般に)袋, (特に購入した食料を入れる)紙袋 / 【名/U】《俗》《the ~》《…からの》解雇《from ...》 / 【動/他】を袋に入れる / 《話》〈人〉を解雇する

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彼は背中に重い袋を運んでいた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: sack

品詞: 名詞 (countable noun), 動詞 (他動詞)

意味(英語):


  1. (名詞) A large bag made of strong material, used for carrying or storing things.

  2. (動詞) To dismiss someone from their job; to fire someone.

  3. (動詞) To loot or plunder, especially in a historical or military context.

意味(日本語):


  1. (名詞) 大きな丈夫な袋のこと。物を入れたり運んだりするのに使われる袋を指します。

    ┗「買い物で重いものを入れる袋」や「穀物を入れる麻袋」などで使われるイメージです。

  2. (動詞) 人を解雇することを表します。

    ┗「仕事をクビにする」というような、少し直接的・カジュアルな言い方です。

  3. (動詞) (歴史的または軍事的な文脈で)都市や建物を略奪することを指します。

    ┗戦争などで街を荒らすイメージです。

このように「sack」は主に「袋」を意味しますが、会話では「クビにする(解雇する)」という動詞としてよく耳にする語です。少し砕けたニュアンスがあり、イギリス英語圏で特に使われます。

活用形:


  • 名詞: sack (単数形), sacks (複数形)

  • 動詞: sack - sacked - sacked - sacking

他の品詞の例:


  • sacking (名詞): 「袋地(袋を作るための粗い布)」の意味を持つこともあります。

  • give (someone) the sack (イディオム): 「(人)を解雇する」の意味。

  • be sacked (受動態): 「解雇される」。

CEFR レベル: B1 (中級)


  • 日常会話での「袋」という意味はA2レベル程度でも理解されやすいですが、「解雇する」としての動詞用法や歴史的文脈での用法は B1 以上でしっかりと学ぶ機会が増えます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源的な要素:


    • 「sack」は古英語の sacc が語源で、ラテン語の saccus、ギリシャ語の σάκκος (sakkos) にさかのぼります。


  • 接頭語・接尾語:


    • 特定の接頭語・接尾語と結びつく形はあまり一般的ではありませんが、名詞形に「-ing」をつけて「sacking(袋材)」となる例があります。


派生語・類縁語


  • sacker (名詞): アメリカンフットボールでクォーターバックにタックルするディフェンス選手を指す言い方(非常に口語的)。

  • sacking (名詞): 粗い布のこと、または略奪する行為として使われることも。

コロケーション(関連フレーズ)10選


  1. paper sack(紙袋)

  2. sleeping sack(寝袋)※通常は “sleeping bag” が一般的ですが、比喩的に言う場合も

  3. grain sack(穀物袋)

  4. money sack(お金を入れた袋)

  5. sack lunch(弁当、軽い昼食)

  6. to sack a city(都市を略奪する)

  7. get the sack(クビになる)

  8. give (someone) the sack((人)をクビにする)

  9. be sacked for incompetence(無能さが理由で解雇される)

  10. pack it in a sack(袋に入れる)


3. 語源とニュアンス


  • 歴史・語源:

    古英語「sacc」からきており、さらにさかのぼればラテン語の「saccus」、ギリシャ語の「σάκκος (sakkos)」に由来します。昔から「袋」を意味する基本的な単語でしたが、中世ヨーロッパの略奪行為(都市を「袋」に詰め込むように)から転じて「略奪する」という動詞としても用いられるようになりました。


  • ニュアンス:


    • 「袋」の意味では、日常的で素朴なアイテムを指すため、カジュアルな響きがあります。

    • 「解雇する」の意味は、口語的で直接的。フォーマルには “to dismiss” や “to terminate employment” などが使われることが多く、 “sack” はより砕けた印象があります。

    • 「略奪する」は歴史上の出来事や軍事行為などで使われるため、文脈が限られます。


  • 使用状況の注意:


    • 口語/会話: 「解雇する」の「sack」は特にイギリス英語でよく用いられます。

    • 歴史的・軍事的文脈: 「略奪する」という凄惨な行為を表すため、穏やかな場で使わないよう配慮が必要です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算名詞): “a sack” / “two sacks” のように数えられます。

  • 動詞 (他動詞): “to sack someone” (= 解雇する), “to sack a city” (= 略奪する) のように、目的語を直接とります。

よく使われる構文


  1. (主語) + sack + (目的語)


    • 例: “The company sacked three employees yesterday.”


  2. (主語) + get the sack (イディオム)


    • 例: “He got the sack for being consistently late.”


  3. (主語) + give + (目的語) + the sack (イディオム)


    • 例: “They gave him the sack after the scandal.”



  • フォーマル / カジュアル:


    • フォーマルな文書では “to dismiss” や “to remove from a position” を好むため、「sack」はカジュアル寄り。

    • ビジネスメールなどではあまり使わない表現ですが、会話やフランクな文脈ではよく使われます。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I put all the groceries in a sack and carried them home.”


    • (買い物したものを全部袋に入れて家に運んだよ。)


  2. “If you don’t finish your tasks, you might get the sack!” (やや冗談めいた口調)


    • (仕事終わらせないとクビになっちゃうかもよ!)


  3. “Could you hand me that sack of potatoes?”


    • (じゃがいもの袋を取ってくれる?)


ビジネスシーンでの例文


  1. “The manager decided to sack the underperforming team members.”


    • (マネージャーは成績不振のチームメンバーを解雇することを決めました。)


  2. “The CEO rarely uses the word ‘sack’ in formal announcements; they say ‘terminate’ instead.”


    • (CEOはフォーマルな発表ではめったに「sack」という言い方をせず、「terminate」という語を使います。)


  3. “Two employees got the sack last week due to budget cuts.”


    • (先週、予算削減で従業員が2名クビになりました。)


学術的・歴史的文脈での例文


  1. “During the war, the invading army sacked numerous villages.”


    • (戦争中、侵略軍は数多くの村を略奪しました。)


  2. “Historical records detail the sack of the capital in the 5th century.”


    • (歴史資料には、5世紀にその首都が略奪されたことが詳しく記録されています。)


  3. “The subsequent sack of the city led to major cultural and economic decline.”


    • (その後の都市の略奪が大きな文化的・経済的没落をもたらしました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (synonyms)


  1. bag(袋)


    • 単なる「袋」を表す一般的な語。フォーマル・カジュアル問わず広範囲で使われます。


  2. dismiss(解雇する)


    • よりフォーマルな言い方。「職を解任する」に近いニュアンス。


  3. fire(解雇する)


    • アメリカ英語でよく使われる口語表現。「クビにする」の意味。


  4. loot(略奪する)


    • 「戦争や暴動時に略奪する」の意味で、同義語。歴史的・軍事的な文脈で使われます。


反意語 (antonyms)


  1. employ(雇う)


    • 「解雇する」の反対語としての “to hire” / “to employ”。


  2. protect(守る)


    • 「略奪する」の反対行為として使われることがあります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /sæk/

  • アクセント: 単音節語なので、音節のどこかにアクセントがくるというよりは、強く “sack” と発音します。

  • アメリカ英語: [sæk] と短い ‘a’ 発音。

  • イギリス英語: 基本的に同じ [sæk] ですが、地域によっては微妙に母音が変化する場合があります。

  • よくある間違い: “sock” /sɒk/(靴下)や “suck” /sʌk/(吸う)の発音と混同しないように注意。“a” の音に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「sac」と書いてしまったり、末尾を “-ck” にし忘れたりする場合があります。

  • 同音異義語との混同: 「sock」(靴下), 「suck」(吸う) などが似た音で紛らわしいですが、母音の長さや発音がやや異なります。

  • 表現のレジスター: イギリス英語圏ではカジュアルに「解雇する」意味で “sack” を使いますが、アメリカ英語圏では “fire” のほうが一般的。試験などではどちらも見かける可能性があります。

  • TOEIC・英検などでの出題傾向: ビジネス文脈で “to be sacked” や “to give someone the sack” がフレーズとして登場することがあり、“dismiss” や “lay off” との違いを問われる場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のヒント:


    • “sack” の “a” をしっかり開いて発音するイメージで「サック」と言うと覚えやすいです。

    • 「袋に詰め込んで放り出す」という絵を思い浮かべれば「解雇する」や「略奪する」に繋がる意味も納得できます。


  • イメージ連想:


    • 「袋」→「物を放り込む」→「(人を職場から)放り出す」→「クビにする」。


  • 勉強テクニック:


    • 名詞・動詞の両方でよく使われるため、一緒に例文を作って覚えるとよいでしょう。

    • イディオム “get the sack” あるいは “give (someone) the sack” を覚えると実際の会話で出てきたときに気付けます。



以上が「sack」の詳細な解説です。主に「袋」と「解雇する」の2つの意味がよく使われるので、文脈をよく読んで理解・使い分けをしてみてください。洒落の効いたイギリス英語圏の会話などでは頻出の単語ですので、ぜひ覚えておきましょう。

意味のイメージ
sack
意味(1)

〈C〉(丈夫な布(革)製の)大袋

意味(2)

〈C〉《おもに米》(一般に)袋,(特に,購入した食料を入れる)紙袋 〈C〉(婦人・子供用の)ゆったりして短い上着

意味(3)

《the ~》《米俗》ベッド,寝袋

意味(4)

〈U〉《the ~》《俗》(…からの)解雇《+from+

意味(5)

…‘を'袋に入れる

意味(6)

《話》〈人〉‘を'解雇する

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 単語カード問題

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