最終更新日:2025/11/18

【動/他】を得る,を享受する;を刈り取る【動/自】刈り取る,収穫する

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元となった辞書の項目

reap

【動/他】を得る,を享受する;を刈り取る【動/自】刈り取る,収穫する

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彼は自分の努力の成果を収穫するだろう。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: reap

品詞: 動詞 (他動詞が中心ですが、文脈によっては自動詞的に使われる場合もあります)

活用形:


  • 現在形: reap (三人称単数: reaps)

  • 過去形: reaped

  • 過去分詞形: reaped

  • 現在分詞形: reaping

意味 (英語・日本語)


  • 英語: To cut or gather (a crop), or to receive something (often a reward or benefit) as a result of your own or someone else’s actions.

  • 日本語: ①(作物を)刈り取る ②(努力や行為の結果として)利益・報い・成果を得る

「reap」は、農業での「刈り取る」という意味がもともとですが、比喩的に「行いの結果を得る」という意味でもよく使われます。例えば、「努力の成果を受け取る」といった文脈で使われます。日常会話よりもややかしこまったシーンやビジネス文書で見かけることが多い単語です。

他の品詞例


  • reaper (名詞): 刈り手、あるいは刈り取りをする機械

  • reaping (動名詞/現在分詞): 刈り取り・報いを受け取ること

CEFRレベル


  • B2 (中上級): 学術的な文章やビジネス文書にも登場する単語で、受験英語やビジネス英語にも頻出します。


2. 語構成と詳細な意味


  • 単語構成: 「reap」は明確な接頭語や接尾語をもたない一語の動詞です。

  • 派生語や類縁語:


    • reaper (名詞)

    • reaping (動名詞)


よく使われるコロケーションやフレーズ(10個)


  1. reap the benefits

    (利益を得る)

  2. reap the rewards

    (報酬を得る・成果を手にする)

  3. reap a harvest

    (収穫を得る)

  4. reap what you sow

    (蒔いた種を刈り取る=自業自得)

  5. reap dividends

    (配当を得る、努力が後に報われる)

  6. reap large profits

    (大きな利益を得る)

  7. reap gains

    (利益を取り込む)

  8. reap the fruits of one’s labor

    (努力の成果を得る)

  9. reap a return on investment

    (投資のリターンを得る)

  10. reap advantage from

    (~から優位性を得る)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    古英語で「ripan(刈る)」に由来し、中期英語で「repen」、そこから「reap」という形へと変化してきました。もともとは農作業での「刈り取る」を意味していましたが、現代では比喩的に「(行い・努力・投資などの)結果を得る」という意味にも派生しています。


  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 「収穫」を表す直接的な動作だけでなく、比喩的に「努力や行動の結果を得る」というポジティブな意味もあります。

    • 「reap what you sow」のように、否定的な結果に対しても使われる場合があります(自業自得のニュアンス)。

    • フォーマルすぎる言葉ではありませんが、日常会話では少し固めの印象があります。ビジネスや文章でよく見られる表現です。



4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • reap + 目的語(利益・報酬など)

    例: “They reaped huge profits from the deal.”


  • reap what you sow (イディオム)

    例: “If you’re rude to others, you’ll eventually reap what you sow.”


フォーマル/カジュアル


  • ビジネス・書き言葉での使用頻度が高めです。

  • 日常会話で「gain/get」の代わりに使われると、ややフォーマルな印象になります。

他動詞・自動詞の使い分け


  • 他動詞: “He reaped the harvest.”(彼は作物を収穫した)

  • 自動詞的表現はやや少ないものの、文脈によっては「刈り取られる、成果を得る」というニュアンスで使われる場合もあります(ただし頻度は他動詞のほうが高い)。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I worked hard all semester, and now I’m finally reaping the benefits with a good grade.”

    (学期中ずっと頑張って、ついにいい成績という形で成果を刈り取ってるよ。)


  2. “If you keep neglecting your health, you’ll reap what you sow sooner or later.”

    (健康をずっと怠けていたら、いずれ自業自得の報いを受けるよ。)


  3. “She spent hours practicing the piano, so she’s reaping the rewards in the form of a successful recital.”

    (彼女はピアノの練習に何時間も費やしていたから、成功したリサイタルという形で報いを受けているよ。)


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “We expect to reap substantial profits from the new marketing strategy.”

    (新しいマーケティング戦略から大幅な利益を得ることを期待しています。)


  2. “By investing in employee training, the company will reap long-term benefits.”

    (従業員研修に投資することで、その企業は長期的な利益を得るでしょう。)


  3. “Our firm is reaping the dividends of thorough market research.”

    (わが社は徹底的な市場調査の配当を受けています。)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Farmers in the region have learned to efficiently reap wheat using modern machinery.”

    (その地域の農家は、最新の機械を使って小麦を効率的に刈り取る方法を学んだ。)


  2. “The study suggests that by prioritizing sustainability, organizations can eventually reap greater financial returns.”

    (その研究は、持続可能性を優先することで、組織は最終的により大きな財政的リターンを得られる可能性があると示唆している。)


  3. “When examining social dynamics, the concept of ‘you reap what you sow’ can offer insight into reciprocal relationships.”

    (社会的な力学を考察する際、「自分がまいた種は自分で刈り取る」という概念が相互関係の理解に役立つことがある。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. harvest(収穫する)


    • より直接的に作物を刈り取るイメージ。比喩的にも使われますが「reap」ほど報いや利益というニュアンスが強くないことが多いです。


  2. gather(集める)


    • 「刈り取る」だけでなく、幅広く「集める」の意味に使われます。


  3. gain(得る)


    • 「利益を得る」という意味では近しいですが、「刈り取る」や「努力の結果として収穫する」というニュアンスは薄いです。


  4. obtain(入手する)


    • フォーマルな文脈で「手に入れる」と言う場合に使われます。努力のプロセスや結果は必ずしも強調されません。


反意語


  • sow(種をまく)


    • 「reap」とは逆に、作物を育てるために種をまく行為を指します。英語では “You reap what you sow.”(自分のやったことは自分に返ってくる)という定型句でセットで出てくることが多いです。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /riːp/


  • アメリカ英語 (General American): [ríːp]

  • イギリス英語 (RP): [ríːp]

どちらも発音はほとんど同じで、長めの「リー(p)」という感じです。

「rip (/rɪp/)」と混同しないように注意しましょう。母音が [iː] なのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「reap」を「rape」や「reep」と書き間違えないように注意してください。

  • 同音異義語との混同: “reap”と発音が似ている単語はさほど多くありませんが、母音の長短で “rip” (/rɪp/) と間違いやすいです。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などでは、「reap the benefits/rewards」といった熟語が出題されることもあります。

    • 「You reap what you sow.」という諺がリーディングで登場する場合もあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “reap”は“re”+“ap”と分けると覚えにくいので、“リープ”のようにカタカナでイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 「種をまいたものがやがて刈り取られる」と想像してみると、言葉のイメージが固まります。

  • “You reap what you sow.”というフレーズを丸ごと覚えると自然に定着しやすくなります。


以上が「reap」の詳細解説です。主に「刈り取る」「努力の結果を得る」という意味を押さえておけば、ビジネスや日常会話、さらにはイディオムなど幅広い文脈で使いやすくなるでしょう。

意味のイメージ
reap
意味(1)

〈穀類〉‘を'刈る

意味(2)

〈作物〉‘を'刈り入れる,収穫する

意味(3)

〈畑〉‘から'作物を刈る(収穫する)

意味(4)

…‘で'報いられる;〈利益・報酬〉‘を'特る

意味(5)

刈り取る,収穫する;《比喩(ひゆ)的に》利益を受ける

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 記述問題

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