最終更新日:2025/11/28
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〈罪や過ちなど〉を償う, を埋め合わせる/ 〈約束や契約など〉を実行する, を果たす / 〈商品券やポイントなど〉を交換する, を利用する / 〈信念や価値観など〉を回復する, を取り戻す

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元となった辞書の項目

redeem

動詞

〈罪や過ちなど〉を償う, を埋め合わせる/ 〈約束や契約など〉を実行する, を果たす / 〈商品券やポイントなど〉を交換する, を利用する / 〈信念や価値観など〉を回復する, を取り戻す

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解説

1. 基本情報と概要

単語: redeem

品詞: 動詞 (他動詞)

活用形:


  • 原形: redeem

  • 三人称単数現在形: redeems

  • 現在進行形: redeeming

  • 過去形: redeemed

  • 過去分詞形: redeemed

英語での意味:


  1. To buy back or recover (something) by payment or exchange.

  2. To fulfill a promise or make something acceptable.

  3. To free from the consequences of sin (宗教的・精神的な文脈で).

  4. To exchange something (such as a coupon, voucher) for goods or services.

日本語での意味:


  1. (支払いや交換によって)〜を買い戻す、取り戻す。

  2. (約束や名誉など)を挽回する、果たす、取り繕う。

  3. (罪や過ちなど)を償う、救う。

  4. (クーポンやポイントなど)を商品やサービスと引き換える。

「redeem」は、「失ったものを取り戻す」イメージや、「評価を取り戻す」ニュアンスを持つ動詞です。特にクーポンやポイントを“引き換える”という日常的な使い方から、宗教的に“魂を救済する”といった深い意味まで幅広く使われます。

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

・B2レベルは、やや複雑な文脈での語彙を使ったコミュニケーションができるレベルです。金融や宗教的文脈など内容に応じて意味が変わるため、やや難しめの単語といえます。

他の品詞:


  • 名詞形: redemption(救済・買い戻し・償い)

  • 形容詞形: redeemable(買い戻しが可能な・償い得る)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • re-(再び・元へ戻す、という意味を持つ接頭辞)

  • deem(古英語由来の「判断する、評価する」を含むニュアンス)

実際に「deem」という動詞は現代英語でも「〜と考える、判断する」という意味で存在します。そこに「re-」が付くことで「再び評価する」「買い戻す」「取り戻す」といった意味合いが生まれています。

関連語


  • redemption (名詞): 買い戻し、挽回、救済

  • redeemable (形容詞): 引き換え可能な、償い得る

よく使われるコロケーション(10個)


  1. redeem a coupon (クーポンを引き換える)

  2. redeem points (ポイントを商品やサービスに変える)

  3. redeem oneself (自分の評価・名誉を挽回する)

  4. redeem a promise (約束を果たす)

  5. redeemable voucher (引き換え可能なバウチャー)

  6. redeem a debt (債務を清算する)

  7. redeem a gift card (ギフトカードを使用する)

  8. redeem one’s honor (名誉を回復する)

  9. redeem a mortgage (住宅ローンを完済する)

  10. redeem oneself through hard work (努力を通して自身を立て直す)


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の「redimere」(「re-(再び)」+「emere(買う)」の組み合わせ) が起源とされています。古フランス語を経由して中英語に入り、現在の“redeem”へと変化しました。

歴史的な使い方:


  • 中世以来、キリスト教的な文脈で「(罪から)救い出す」という意味が特に強く使われ、モラルや霊的な救済を指す宗教的なニュアンスが長らく強調されてきました。

  • 現代では、クーポンやポイントの「引き換え」など、ビジネスや日常生活でも広く用いられます。

使用時の注意点・ニュアンス:


  • 宗教や道徳に深く結びついた文脈で使うと、厳かな印象やややフォーマルな感じがあります。

  • クーポンやポイントなどを「引き換える」という日常的な場面では、よりカジュアルに使われます。文脈によって意味の幅が大きい単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • redeem は基本的に他動詞 (transitive verb) です。

    例: “He redeemed the ticket for a free meal.”

    (彼はそのチケットを使用して無料の食事を手に入れた。)


  • フォーマル度合い:


    • 金融・契約・宗教などの文脈ではビジネス的またはフォーマルな表現として使われることが多いです。

    • 日常会話でクーポンを引き換える場合などは、比較的カジュアルにも使われます。


  • redeem oneself という再帰的(代名動詞的)表現では「自己の失敗や評判を取り戻す」というニュアンスがあります。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I have a discount coupon for the cafe. Can I redeem it here?”

    (このカフェの割引クーポンがあるんだけど、ここで使える?)


  2. “Don’t worry about your mistake. You can redeem yourself by helping out more next time.”

    (ミスのことは気にしなくていいよ。次もっと手伝うことで挽回できるから。)


  3. “He finally redeemed his store points for a new coffee maker.”

    (彼はついにお店のポイントを使って新しいコーヒーメーカーを手に入れた。)


(2) ビジネスでの例文


  1. “Clients can redeem bonus points for gift items once they’ve accumulated 1,000 points.”

    (顧客は1,000ポイントたまったら、ボーナスポイントをギフトに引き換えることができます。)


  2. “Our company aims to redeem its reputation by addressing all customer complaints promptly.”

    (当社はすべての顧客からの苦情に迅速に対応することで、評判を取り戻すことを目指しています。)


  3. “You can redeem this voucher at any participating store nationwide.”

    (このバウチャーは、全国の協賛店でご利用いただけます。)


(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The theory posits that individuals can redeem negative behaviors through moral actions and reflection.”

    (その理論は、道徳的な行動や内省を通じて人は負の行為を償える、と提唱している。)


  2. “Investors typically redeem their shares in the fund at the end of the fiscal year.”

    (投資家は通常、会計年度末にファンドの自分の持ち分を換金する。)


  3. “Historical documents suggest that many landowners sought to redeem property rights that had been lost.”

    (歴史的な文献によると、多くの地主が失われた土地権利を買い戻そうとした模様がうかがえる。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. recover(回復する、取り戻す)


    • 「redeem」は“代価”や“引き換え”など、支払いや償いによる取り戻しの意味が強いのに対し、「recover」はより一般的に「失ったものを再び得る」という意味。


  2. restore(元の状態に戻す)


    • 「redeem」は価値や信用を“取り戻す”ニュアンスがあるが、「restore」は物や状態を単に“元に戻す”という意味に重きがある。


  3. compensate(補償する、埋め合わせる)


    • 「redeem」は「引き換え」や「換金」などにも使われる一方、「compensate」は損失や被害などを補う、という意味合いが強い。


  4. make amends(罪や過ちを償う)


    • 「redeem」は宗教的・道徳的にも使えるが、「make amends」はより口語的に“過ちを償う”意味で使われる。


反意語


  1. forfeit(没収される、失う)


    • 引き換えて得る「redeem」の逆に、「(権利や財産を)失う」という意味。


  2. abandon(放棄する)


    • 買い戻す・取り戻す「redeem」とは逆に、自ら手放す、放棄する意味。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /rɪˈdiːm/

  • アクセント: 第2音節「-deem」に強勢があります。(re-DEEM)

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [rɪˈdiːm] の「r」音がやや強めに響きます。イギリス英語では「r」の発音がやや控えめになることが多い程度の違いです。

  • よくある発音の間違い: 「リディーム」と言う際に第1音節に強勢を置いてしまいがちなので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングのミス: “redeem”の“ee”を一つにして “redem” と書いてしまうことがあるので注意。

  2. 発音での強勢位置: 第2音節にアクセントを置く。

  3. “deem”との混同: “deem”は「〜と考える」という意味の全く別の単語ですが、スペリングは似ています。

  4. TOEICや英検などでの出題: ビジネス文脈で「ポイントを引き換える」「タイムセールを利用する」といった場面が出題される可能性が高いです。また、宗教的・精神的な文脈で使用される例文が読解問題に登場することもあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • re- (再度) + deem (判断する/評価する) という語源から、「もう一度(代価を払ってでも)評価を取り戻す」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • “ポイントを引き換える”時などに頻出なので、買い物やクーポンの場面をイメージすることで記憶に残りやすくなります。

  • 宗教的な文脈では「魂の救済を買い戻す」ような深いイメージで使われます。物理的にも抽象的にも「価値を取り戻す」行為だと考えてください。


以上が動詞 “redeem” の詳細な解説です。支払いや交換によって「買い戻す・取り戻す」ニュアンスや、約束や失われた評価を「挽回する・救う」ニュアンスが特徴的な単語です。文脈によっては宗教的・堅いイメージもありますが、日常的にはポイントやクーポンを“引き換える”ときにもしばしば使われます。ぜひ例文とともに使い方を覚えてみてください。

意味のイメージ
redeem
意味(1)

〈名誉など〉‘を'取り戻す,回復する

意味(2)

〈クーポンなど〉‘を'品物(金)に換える

意味(3)

〈約束など〉‘を'果す,履行する

意味(4)

〈短所など〉‘を'補う,償う,相殺する

意味(5)

〈手放した物〉‘を'買い戻す;〈ローンなど〉‘を'払い終える,皆済する;(質屋などから)〈抵当〉‘を'請け出す《++from+

意味(6)

(身のしろ金を支払って)〈人〉‘を'自由にする;(罪から)〈人〉‘を'救う《++from+

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