最終更新日:2025/11/09
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利益(恩恵)を受ける人 / 年金(保険金などの)受取人

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元となった辞書の項目

beneficiary

利益(恩恵)を受ける人 / 年金(保険金などの)受取人

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解説

1. 基本情報と概要

単語: beneficiary

品詞: 名詞(countable noun: 可算名詞)

活用形: 単数形 beneficiary, 複数形 beneficiaries

英語の意味: A person or group who receives benefits, profits, or advantages from something (e.g., a will, trust, insurance policy).

日本語の意味: 受益者、利益を受け取る人や団体のこと。例えば遺言書の中で財産を受け取る人、保険金の受取人などを指します。こうした場面で使われ、誰が恩恵を受けるかを示すニュアンスの単語です。

CEFRレベル: B2(中上級)

→ 難易度がやや高く、法律や保険などの少し専門的な文脈でも使われることが多い単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • bene: ラテン語で「善」「良い」を表す接頭語

  • -fic(i)-: ラテン語系で「作る」「なす」という意味を含む要素

  • -ary: 「〜に関するもの」「〜する人」を表す接尾語

まとめると、「良いものを受け取る人」というイメージが語構成から見てとれます。

関連単語や派生語


  • benefit (名詞/動詞): 利益、恩恵/利益をもたらす

  • beneficial (形容詞): 有益な

  • benefactor (名詞): 恩恵を与える人、施主

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. primary beneficiary (主要受益者)

  2. sole beneficiary (唯一の受益者)

  3. named beneficiary (指名された受益者)

  4. legal beneficiary (法定受益者)

  5. potential beneficiary (見込みのある受益者)

  6. the beneficiary of a trust (信託の受益者)

  7. insurance beneficiary (保険の受取人)

  8. ultimate beneficiary (最終的な受益者)

  9. direct beneficiary (直接の受益者)

  10. principal beneficiary (主要な受益者)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語「bene」(良い)+「facere」(作る)から派生し、benefit(利益)と同じ語源をもつ単語です。

  • 歴史的には中世フランス語やラテン語を通じて英語に取り入れられました。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 法律や金融・保険などフォーマルな場面でしばしば使われます。

  • 口語ではあまり頻繁には使わず、主に書き言葉または公的な文書で見かける単語です。

  • 「誰が恩恵を受けるか」の焦点を明確にするための単語で、誤解が生じることは少ないですが、カジュアルな文脈では「the person who receives benefits」などと言い換えられることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算): “a beneficiary” (単数), “beneficiaries” (複数)

  • 他動詞・自動詞の区別などは特にありませんが、文脈としては「become a beneficiary of…」のように前置詞“of”や“in”とともに用いられます。

一般的な構文やイディオム


  • be the beneficiary of (something): 「〜の受益者である」

    例: I was the beneficiary of my uncle’s will. (私は伯父の遺言の受益者でした)


  • designate someone as a beneficiary: 「誰かを受益者に指定する」

    例: They designated their daughter as the sole beneficiary. (彼らは娘を唯一の受益者に指定した)


  • named beneficiary: 既に名指しされている受益者のことを言う。

    例: She is the named beneficiary in her mother’s life insurance policy. (彼女は母親の生命保険の名指しされた受取人だ)


フォーマルな文書(法律・契約書など)でよく使われる表現が多いです。


5. 実例と例文

あらゆる文脈での例文を示します。できるだけ自然な表現を選んでいます。

日常会話


  1. “I just found out I’m the beneficiary of my grandfather’s trust.”

    (おじいちゃんの信託の受益者だとわかったよ。)


  2. “She named her children as the beneficiaries of her insurance policy.”

    (彼女は保険の受取人として子どもたちを指定したんだ。)


  3. “I didn’t realize I was a beneficiary until I received the letter.”

    (手紙を受け取るまで、私が受益者だとは気づかなかったよ。)


ビジネス


  1. “Please ensure the correct details of the beneficiary are entered into the payment system.”

    (支払いシステムに受益者(支払先)の正確な情報が入力されているか確認してください。)


  2. “The sole beneficiary of the company’s new pension plan is the long-time employees’ union.”

    (その会社の新しい年金制度の唯一の受益者は古参従業員の組合です。)


  3. “We need to clarify who the main beneficiary of this acquisition will be.”

    (今回の買収で誰が主な受益者になるのか明確にする必要があります。)


学術的/フォーマル


  1. “In many social welfare models, the beneficiaries are often low-income individuals or families.”

    (多くの社会福祉モデルでは、受益者はしばしば低所得者や家族です。)


  2. “The research grant clearly stipulates the beneficiary institutions.”

    (その研究助成金は、どの機関が受益者になるか明確に規定しています。)


  3. “The court ruled in favor of the beneficiary, citing the terms of the will.”

    (裁判所は遺言書の条件を引用して受益者側に有利な判決を下しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. recipient (受取人)


    • ニュアンス: 単に「何かを受け取る人」という意味。フォーマル・カジュアルどちらでも使える。


  2. heir (相続人)


    • ニュアンス: 主に遺産相続にフォーカスするときに使う。より法律的。


  3. inheritor (相続人、継承者)


    • ニュアンス: 遺産、文化なども含めて「継承する人」に焦点を当てる単語。


  4. grantee (補助金などの受領者)


    • ニュアンス: grants(助成金)の文脈による受取人。


反意語 (Antonyms)


  1. benefactor (恩恵を与える人、施主)


    • ニュアンス: “beneficiary”に利益を与える側。


  2. donor (寄付者)


    • ニュアンス: 指定した人や団体に資金や物資を寄付する人。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˌbɛnɪˈfɪʃəri/

  • 強勢: 第3音節の “fi” にアクセントが来ます(be-ne-fi-ciary)。

  • アメリカ英語: ベネフィシェリー(rをはっきり発音)

  • イギリス英語: ベネフィシアリィ(後ろのrが弱く、やや曖昧に聞こえる)

よくある間違いとして、beneficial(有益な)と混同したり、アクセントの位置を誤ったりするケースがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「-ciary」の部分を「-siary」や「-shary」と書き間違える人が多いので要注意。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、beneficiarybeneficial(形容詞)で混同がよく起こります。

  • 試験対策: TOIECや英検の長文中で、金融や保険、法律・賃貸契約などの話題に登場しやすい単語です。選択肢として「benefactor」と対比されることも多いため、対義語の区別をしっかり覚えておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「bene-」=「良い」という語源を覚えておけば、「benefit(利益)」や「benefactor(恩恵を与える人)」もセットで理解しやすいです。

  • 「良い(bene)」を「もらう人(-ary)」 = beneficiary と覚えるとスペリングも思い出しやすくなります。

  • 何かを「受け取るイメージ」が強いので、保険金や遺産をもらう人が真っ先に思い浮かぶと覚えやすいです。


以上が beneficiary の詳細な解説です。法律や保険などでの利用頻度が高いので、特にビジネスやアカデミック文脈で使いこなせるように練習してみてください。

意味のイメージ
beneficiary
意味(1)

利益(恩恵)を受ける人

意味(2)

年金(保険金などの)受取人

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 単語カード問題

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