最終更新日:2025/11/29
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【名】民営化;公開会社の非公開化

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元となった辞書の項目

privatization

【名】民営化;公開会社の非公開化

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解説

以下では「privatization」という英単語について、できるだけ詳しく解説します。マークダウン形式でまとめていますので、ご参照ください。


1. 基本情報と概要

英語: privatization

日本語: 民営化

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語):

Transfer of a business, industry, or service from public (government) control or ownership to private (individual or corporate) ownership.

意味(日本語):

国や公的機関が所有・管理しているものを、民間企業や個人の所有・管理に移すことです。政府や公的部門が行う事業を、民間の効率性や競争力を利用するために民営化するというニュアンスを持ちます。

活用形や関連品詞:


  • 名詞形: privatization (アメリカ英語), privatisation (イギリス英語)

  • 動詞形: privatize (アメリカ英語), privatise (イギリス英語)


    • 例: privatize - privatized - privatizing


CEFRレベル (目安): B2(中上級)

社会的・経済的な話題で使われる専門性のある単語ですが、ビジネスや時事英語などではよく登場します。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹 (private): 「個人的な」「私的な」を意味する “private”

  • 接尾語 (-ization): 「〜化」「〜にすること」という動作や状態を表す接尾辞

よって “privatization” は「私的(民間)な状態に移行すること」という意味になります。

関連語や派生語


  • privatize (v.): 民営化する

  • public sector (n.): 公共部門

  • denationalization (n.): 国営から切り離すこと(ほぼ同義)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. government privatization(政府による民営化)

  2. partial privatization(部分的民営化)

  3. privatization policy(民営化政策)

  4. full-scale privatization(本格的な民営化)

  5. privatization process(民営化プロセス)

  6. energy sector privatization(エネルギー部門の民営化)

  7. telecom privatization(通信事業の民営化)

  8. railway privatization(鉄道の民営化)

  9. drive for privatization(民営化推進運動)

  10. resistance to privatization(民営化への抵抗)


3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • “private” はラテン語の「個人的な、分離された」という意味の “privatus” にさかのぼります。

    • “-ization” はフランス語・ラテン語由来の接尾辞で「~すること、~化」の意味を表します。


  • 歴史的背景


    • 主に20世紀後半以降の新自由主義の台頭により、国営企業や公共サービスを民営化する動きが世界中で進み、この言葉が頻繁に使われるようになりました。


  • ニュアンス


    • 政治・経済的な文脈で使われることが多く、フォーマルな場面でも幅広く通用します。

    • ただし民営化政策には賛否両論もあり、使う際の文脈でポジティブにもネガティブにも響く可能性があります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable/uncountable):


    • 一般的には不可算名詞として扱われますが、特定の民営化案件を指す場合、「a privatization (of X)」のように可算として使われる場合もあります。

    • 例: “The privatization of the postal service was controversial.”


  • 使用シーン


    • 堅い文脈や経済報告などのフォーマル文書で多用されます。会話でも時事問題を議論するときはしばしば使われます。


イディオムや典型構文


  • “The privatization of ~”: 「〜の民営化」

  • “Call for privatization”: 「民営化を求める」

  • “Opposition to privatization”: 「民営化に反対する声」


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I heard there’s been talk about privatization of the local water supply.”

    (地元の水道施設が民営化されるって話を聞いたよ。)


  2. “What’s your opinion on the privatization of public services?”

    (公共サービスの民営化についてどう思う?)


  3. “Privatization can sometimes lead to higher prices for consumers.”

    (民営化は時に利用者の料金上昇につながることがあるよね。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “We are analyzing the financial impact of privatization on our utility sector.”

    (公益事業部門の民営化が財務に与える影響を分析しています。)


  2. “The board is discussing a potential privatization strategy to increase efficiency.”

    (取締役会では効率向上のための民営化戦略を検討しています。)


  3. “Shareholders welcomed the privatization, expecting better returns.”

    (株主たちはより良いリターンを期待して民営化を歓迎しました。)


学術・専門的な文脈での例文


  1. “The study examines the long-term effects of privatization on national infrastructure.”

    (その研究は国家インフラへの民営化の長期的影響を検証している。)


  2. “This paper addresses challenges arising from privatization policies in developing countries.”

    (本論文は発展途上国での民営化政策がもたらす課題について論じている。)


  3. “Economists debate whether privatization truly enhances overall market efficiency.”

    (経済学者たちは民営化が本当に市場全体の効率を高めるかどうかを議論している。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. denationalization(国有資産の放出)


    • 「国営事業を外す」という点でほぼ同義ですが、ややフォーマルで学術的に使われることが多い。


  2. liberalization(自由化)


    • 政府規制の緩和や競争促進のニュアンスが強い。民営化と重なる部分はあるが、“privatization” は所有形態の変化、“liberalization” は規制のレベルに焦点を当てる。


  3. commercialization(商業化)


    • 公共性よりビジネスモデルの確立に重点を置く場合に使われる。


反意語 (Antonyms)


  • nationalization(国有化)


    • 民間所有から国営(公的所有)に移行することで、「民営化」の逆の動作を示す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA (アメリカ英語): /ˌpraɪvətaɪˈzeɪʃən/

  • IPA (イギリス英語): /ˌpraɪvətaɪˈzeɪʃən/

  • 強勢(アクセント): “-za-”の部分に強勢が置かれることが多いです(-taɪˈzeɪ-)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • スペル: アメリカ英語では “privatization”、イギリス英語では “privatisation” と綴られる。

    • 発音上は大きな違いはなく、わずかに母音の発音やリズムが異なる程度。


よくある誤り:


  • /praɪˈveɪt/ のように「private」の発音を間違えてしまい、そのまま “privatization” を誤って発音するケース。

  • “privatisation” というイギリス式綴りを見たときに単語が分からなくなること。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “privatization” vs “privatisation” の混同。試験によっては米英どちらの綴りも正解のことがありますが、統一して書く方が望ましい。


  • 同音異義語との混同:


    • “private” (個人的な)と “privilege” (特権)を混同するケースは意外と多いです。


  • 試験対策 (TOEIC・英検など):


    • 時事問題や経済関連の記事で頻出するため、リーディングやリスニングで出題される可能性あり。

    • ビジネス英語やニュース英語のお題目として見かけることが多いので注意。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “private + ization” というイメージをしっかり押さえると覚えやすいです。

  • 「“private” に “-ization” をつけると、私有化→民営化だな」と頭のなかでつなげると記憶に残りやすいでしょう。

  • 経済ニュースや新聞を読む際に、民営化の話題に遭遇したら必ず “privatization” とひとこと英訳してみるクセをつけると定着度が高まります。


以上が「privatization(民営化)」の詳しい解説です。経済・ビジネス系の文脈で非常によく登場する単語ですので、ぜひ覚えておきましょう。

意味のイメージ
privatization
意味(1)

民営化;公開会社の非公開化

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 単語カード問題

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