元となった辞書の項目
shortfall
解説
1. 基本情報と概要
単語: shortfall
品詞: 名詞 (noun)
CEFRレベルの目安: B2(中上級:日常会話に慣れてきて、ビジネスや少し専門的な話題も扱える程度)
意味(英語・日本語)
- 英語: A deficit or an amount by which something is less than expected or needed.
- 日本語: 「不足」「赤字」「期待よりも足りない分」という意味です。
- たとえば、目標売上高に届かなかったり、必要な金額に満たない場合に、この単語が使われます。「何かが“足りない部分”」というニュアンスを持ちます。
説明
「shortfall」は主にビジネスや経済の分野で、見込みや必要量に対して不足している分を表す時に使われる単語です。会話でも「金銭面や数量面でちょっと足りない」というイメージで使われます。
活用形・その他の品詞形
- 名詞のみで使われることが多く、shortfallの形容詞形や動詞形はありません。
- ただし、似た単語として「shortfall」が形容詞「short(短い)」+名詞「fall(落下/減少)」の組合せから生まれた複合語(コンパウンドワード)である点は押さえておくとよいでしょう。
- 類語として「deficit (名詞)」があり、そちらは「deficit spending(赤字財政)」のように形容詞「deficit-based」などの形でも使われることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- short + fall からできた複合名詞
- short: 短い、不足の
- fall: 落下、減少
- short: 短い、不足の
- これらが合わさって「必要量に達していない、落ち込み分」を表す単語になっています。
関連・派生語
- deficit: 不足額、赤字
- shortage: 不足(特に供給不足の状況)
- insufficiency: 不十分さ
よく使われるコロケーション(10個)
- revenue shortfall(収益不足)
- budget shortfall(予算不足)
- cash shortfall(現金不足)
- funding shortfall(資金不足)
- projected shortfall(予測される不足額)
- shortfall in demand(需要の不足)
- shortfall in supply(供給不足)
- shortfall of personnel(人員不足)
- shortfall of resources(資源不足)
- shortfall coverage(不足分の補填)
3. 語源とニュアンス
語源
- short(不足している、短い)+fall(落ち込み)
- ビジネスやファイナンス関連でよく登場し、時間・金銭・物資など、何らかの目標値や期待値に満たない分を示すのに使われます。
ニュアンス・使い方
- ビジネス文脈ではフォーマルな印象が強い一方で、日常会話でも「足りない分がある」という意味でカジュアルに使うこともできます。
- 特に金銭関連で用いられることが多いです。
- 「短い」の「short」と「落ち込み」の「fall」という直感的な組み合わせなので、「不足の度合い」を強めに感じさせることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun): 具体的な「不足額」がある場合に “a shortfall” や “the shortfall” と冠詞をつけて使うことが多いです。
- 文法上は「~における不足」という形で “shortfall in/shortfall of …” の前置詞がよく使われます。
使用例の構文
- “There is a shortfall in our budget.” (预算に不足がある)
- “We have a shortfall of 10,000 dollars.” (1万ドルの不足がある)
- よりフォーマルな文書では “compensate for the shortfall”「不足分を補う」という表現も使われます。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “We have a shortfall of ingredients for tonight’s dinner.”
(今夜の夕食の材料が足りないんだ。) - “There’s a shortfall of volunteers for the community event.”
(地域のイベントのボランティアが不足してるよ。) - “I might have a shortfall in my savings if I buy a new phone this month.”
(今月新しいスマホを買ったら、貯金が足りなくなるかも。)
ビジネスシーン(フォーマル)
- “We need to address the budget shortfall immediately.”
(すぐに予算不足に対処する必要があります。) - “The company is facing a shortfall of experienced staff.”
(その会社は経験豊富なスタッフが不足している。) - “Our financial report indicates a shortfall in projected revenue.”
(私たちの財務報告によると、想定していた収益より不足が生じています。)
学術・専門的な文脈
- “The study highlights a shortfall in the current data collection methods.”
(その研究は、現在のデータ収集方法が不足していることを強調しています。) - “A shortfall of resources may hamper the progress of clinical trials.”
(資源の不足が、臨床試験の進捗を妨げるかもしれません。) - “The paper discusses the potential impact of educational shortfalls on future workforce skills.”
(その論文は、教育における不足が将来の労働力のスキルに及ぼす潜在的影響について論じています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- deficit(赤字、不足)
- 一般に「経済用語」として使われ、財政や営業成績など「赤字」という文脈でしばしば用いられます。
- 一般に「経済用語」として使われ、財政や営業成績など「赤字」という文脈でしばしば用いられます。
- shortage(不足)
- 必要な物資・リソースが足りない状況。より物理的・具体的なモノの不足で使われる。
- 必要な物資・リソースが足りない状況。より物理的・具体的なモノの不足で使われる。
- lack(欠如)
- 「欠けている」という広い意味を持つ単語。抽象的にも具体的にも使える。
- 「欠けている」という広い意味を持つ単語。抽象的にも具体的にも使える。
- deficiency(欠陥、不足)
- 健康・栄養などにおける不足でも使われ、ややフォーマル。
- 健康・栄養などにおける不足でも使われ、ややフォーマル。
反意語
- surplus(余剰、過剰)
- excess(余分な、超過)
- abundance(豊富さ)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- アメリカ英語: /ˈʃɔːrt.fɔːl/
- イギリス英語: /ˈʃɔːt.fɔːl/
- アメリカ英語: /ˈʃɔːrt.fɔːl/
- アクセント: 「short」の部分に強勢が置かれます(SHORT-fall)。
- よくある間違い: 「ショートフォール」と /fəʊl/ のように発音してしまうが、/fɔːl/(フォール)に近い音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “shortfall” を “shortfall” 以外の形で書いてしまうミス。間にハイフン(-)を入れないのが正しいです。
- 同音・類似表現: “shortfall” と “shortfalling” という誤った形にしないよう注意。
- 試験対策 (TOEIC・英検など)
- ビジネス文脈で不足や赤字を言及する長文中に見かけることが多い単語です。選択肢に “deficit” や “shortage” と並んで出やすいので、文脈で適切に選ぶ練習をしましょう。
- ビジネス文脈で不足や赤字を言及する長文中に見かけることが多い単語です。選択肢に “deficit” や “shortage” と並んで出やすいので、文脈で適切に選ぶ練習をしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “When you’re SHORT, you FALL below the target → shortfall” という語源イメージで覚えるとわかりやすいです。
- 「不足額」と考えるとき、「ショートしてしまった分が落ちてるようなイメージ」と結びつけると記憶に残りやすいでしょう。
- ビジネスシーンでよく出るので、経済記事や企業の決算報告を読む際に意識して覚えると効果的です。
意味のイメージ
意味(1)
不足額(量)