最終更新日:2025/11/30

pound

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元となった辞書の項目

pound

動詞

《…で》…を強く打つ, を連打する《with ...》 / 《…になるまで》…を打ち砕く,をたたきつぶす《into, to ...》 / 《…を》強く打つ, 連打する《at, on, against ...》 / 〈心臓などが〉激しく鼓動する / 《副詞を伴って》ドスンドスンと歩く

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彼はイライラしてテーブルを強く打つ。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: pound

品詞: 動詞 (他動詞・自動詞として使われる場合もあります)

英語での意味:

“to hit or strike something or someone repeatedly and with force”

“to beat or crush to a pulp or powder”

日本語での意味:

「何かを強く・繰り返し叩く、打つ、または潰す」

「粉状・ペースト状になるまで潰す」

たとえば「扉をバンバン叩く」ような場面や、「肉を叩いて柔らかくする」といった場面で使われます。勢いよく強く打つイメージが伝わります。

活用形


  • 原形: pound

  • 三人称単数現在: pounds

  • 過去形: pounded

  • 過去分詞: pounded

  • 現在分詞・動名詞: pounding

他の品詞になった場合の例


  • 名詞: “pound” は通貨(ポンド)、重量単位(ポンド)としても使われます。

    例: “a pound of apples” (リンゴ1ポンド)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

日常的な会話でもよく使われますが、細かいニュアンスを含めて使い分けるのはやや難しいところもあるため、中上級レベルといえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: pound

    → 「叩いて潰す・打撃を与える」というイメージが核心にあります。

  • 接頭語・接尾語は特にないため、そのままの形で使われることが多い動詞です。

関連・派生語


  • pounder (名詞): 物を叩く人・機械(やや専門的)

  • to pound away (at something): 何かをガンガンと叩き続けたり、熱心に続ける(イディオム)

  • pounding (形容詞的に使われる場合): 「激しく打ちつけるような」(例: “a pounding headache”)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. pound on the door(ドアを激しく叩く)

  2. pound the table(テーブルを拳でドンと叩く)

  3. heart pounds(心臓がドキドキする)

  4. pound the pavement(仕事や情報を探して歩き回る)

  5. pound a nail(釘を打ち込む)

  6. pound the meat(肉を叩いて柔らかくする)

  7. pound out a tune(力強く演奏する)

  8. pound into dust(粉々に潰す)

  9. pound fists(拳を打ち鳴らす)

  10. pound something flat(平らになるように叩く)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “punian” (叩いて壊す) に由来し、中英語を経て現在の “pound” の形に落ち着きました。

  • 元々「打ち砕く」という力強いニュアンスを持っています。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「強く何度も叩く」という力強い動作を表すため、勢いや衝撃のイメージがつきまとう動詞です。

  • 分節的な動作(こつこつと叩く)というよりは、素早く大きな動作を伴うため、カジュアルな会話からビジネス、文章表現まで幅広く使われますが、やや暴力的・強い響きになる場合もあります。文脈に注意して使いましょう。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞としての使用

    “to pound + 目的語”


    • 例: “He pounded the dough.” (生地を力強くこねた)


  2. 自動詞としての使用

    “to pound” + 副詞句など


    • 例: “She could hear someone pounding outside.” (誰かが外でドンドン叩いている音が聞こえた)


  3. イディオム


    • “pound away at something” = 何かを粘り強く続ける、信念をもって猛アピールする

    • “pound out” = 強く叩いて作り出す、あるいはタイピングなどで「ガチャガチャと文章を書く」


フォーマル vs. カジュアル


  • 「強く叩く」という意味合い自体はカジュアルな状況でもよく使われますが、書き言葉でも生々しい表現で「強く訴える」「強調する」といった比喩的表現として使われることがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you stop pounding on the wall? It’s really loud.”

    (壁をドンドン叩くのはやめてくれる? すごくうるさいんだけど。)

  2. “My heart was pounding when I saw the spider.”

    (クモを見たとき、心臓がドキドキしてたよ。)

  3. “He pounded the dough to make bread.”

    (彼はパンを作るために生地を力強く叩きました。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We need to pound out a solid agreement before the deadline.”

    (締め切り前にしっかりとした合意をまとめ上げる必要があります。)

  2. “The marketing team has been pounding away at the new campaign.”

    (マーケティングチームは新しいキャンペーンに向けて精力的に取り組んでいます。)

  3. “Let’s pound the details into shape before the presentation.”

    (プレゼン前に細部をしっかりと詰めていきましょう。)

学術的・フォーマルな例文(3つ)


  1. “Researchers have been pounding away at this theory for decades.”

    (研究者たちはこの理論に何十年も地道に取り組んできています。)

  2. “The process involves pounding the minerals into a fine powder.”

    (その工程では鉱物を細かい粉にするまで叩き潰します。)

  3. “He pounded the podium to emphasize his point during the lecture.”

    (彼は講演中、自分の意見を強調するために演台を叩きました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. beat(打つ、叩く)


    • pound よりも繰り返しのイメージが強い場合が多いですが、ほぼ互換的に使われる場面も多い。


  2. hammer(金槌のように叩く)


    • 道具を使って打ち込むイメージ。やや硬いものを打つ文脈が多い。


  3. thump(ドスンドスンと叩く)


    • 重い音がするような叩き方。pound と近いが、音や衝撃のニュアンスが強め。


反意語


  1. pat(軽く叩く、なでる)


    • やさしく叩く動作。pound の真逆のやわらかさをイメージ。


  2. stroke(なでる)


    • 叩くのではなく、そっと触れるような動作。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /paʊnd/

  • アメリカ英語・イギリス英語: 音の違いはほとんどありませんが、イギリス英語のほうが “au” の母音が若干短めに聞こえることがあります。

  • アクセント: 1音節の単語なので、特に強勢位置という概念はありませんが、全体をはっきりと響かせるように発音します。

  • よくある間違い: /pəʊnd/ と読むなど、母音が /əʊ/ や /ˈɔː/ にならないよう注意してください。母音は口をやや大きめに開いて「パウンド」に近い音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “pound” の “ou” を “ow” と書いてしまうミスが起こりがち。

  • 同音異義語との混同: “pound” は名詞でも「ポンド(通貨・重量単位)」を意味するので、文脈に注意するとよいです。

  • 試験での出題傾向: TOEICなどのリスニングパートで “pound the door” や “My heart is pounding.” といったフレーズが出てきて、動作や状態を答えさせる問題が見受けられます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  1. “pound” = “叩いて潰す・ガンガン打つ”のイメージ

    → ドアを繰り返し大きな音でノックする場面をイメージすると覚えやすいです。

  2. “heart pounds” = “心臓がドキドキする”

    → ドキドキという擬音を「pound, pound」と覚えると、単語全体のイメージが湧きやすいです。

  3. スペルのコツ

    → “po-” まで書いたら、「音は“au” 」を忘れない。「パウンドケーキ」でイメージすると記憶しやすい。

以上が、動詞 “pound” の詳細解説です。強く叩いたり、勢いよく潰すイメージを押さえながら、さまざまなシーンで使いこなしてみてください。

意味のイメージ
pound
意味(1)

(…で)…‘を'強く打つ,連打する《+名+with+名》

意味(2)

(…になるまで)…‘を'打ち砕く,たたきつぶす《+名+into(to)+名

意味(3)

〈心臓などが〉激しく鼓動する

意味(4)

《副詞[句]を伴って》ドスンドスンと歩く

意味(5)

(…を)強く打つ,連打する《+at(on, against)+名

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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