元となった辞書の項目
uranium
解説
「uranium」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: uranium
品詞: 名詞(不可算名詞)
意味(英語): A radioactive chemical element with the symbol U and atomic number 92.
意味(日本語): 放射性の化学元素で、原子番号92、元素記号Uをもつ金属。「ウラン」のことです。核エネルギーや核兵器、放射線関連の文脈でよく登場します。
「uranium(ウラニウム)」は主に科学や核エネルギーの話題で使われる単語です。放射線や原子力に関連する少し専門的なニュアンスがあります。
- 活用形: 不可算名詞なので、複数形などは基本的にありません。
- 他の品詞への変化例:
- “uranium” はそのまま名詞としてのみ使われるのが一般的ですが、“uranium-based”など形容詞的に派生形を作ることがあります(例:
uranium-based fuel
= ウラン系燃料)。
- “uranium” はそのまま名詞としてのみ使われるのが一般的ですが、“uranium-based”など形容詞的に派生形を作ることがあります(例:
CEFRレベルの目安: B2(中上級)〜C1(上級)
- 理由: 科学技術分野で理解が必要となるため、専門的な語彙をある程度習得したレベル向け。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「uranium」は接頭語・接尾語などに分解される言葉ではありません。
- 派生語や類縁語:
- “uranium-based” (ウランに基づく、ウランを利用した)
- “uranium ore” (ウラン鉱石)
- “enriched uranium” (濃縮ウラン)
- “depleted uranium” (劣化ウラン)
- “uranium-based” (ウランに基づく、ウランを利用した)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- enriched uranium(濃縮ウラン)
- depleted uranium(劣化ウラン)
- natural uranium(天然ウラン)
- uranium enrichment(ウラン濃縮)
- uranium mine(ウラン鉱山)
- uranium deposit(ウラン鉱床)
- uranium fuel rods(ウラン燃料棒)
- uranium hexafluoride(六フッ化ウラン)
- uranium extraction(ウラン抽出)
- reprocessed uranium(再処理ウラン)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
1789年、ドイツの化学者マルティン・ハインリヒ・クラプロート(Martin Heinrich Klaproth)が新元素を発見した際、1781年に発見された天王星(Uranus)にちなみ「uranium」と名づけました。 - 歴史的使用:
19世紀頃から研究され、20世紀には核分裂の発見や原子力の開発により、軍事・エネルギー分野で重要視されるようになりました。 - ニュアンスと使用時の注意:
- 放射性物質であり、核兵器や原子力発電など強いエネルギーを想起させるため、一部でセンシティブなトピックとみなされる場合があります。
- 科学的な文脈では中立的に使われますが、会話で使う場合は放射能に対するイメージや社会的議論に配慮する必要があります。
- フォーマル・インフォーマルを問わず、科学技術的なトピックであれば登場しやすいです。
- 放射性物質であり、核兵器や原子力発電など強いエネルギーを想起させるため、一部でセンシティブなトピックとみなされる場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 名詞(不可算名詞)
- 同じく金属名詞は “gold,” “silver,” “iron” などと同様に不可算扱いが基本です。
- 同じく金属名詞は “gold,” “silver,” “iron” などと同様に不可算扱いが基本です。
- 一般的な構文やイディオム例:
- “The use of uranium in nuclear power plants.”(原子力発電所でのウランの使用)
- “Issues regarding uranium mining.”(ウラン採掘に関する問題)
- “The use of uranium in nuclear power plants.”(原子力発電所でのウランの使用)
ビジネスや学術の話題ではフォーマルに記述されることが多いです。カジュアル会話で登場するケースは稀ですが、放射能や科学の話題であれば使う可能性があります。
5. 実例と例文
① 日常会話での例文(3つ)
- “Have you heard about the new documentary on uranium and its impact on the environment?”
(ウランと環境への影響についての新しいドキュメンタリーを見た?) - “I read an article about how uranium is used in nuclear reactors.”
(ウランが原子炉でどのように使われているかについての記事を読んだよ。) - “They found traces of uranium in the nearby water source.”
(近くの水源でウランの痕跡が見つかったんだって。)
② ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our company provides specialized equipment for uranium enrichment processes.”
(当社はウラン濃縮プロセス用の特殊装置を提供しています。) - “The deal includes the supply of uranium ore for industrial purposes.”
(契約には産業用ウラン鉱石の供給が含まれています。) - “We need to adhere to international regulations when handling uranium.”
(ウランを取り扱う際は国際的な規制を遵守する必要があります。)
③ 学術的な文脈での例文(3つ)
- “Researchers are investigating new methods to reduce the radioactive waste generated from uranium fission.”
(研究者たちはウランの核分裂から生じる放射性廃棄物を削減する新しい方法を研究している。) - “Uranium isotopes play a crucial role in determining the age of geological formations.”
(ウラン同位体は地質構造の年代を決定する上で重要な役割を果たす。) - “The study focuses on the long-term environmental impact of depleted uranium.”
(この研究は劣化ウランの長期的な環境への影響に焦点を当てている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- “radioactive element” (放射性元素):より広範な放射性元素全体を指す。ウラン以外にもプルトニウムやラジウムなどが含まれ、具体性は低い。
- “plutonium” (プルトニウム):同じく核兵器・原子力で用いられる放射性元素。用途や性質が似ているが、元素番号は94で違う性質をもつ。
- “radioactive element” (放射性元素):より広範な放射性元素全体を指す。ウラン以外にもプルトニウムやラジウムなどが含まれ、具体性は低い。
反意語:
- 明確な反意語は存在しませんが、「非放射性の金属(non-radioactive metal)」という文脈で比較対象になり得ます。(iron, copperなど)
- 明確な反意語は存在しませんが、「非放射性の金属(non-radioactive metal)」という文脈で比較対象になり得ます。(iron, copperなど)
ウランは放射性かつ核エネルギー分野に特化した用途が多いため、他の金属とのニュアンスは大きく異なります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /jʊˈreɪniəm/
- イギリス英語: /jʊəˈreɪniəm/ または /jɔːˈreɪniəm/ と発音されることもあります。
- アメリカ英語: /jʊˈreɪniəm/
- アクセント(強勢): 「-ra-」の部分に強勢がきます(u-RAY-nium)。
- よくある発音ミス: /r/と/n/付近の音があいまいになる、または /juː-/ と発音しがちですが、実際には /jʊ-/ または /jʊə-/ とするのが一般的です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “uranium” の “a” と “i” の順序の入れ替えに注意。(× “urainum” など)
- 同音異義語との混同: 特にはありませんが、惑星名「Uranus」との混同に注意。発音と綴りが異なります。
- 試験対策(TOEIC・英検など): 科学や環境問題関連のパッセージで登場する可能性があります。放射性元素や核エネルギーの英単語として出題される場合があるので、正しいスペル・概念を押さえておくと良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「天王星(Uranus)由来の名前の金属」というストーリーをイメージすると覚えやすいかもしれません。
- スペリングは「u-r-a + n-i-u-m」とグルーピングして覚えるとミスが減ります(“u-ra-ni-um”の4拍子のリズム)。
- 核エネルギーや原子力の話題に直結しやすいキーワードとして、他の放射性元素(plutonium, radiumなど)とまとめて学習すると理解が深まります。
以上が「uranium」の詳細解説です。科学・技術文脈で頻出する専門用語なので、放射性物質や原子力関連の英語を学ぶ際にはぜひ押さえておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
ウラン,ウラニウム(放射性金属元素;化学記号はU)