最終更新日:2025/11/23
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元となった辞書の項目

solely

副詞

一人で, 単独で / ただ, もっぱら

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解説

1. 基本情報と概要

単語: solely

品詞: 副詞 (adverb)

意味(英語): only; not involving anyone or anything else.

意味(日本語): 「ただ一つだけ」「もっぱら」「単に」などの意味を持ち、他のものや人をまったく含まず、その一点に限られていることを表します。「これだけが原因である」「ただこれのためだけに」というように強調したい場面で使われます。

活用形:


  • 副詞のため、一般的に時制や人称による活用はありません。

ほかの品詞形:


  • 形容詞: sole (例: “His sole purpose”「彼の唯一の目的」)

  • 名詞形はありませんが、“sole” や “soleness” (非常にまれ) などはあります。

  • “solely” は副詞のみです。

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • B2(中上級): ある程度複雑な文章や会話において、正確なニュアンスを表現したい時に使います。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “sole” (唯一の/単独の)

  • 接尾語: “-ly” (形容詞を副詞化する接尾語)

「sole + ly」が合わさり、「唯一のものに限られている」というニュアンスを持つ副詞になっています。

関連語や派生語


  • sole (形容詞): 「唯一の」「単独の」

  • solitary (形容詞): 「孤独の」「人里離れた」

  • solo (名詞/形容詞): 「独奏」「単独での演奏・活動」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. solely responsible : (単独で責任がある)

  2. rely solely on … : (…のみに頼る)

  3. focus solely on … : (…のみに集中する)

  4. solely dedicated to … : (…のみに捧げられている)

  5. exist solely for … : (…のためだけに存在する)

  6. determined solely by … : (…によってのみ決まる)

  7. solely for the purpose of … : (…の目的だけのために)

  8. solely because … : (ただ…という理由だけで)

  9. revolve solely around … : (…のみに焦点を当てる)

  10. is not solely about … : (必ずしも…だけではない)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「sole」はラテン語の “solus”(「唯一の」「単独の」)に由来します。古フランス語 “sole” などを経由し、英語に取り入れられたとされています。

ニュアンス


  • 「余計なものが一切含まれない」という強い絞込みのニュアンスを伝える言葉です。

  • ビジネスやフォーマルな文脈でも広く使われますが、会話でも「これだけ」「唯一」ということを強調したい時に使うことがあります。

使用時の注意点:


  • “only” とほぼ同じ意味ですが、“solely” のほうが少しフォーマル・強調的に聞こえる場合があります。

  • 話し言葉でも使われますが、書き言葉(特にビジネスや法的文書)で見かけることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • “solely” は副詞なので、主に動詞・形容詞・他の副詞を修飾します。

  • 使う位置によっては文の意味や強調が変わり、前置きすれば強い強調を得ることができます。

一般的な構文例


  1. 主語 + 動詞 + solely + 前置詞句/目的語


    • 例: “I rely solely on his expertise.”


  2. Solely, 主語 + 動詞 …


    • 例: “Solely, he is responsible for the incident.” (やや硬い響き)


フォーマル / カジュアル


  • フォーマル: 契約書や報告書などで「ただ…だけ」という意味を強調できる。

  • カジュアル: 日常会話でも “I solely did it for fun.” といった形で使われることはあるが、やや硬め。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “I didn’t go out solely because I was feeling lazy.”


    • 「単にめんどくさかったから外出しなかったんだよ。」


  2. “He’s studying solely for his own satisfaction.”


    • 「彼は純粋に自分の満足のためだけに勉強しているんだ。」


  3. “I cooked this meal solely with what was left in the fridge.”


    • 「冷蔵庫に残っていた材料だけでこの食事を作ったよ。」


ビジネスシーン(フォーマル)


  1. “Our new policy is aimed solely at improving customer satisfaction.”


    • 「当社の新方針は、顧客満足度を向上させることのみを目的としています。」


  2. “This budget is allocated solely for research and development.”


    • 「この予算は研究開発のためだけに割り当てられています。」


  3. “The committee’s decision was made solely based on the data provided.”


    • 「委員会の決定は、提示されたデータのみに基づいて行われました。」


学術的・専門的文脈


  1. “The experiment’s outcome depended solely on controlled variables.”


    • 「実験結果は制御変数のみに依存していた。」


  2. “Our study focuses solely on the linguistic aspects of the phenomenon.”


    • 「我々の研究は、この現象の言語学的側面のみに焦点を当てています。」


  3. “The hypothesis was formed solely on theoretical grounds.”


    • 「仮説は理論的根拠のみに基づいて形成されました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. only (ただ…だけ)


    • 最も一般的でカジュアル。“solely” よりフォーマルな響きはやや弱め。


  2. exclusively (排他的に、もっぱら)


    • 「ある特定の用途や目的だけに」というニュアンスが強い。


  3. merely (単に)


    • 「価値を低く見積もる」「たいしたことではない」といったニュアンスがある場合もある。


反意語


  1. jointly (共同で)


    • 多くの人や要因が関わっている場合に使われる。


  2. collectively (集合的に、一緒に)


    • チームや集団での行動を強調。


ニュアンスの違い


  • “solely” は文中で強調として使用し、「他に関与がない」という意味をしっかり示します。

  • “only” は口語・文章を問わずよく使われるが、強さはややマイルド。

  • “exclusively” は“排他性”に焦点があり、「ほかを排除して」というニュアンスが強いです。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ˈsoʊl.li/

  • イギリス英語: /ˈsəʊl.li/

アクセント:


  • 最初の音節 “so” または “səʊ” に強勢があります。「ソウ・リィ」のイメージです。

よくある発音の間違い:


  • 第二音節を強く読んでしまう

  • “sole” と “soul” を混同し、「ソウル」のように発音してしまう


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “soly” や “solley” などと間違えることがあるので注意。


  2. 同音異義語との混同


    • “soul” (魂) とはスペリングも意味も異なるので混同しないように。


  3. 用法の混乱


    • “only” との使い分けがあいまいになる場合がある。同義だがフォーマル度や強調度が少し異なる。


  4. 試験対策


    • TOEICや英検などでは読解問題や文法問題で “only” の類似表現として出題される可能性があります。特に文脈上の強調を問う問題で要注意です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “solely” は「sole(唯一の) + ly(副詞化)」と覚えるとわかりやすいです。

  • “soul” (“魂”) とのスペリングの違いに注目するのも良い記憶術。

  • 使用場面では「これだけに集中」のイメージを思い浮かべると使いやすく、誤用を防ぎやすいです。


以上が、“solely” の詳細な解説となります。日常会話からビジネス・アカデミックな文脈まで幅広く使える副詞なので、意味合いの強調やフォーマル度合いに応じて使い分けてみてください。

意味のイメージ
solely
意味(1)

一人で,単独で(alone)

意味(2)

ただ,全く,もっぱら(only)

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 4択問題

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