【名/U】《...への》干渉, 口出し, 妨害《with ...》 / 【名/U/C】(ラジオ・テレビの)混信 / 【名/U】(一般のスポーツで)妨害行為
interference
1. 基本情報と概要
単語: interference
品詞: 名詞(主に不可算名詞として使われることが多いが、文脈によっては可算で使われる場合もあり)
英語での意味: The act or process of interfering; unwelcome or unwanted involvement, interruption, or obstruction.
日本語での意味: 干渉、妨害、邪魔、(物理学では)干渉(波同士の重なり)などを指します。
「他人の行動に口出ししたり邪魔したりすること」「波や信号が重なって問題を起こすこと」を表す単語です。日常会話から学術分野(物理学・電気通信・政治など)まで幅広く使われます。
活用形(動詞形との対応):
- 「interference」は名詞形
- 動詞は「interfere」(過去形: interfered / 過去分詞: interfered / 現在分詞: interfering、三人称単数: interferes)
他の品詞形:
- 動詞: interfere (干渉する、口出しする)
- 形容詞(派生形はやや限定的): interfering 「おせっかいな、口出しがましい」という形で使われることがある
CEFRレベル: B2(中上級)
・ニュースや論説、学術的テキストなどで頻繁に出現するため、少し複雑な文脈で使われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語: なし(元来 “inter-” は「相互に」の意味を持つラテン語由来の接頭語ですが、「interference」は“interfere”から派生した名詞形)
- 語幹: “interfere” (干渉する)
- 接尾語: “-ence”(名詞化する際によく使われる接尾語で、「~する行為・状態」を表す)
派生語・類縁語:
- interfere (動詞)
- interfering (形容詞)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選:
- cause interference (干渉を引き起こす)
- experience interference (干渉を受ける)
- interference pattern (干渉パターン)
- political interference (政治的干渉)
- outside interference (外部からの干渉)
- radio interference (ラジオ干渉、電波妨害)
- reduce interference (干渉を減らす)
- unnecessary interference (不必要な干渉)
- interference in one’s affairs (人のことに対する干渉)
- interference from other signals (他の信号からの干渉)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「interference」は「interfere(干渉する)」+「-ence(名詞化)」から派生しました。
- 「interfere」はラテン語の “inter-” (相互・間) と “ferire” (打つ) に由来し、「間に入り込んで衝突する・干渉する」というイメージを持っています。
ニュアンス・注意点:
- 口語・文章を問わず幅広く使えますが、物理学や通信の文脈では「波の干渉」「信号の干渉」というテクニカルな意味にもなります。
- ビジネスや政治などフォーマルな文脈で使う場合は「不当な干渉」「介入」という少し重いニュアンスになる場合があります。
- 日常会話では「余計な口出し」や「じゃま」など比較的カジュアルにも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算の区別
主に不可算名詞として扱われることが多いですが、特定の「干渉行為」を指すときには可算名詞として “an interference” のように表現される場合もあります。
例: “We experienced several interferences in the signal.”(私たちはその信号にいくつもの干渉を経験した。)一般的な構文
- “There is (some/ no) interference with …” (~に干渉がある / ない)
- “Interference from … causes …” (…からの干渉が…を引き起こす)
- “(Someone’s) interference in …” (~への(誰かの)干渉)
- “There is (some/ no) interference with …” (~に干渉がある / ない)
イディオム例
- “run interference” (アメリカのカジュアル表現で、他人のために妨害してやる、助け舟を出してやるという意味)
- “pass interference” (アメリカンフットボールでの反則行為)
- “run interference” (アメリカのカジュアル表現で、他人のために妨害してやる、助け舟を出してやるという意味)
使用シーンの特徴:
- フォーマル: 政治・経済・法律(political interference, government interference など)
- カジュアル: 日常の口出しや妨害
- フォーマル: 政治・経済・法律(political interference, government interference など)
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I’m sorry if my advice sounded like interference, I just wanted to help.”
- 「私のアドバイスが口出しのように聞こえたならごめんなさい。ただ助けたかっただけなんです。」
“I can’t work properly with all this interference from my neighbors’ noise.”
- 「近所の騒音の干渉が多すぎて、ちゃんと仕事ができないよ。」
“Let’s not invite interference by telling everyone our personal plans.”
- 「みんなに個人的な予定を言いふらして、口出しや干渉を受けるのはやめよう。」
ビジネスシーンでの例文
“We need to minimize any external interference in our project timeline.”
- 「プロジェクトのスケジュールに対する外部からの干渉を最小限に抑える必要があります。」
“Unnecessary interference from management can slow down the team’s decision-making.”
- 「経営陣からの不必要な干渉は、チームの意思決定を遅らせる可能性があります。」
“The new policy should prevent political interference from influencing our negotiations.”
- 「新しい方針によって、政治的な干渉が交渉に影響を与えるのを防げるはずです。」
学術・専門的な文脈での例文
“We observed constructive and destructive interference in the wave patterns.”
- 「波のパターンにおいて、建設的干渉と破壊的干渉の両方を観察しました。」
“Radio frequency interference often disrupts our wireless communication systems.”
- 「無線周波数干渉は、私たちの無線通信システムをしばしば混乱させます。」
“Researchers must avoid interference from outside variables to ensure accurate data collection.”
- 「研究者たちは正確なデータ収集を行うために、外部変数からの干渉を避けなければなりません。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “intervention” (介入)
- より積極的に物事に割り込むニュアンスが強い。
- より積極的に物事に割り込むニュアンスが強い。
- “meddling” (おせっかい、干渉)
- 口語的で否定的なニュアンスが強い。
- 口語的で否定的なニュアンスが強い。
- “intrusion” (侵入、押し入り)
- 物理的・空間的に立ち入るイメージが強い。
- 物理的・空間的に立ち入るイメージが強い。
- “intervention” (介入)
反意語
- “cooperation” (協力)
- 干渉ではなく、一緒に協力して物事を行うイメージ
- 干渉ではなく、一緒に協力して物事を行うイメージ
- “noninterference” (不干渉)
- 干渉しない方針そのものを表す言葉
- 干渉しない方針そのものを表す言葉
- “cooperation” (協力)
これらの単語は「他者の領域にどう関わるか」という点で微妙にニュアンスが異なります。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- イギリス英語: /ˌɪn.təˈfɪə.rəns/
- アメリカ英語: /ˌɪn.t̬ɚˈfɪr.əns/
- イギリス英語: /ˌɪn.təˈfɪə.rəns/
アクセント:
- “in-ter-FER-ence” の “FER” の部分に強勢が置かれます。
- “in-ter-FER-ence” の “FER” の部分に強勢が置かれます。
発音の違い:
- イギリス英語は「タ」(tə) のように曖昧母音になりがちですが、アメリカ英語は「タ」もしくは「タァ」であり “r” の発音がはっきりします。
- イギリス英語は「タ」(tə) のように曖昧母音になりがちですが、アメリカ英語は「タ」もしくは「タァ」であり “r” の発音がはっきりします。
よくある間違い:
- 「-ence」を “-ance” と書き間違えたり、アクセントを “in-TER-e-fence” のように置いてしまうミスがあるので注意してください。
- 「-ence」を “-ance” と書き間違えたり、アクセントを “in-TER-e-fence” のように置いてしまうミスがあるので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “interferrence” や “interferance” と書いてしまうことがあるので、正しいつづり “interference” を確認しましょう。
- 同音異義語との混同: “interference” と “interferons” (生化学用語) は見た目が似ていますが、全く意味が違うので要注意です。
- 資格試験などでの出題:
- TOEIC や英検などでは、ビジネス文書や情報通信のトラブルなどの文脈で “interference” が用いられることがあります。
- 政治や国際問題などのパッセージでも “interference” (干渉) が登場しやすいです。
- TOEIC や英検などでは、ビジネス文書や情報通信のトラブルなどの文脈で “interference” が用いられることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント: “interfere” は “inter(間に)+fere(当たる、打つ)” → 間に割り込んで衝突する→「干渉する」イメージ。
- 覚え方: 「他人のテリトリー(territory)の間(inter)に突っ込む」→「干渉」をイメージすると覚えやすいです。
- 勉強テクニック:
- “inter + fere + nce” と区切ってスペルチェックする。
- 「干渉」「邪魔」に関連する場面や写真をイメージすると印象が残りやすいです。
- “inter + fere + nce” と区切ってスペルチェックする。
以上が “interference” の詳細な解説です。学習や使用時の参考にしてください。
〈U〉(…への)干渉,口出し,妨害《+with+名》
〈U〉〈C〉(ラジオ・テレビの)混信;(光波・音波などの)干渉
〈U〉(一般のスポーツで)妨害行為