notably
1. 基本情報と概要
英単語: notably
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語):
• In a way that is striking or remarkable; especially, particularly.
意味(日本語):
• 目立って、顕著に、特に。
「何かが他と比べてとても引き立っているときに使われる副詞です。何かを強調するとき、特にはっきり示したいときに使われる表現です。」
活用形: 副詞には明確な活用はありませんが、形容詞形は “notable”、名詞形は “notability” などがあります。
- notable (形容詞): 注目に値する、有名な
- notability (名詞): 目立つこと、著名人
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2:中上級レベルで、比較的複雑な文章・文脈の中でも意味を理解し、ある程度自由に使いこなせるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 語幹: “notable” (注目に値する)
- 接尾辞: “-ly” (副詞を作る接尾辞)
派生語や類縁語:
- notable (形容詞): 注目に値する、有名な
- notability (名詞): 注目すべきこと、有名人である状態
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- notably absent → 「目立って欠けている/著しく欠席している」
- notably different → 「顕著に異なる」
- notably successful → 「著しく成功している」
- most notably → 「最も顕著に、特に」
- notably improved → 「目立って改善した」
- notably rare → 「著しく珍しい」
- notably talented → 「とりわけ才能がある」
- notably short → 「特に短い」
- a notably high number → 「非常に高い数」
- notably smaller/bigger → 「顕著に小さい/大きい」
3. 語源とニュアンス
語源:
「notably」は、中世フランス語の “notable” (注目に値する) に由来し、それはラテン語の “notare” (印をつける、注意を向ける) に遡ります。「目立つものとして記録に残す」というニュアンスがもともとあります。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 「notably」はフォーマルからカジュアルまで幅広く使われますが、文章やスピーチで特筆事項を示す際によく用いられます。
- 文語表現としても、論文やニュース記事などで「特に、この点が重要」ですと示すときにも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 「notably」は副詞のため、主に動詞・形容詞・他の副詞などを修飾します。
- 「特筆すべきことに〜」というニュアンスで文頭に置き、文全体を修飾することもよくあります。
- 例: “Notably, she won the prize twice.”(特筆すべきことに、彼女はその賞を2回受賞した。)
- 例: “Notably, she won the prize twice.”(特筆すべきことに、彼女はその賞を2回受賞した。)
- 口語・文語どちらでも使いますが、論文・公式文書などではより頻繁に目にします。
- フォーマル・カジュアルのどちらにも馴染みますが、比較的フォーマルな響きが強い表現です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “She has always been good at sports, but she’s notably quick at swimming.”
(彼女はもともとスポーツが得意だけど、水泳がとりわけ速いんだよ。) - “His singing voice is notably smoother than before.”
(彼の歌声は以前より顕著になめらかだ。) - “The weather is notably colder today, so bundle up.”
(今日は特に寒いから、しっかり着込んでね。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Sales have grown notably in the last quarter, indicating strong market demand.”
(前期に売上が著しく伸びており、市場の需要が強いことを示しています。) - “Notably, our global branch offices have reported higher customer satisfaction.”
(特筆すべきは、世界各地の支社から顧客満足度の向上が報告されていることです。) - “The new policy has been notably effective in reducing operational costs.”
(新しい方針は、運用コストの削減に顕著な効果をもたらしています。)
学術的・フォーマルな文脈の例文 (3つ)
- “The study notably demonstrates a correlation between sleep quality and productivity.”
(その研究は特に、睡眠の質と生産性との相関関係を明確に示しています。) - “Notably, the data suggests a higher incidence of the phenomenon among older adults.”
(特筆すべきは、そのデータが高齢者層でより高い発生率を示唆している点です。) - “Her contributions to the field are notably significant, influencing future research directions.”
(彼女の分野への貢献は非常に重要で、今後の研究の方向性に影響を与えています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- especially(特に)
- particularly(とりわけ)
- remarkably(著しく)
- significantly(顕著に)
- strikingly(際立って)
これらは「特に/顕著に」という意味で使えますが、「notably」は文頭で用いて「とりわけ注目すべきは〜」と切り出すニュアンスが強調されることが多いです。
反意語 (Antonyms)
- insignificantly(取るに足らないほど)
- unremarkably(目立たずに)
こちらは「さほど重要でない」または「目立たない」ことを表します。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記:
- アメリカ英語: /ˈnoʊtəbli/
- 「ノウタブリ」に近い発音で、/oʊ/ の部分がやや長め。
- 「ノウタブリ」に近い発音で、/oʊ/ の部分がやや長め。
- イギリス英語: /ˈnəʊtəbli/
- 「ノウタブリ」というよりも、/əʊ/ の部分が少し短めでより「オウ」に近い。
- 「ノウタブリ」というよりも、/əʊ/ の部分が少し短めでより「オウ」に近い。
強勢(アクセント):
- 最初の音節 “NO” (noʊ / nəʊ) に強勢があります。
よくある発音の間違い:
- “notably” の二つ目の “a” を強く発音してしまう場合があるので注意。正しくは“noʊ-tə-bli”のように、二つ目の母音は弱めに発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「notably」と「noticeably」を混同しないように注意しましょう。
- 「noticeably」は「人が気づくほどに目立って」のニュアンスが強く、より変化や違いを感じる場合に使います。
- 「notably」は「とりわけ注目すべき点」というニュアンスで、必ずしも感覚的に「気づくほど」という意味だけではありません。
- 「noticeably」は「人が気づくほどに目立って」のニュアンスが強く、より変化や違いを感じる場合に使います。
- スペリングミスとして “notabley” と書いてしまう人がいますが、正しくは “notably” です。
- 英検やTOEICなどの英語試験では、文の要点を説明する際の副詞として出題される可能性があります。特にリーディング問題で、論説文・ビジネス文などに登場することが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ノート(note)」が元になっている単語だと覚えるとよいでしょう。「注意しておくべき(note)」 → 「特筆すべき(notable)」 → 「特記しておきたいぐらいに(notably)」という変化のイメージです。
- スペリングでは「notable + ly」で「notably」。
- 覚えるときに、「ノートに特筆」と関連づけると記憶に残りやすいかもしれません。
「notably」は、特に目立つ点を挙げたり、強調したりするときに非常に便利な副詞です。ぜひ文章の冒頭などに置いて、読者の注意をひきつけるときに使ってみてください。
著しく,際立って
特に, とりわけ