元となった辞書の項目
taxpayer
解説
以下では、taxpayer
という英単語について、できるだけ詳細に解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語: taxpayer
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 単数形 taxpayer / 複数形 taxpayers
意味 (英語)
A taxpayer is a person or an organization that is obliged to pay taxes to governmental authorities.
意味 (日本語)
「納税者」を意味します。つまり、税金を支払う義務のある人または組織です。
普段の生活やビジネスの場面で、「税金を払う人」を指すときに使われます。割とフォーマルなイメージで、法律やニュースなどでよく目にする単語です。
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級)
税金や公共政策関連の議論など、一般より少し専門的・公共性の高い話題に出てくるため、やや難易度は上がります。
他の品詞・関連形
- noun: taxpayer (「納税者」)
- 形容詞形の例はあまり一般的ではありませんが、「tax-paying (納税をする、納税している)」という形容詞が使われることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- tax: 税
- payer: 支払う人
両者が合わさって「税を支払う人」となります。
関連語や派生語
- tax (名詞/動詞): 税金、課税する
- taxation (名詞): 課税、租税制度
- taxable (形容詞): 課税対象の
- tax-free (形容詞): 非課税の
- taxpayer's money: 「納税者のお金」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- law-abiding taxpayer
(法を順守して納税する人) - average taxpayer
(一般的な納税者) - individual taxpayer
(個人の納税者) - corporate taxpayer
(法人の納税者) - taxpayer burden
(納税者の負担) - taxpayer dollars
(納税者の税金) - taxpayer-funded project
(納税者によって資金提供されるプロジェクト) - taxpayer support
(納税者の支援) - honest taxpayer
(誠実に納税する人) - taxpayer assistance
(納税者支援、納税の相談など)
3. 語源とニュアンス
語源
- tax はラテン語の “taxare” (評価する、課する) が語源とされ、そこから「税を課す」という意味が派生しました。
- payer は「支払う人」という意味で、フランス語の “payer” (支払う) に由来する英語の “pay” がベースになっています。
歴史的にも、国家や地方自治体への財政貢献という文脈で使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意
- 比較的フォーマルで、公的な文書やニュースなどでよく見られます。
- 「市民」や「住民」とは違い、税金を納めているかに焦点が当たります。
- 政治・経済の文脈で強く登場しやすく、しばしば「納税者の負担」「納税者の利益」というような表現で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun)
- 「1人の納税者」は a taxpayer、複数形は taxpayers。
- 「1人の納税者」は a taxpayer、複数形は taxpayers。
- 使われ方
- 「X という人は納税者である」→ “He/She is a taxpayer.”
- 「全納税者から見ると…」→ “From the perspective of all taxpayers, …”
- 「X という人は納税者である」→ “He/She is a taxpayer.”
- 構文例
- “Taxpayers are demanding more transparency in how their money is spent.”
(納税者は、自分たちの税金の使われ方がより明確になることを求めている。)
- “Taxpayers are demanding more transparency in how their money is spent.”
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I just filed my taxes, so I’m officially a taxpayer now.”
(税金の申告をしたから、正式に納税者になったよ。) - “Every taxpayer should know where their money goes.”
(すべての納税者は自分の税金がどこに使われるのか把握すべきだよ。) - “She’s proud to be a taxpayer contributing to her community.”
(コミュニティに貢献できる納税者であることを彼女は誇りに思っている。)
ビジネスの現場での例文
- “Our company is one of the largest corporate taxpayers in this region.”
(私たちの会社はこの地域で最大級の法人納税者のひとつです。) - “Taxpayers will appreciate clarity in our annual financial report.”
(納税者は私たちの年次財務報告書の明確さを評価するでしょう。) - “We aim to reduce the burden on individual taxpayers through careful budgeting.”
(慎重な予算編成によって、個人納税者の負担を軽減することを目指しています。)
学術的/オフィシャルな文脈での例文
- “The study analyzes the effect of tax reforms on lower-income taxpayers.”
(この研究は、低所得納税者に対する税制改革の影響を分析している。) - “Policymakers must consider the implications for taxpayers when introducing new legislation.”
(新たな法律を制定する際には、政策立案者は納税者への影響を考慮しなくてはならない。) - “This paper examines how taxpayer compliance is influenced by social norms.”
(本論文は、社会規範が納税者のコンプライアンスにどのように影響するかを検証する。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- ratepayer(イギリス英語で住民税や地方税を納める人)
→ 「地方税を払う人」を指す場合が多く、主にイギリスで使われる。 - tax filer
→ 「税務申告をする人」というニュアンスで、主に申告手続きに焦点がある。
反意語
- 特に明確な反意語はありませんが、文脈によっては “non-taxpayer” (納税をしていない人) と言えなくはありません。実際の使われ方はあまり多くありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (アメリカ英語): /ˈtæksˌpeɪ.ɚ/
- IPA (イギリス英語): /ˈtæksˌpeɪ.ə/
強勢(アクセント)の位置
- “TAXpayer” のように、最初の音節「tax」 に強勢が置かれます。
- “TAX-payer”
よくある間違い
- “tax payer” のように2語に分けて書くのは誤りではありませんが、現代では基本的に taxpayer (1語) で表記します。
- アメリカ英語では後半の「er」を強めにはっきり発音する一方、イギリス英語では「アッ」や「アー」に近い音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス
- “tax payer” と書いたり、ハイフンを入れて “tax-payer” と書いたりする場合がありますが、通常は一語で “taxpayer” と書きます。
- 同音異義語との混同
payer
とpair
やpare
などの発音が似ている語と取り違えないよう注意が必要です。
- 試験対策
- TOEICなどのビジネスシーンを想定した問題で、財務報告や政府関連の文脈で出題されることがあります。
- 英検などの読解問題でも、公的な話題で “taxpayers” という単語が登場する可能性があります。
- TOEICなどのビジネスシーンを想定した問題で、財務報告や政府関連の文脈で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のコツ: “tax” + “payer” → 「税金を払う人」。
- イメージ: 「財布を持って税務署に行く人」をイメージすると記憶に残りやすいです。
- 勉強テクニック: 「tax」「pay」など、よく似た単語をまとめて覚えると定着しやすいです。
以上が “taxpayer” の詳細な解説です。税金との関連で日常会話やニュース、ビジネス・学術的な文献でも頻繁に登場する言葉なので、ぜひ覚えて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
納税者,被課税者