最終更新日:2025/11/12
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独占者,専売者

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元となった辞書の項目

monopolist

独占者,専売者

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独占者は市場全体を支配していた。

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解説

以下では、英単語“monopolist”について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

英語表記: monopolist

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): A person or an entity that has exclusive control over a commodity or service in a particular market, allowing them to manipulate prices and exclude competitors.

意味(日本語): 特定の市場で商品やサービスを独占的に支配し、価格や競合状況を左右できる人(または企業)のこと。

「monopolist」は、経済学・ビジネスの分野でよく使われる専門用語で、「ある市場を独占している人や企業」というニュアンスがあります。一般的には「独占経営者」「独占権を持っている主体」という意味です。

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

・経済やビジネスの分野に特化した語彙なので、やや専門性は高めですが、文脈を学べば理解しやすくなります。


  • 主な活用形


    • 単数形: monopolist

    • 複数形: monopolists


  • 他の品詞に変わる例


    • 名詞 → monopolist (独占者)

    • 動詞 → to monopolize (~を独占する)

    • 形容詞 → monopolistic (独占的な)



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “monopol-” (「独占」を意味する “monopoly” の語幹部分)

  • 接尾語: “-ist” (「~する人」「~主義者」を意味する接尾語)

“monopolist” は “monopoly” (独占) に、人を表す “-ist” がついた形で、「独占を行う人(または企業)」を意味します。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. “a natural monopolist” — (自然独占企業)

  2. “to act as a monopolist” — (独占者として行動する)

  3. “monopolist power” — (独占者としての権力)

  4. “monopolist advantage” — (独占者の優位性)

  5. “monopolist’s pricing strategy” — (独占者の価格戦略)

  6. “anti-monopolist legislation” — (独占禁止法)

  7. “global monopolist” — (世界規模の独占者)

  8. “monopolist practices” — (独占的な慣習や行為)

  9. “monopolist behavior” — (独占的行動)

  10. “former monopolist” — (かつての独占者)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: “monopoly” はギリシャ語の “monos” (ひとつの、単独の) + “polein” (売る) から派生した “monopōlion” に由来します。ここに 「人」を表す接尾語 “-ist” がついて “monopolist” となりました。

  • 歴史的背景: 主に経済学分野で、19世紀以降「大企業による独占」が問題視される流れの中で用いられるようになりました。

  • ニュアンスや使用上の注意:


    • 「独占する」というやや強い意味合いを持ちます。

    • 主にビジネスや法律、政策討論などフォーマルな場面で使われます。カジュアルな日常会話ではそれほど登場しませんが、ニュースや経済紙面で見かけることがあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable noun)


    • 可算名詞なので “a monopolist,” “two monopolists,” “several monopolists” のように数えられます。


  • 一般的な構文例:


    • “[A] is (or becomes) a monopolist in the [X] market.”

    • 例: “Company X became a monopolist in the smartphone market.”

    • “The regulators are monitoring the monopolist’s behavior.”

    • 例: “The regulators are monitoring the monopolist’s behavior to ensure fair competition.”


  • 形式:


    • フォーマルな文章や経済報告書、法令文書で使用。

    • 普段の会話なら “(someone) has a monopoly on…” といった別の表現がより日常的です。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I read that some people think this company is a monopolist, but I’m not sure.”


    • 「ある人たちはこの会社が独占企業だと言っていたけど、どうなんだろうね。」


  2. “He accused her father’s business of being a monopolist in the local service industry.”


    • 「彼は彼女の父親のビジネスが地元のサービス業を独占していると言って非難したんだ。」


  3. “It’s uncommon to discuss monopolists in everyday chat, but it appears in the news sometimes.”


    • 「日常会話で独占企業の話をすることはあまりないけど、ニュースでは時々見かけるね。」


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our competitors claim we’re acting like a monopolist, so we need to address this issue.”


    • 「競合他社が当社を“独占企業のようだ”と主張しているので、対処が必要です。」


  2. “If a monopolist controls the entire supply chain, new entrants will face significant barriers.”


    • 「独占企業が供給網を完全に支配している場合、新規参入者は大きな障壁に直面します。」


  3. “The company was fined for its monopolist behavior.”


    • 「その会社は独占的な行為によって罰金を科されました。」


(3) 学術・専門的な文脈での例文


  1. “In economic theory, a monopolist maximizes profit where marginal revenue equals marginal cost.”


    • 「経済学の理論では、独占企業は限界収入と限界費用が等しくなる点で利潤を最大化します。」


  2. “The dynamic pricing model of a monopolist often leads to higher prices over time.”


    • 「独占企業による動的価格設定は、時間が経つにつれてより高い価格につながることが多いです。」


  3. “Critics argue that a monopolist stifles innovation by eliminating competition.”


    • 「批評家たちは、独占企業は競争を排除することでイノベーションを阻害すると主張しています。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (synonyms)


    1. “monopoly holder” — (独占権保持者)

    2. “dominant firm” — (支配的企業)

    3. “exclusive provider” — (独占的提供者)


これらはいずれも「独占する主体」を表しますが、厳密に “monopolist” と同じ法律上の意味合いを持つわけではありません。特に “dominant firm” は市場支配的な企業を指しても、法的には必ずしも「完全な独占者」とは限りません。


  • 反意語 (antonyms)


    1. “competitor” — (競合他社)

    2. “free market player” — (自由市場の一参加者)


「市場を独占しない立場・状態」を表す単語です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /məˈnɑː.pə.lɪst/

    • イギリス英語: /məˈnɒp.ə.lɪst/


  • 強勢 (アクセント) の位置: “-nop-” の部分に強勢があります (mo.NO.po.list)。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語では “ɑː” (あー) の音、イギリス英語では “ɒ” (お) の音になる部分があります。


  • よくある発音の間違い:


    • 「モ・ナ・ポ・リスト」と区切ると、アクセントが曖昧になりやすいので注意が必要です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「mon*o*polist」の “o” が一つ抜けたり、余分に入ったりする誤りが起こりがちです。

  2. 同音異義語との混同: “monopoly” と “monotony” (単調さ) は音が似ていますが意味が全く異なります。

  3. TOEIC・英検などの試験対策:


    • TOEICでは特に「ビジネスシーンでの法令や競合状況」の文脈で出題される可能性があります。

    • 英検でも経済分野の長文読解などで関連語 “monopoly,” “monopolize,” “monopolistic” が登場することがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「mono-」は「1つ(only one)」のイメージ、「-polist」は “police,” “policy,” などと同じように「見るからに権力や制度と関係がありそう」と連想すると覚えやすいかもしれません。

  • 音のリズムで “mo-NO-po-list” と区切って、強勢を意識しながら発音して記憶すると効果的です。


以上が “monopolist” の詳細解説です。経済学や企業戦略などフォーマルな文脈で見かける単語ですが、「独占している人・企業」というイメージを押さえておくと理解しやすくなります。

意味のイメージ
monopolist
意味(1)

独占者,専売者

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