最終更新日:2025/12/06

minute

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元となった辞書の項目

minute

【形】ごく小さい,微細な / 精密な,詳しい / ささいな,取るに足りない

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解説

「minute」の徹底解説


1. 基本情報と概要

意味


  1. 名詞「分」 (英: minute /mɪnɪt/)

    → 1時間を60に分割した最小単位です。会話で「1分待ってください」のように使われます。


  2. 名詞「議事録」 (英: minutes /ˈmɪn.ɪts/ で複数形で用いられることが多い)

    → 会議で話し合われた内容をまとめた書類のこと。ビジネスシーンでよく登場します。


  3. [形容詞] 「非常に小さい、細かい」 (英: minute /maɪˈnjuːt/ もしくは /mɪˈnjuːt/)

    → 例えば「極めて小さい違い」のように、細部に着目するときに使われます。


活用形


  • 名詞「minute」(単数形) → 「minutes」(複数形)

  • 動詞として「to minute」は「(会議の内容を)議事録に取る」という特殊な用法がありますが、頻度は低めです。


    • 例: The secretary minuted the meeting. (秘書が会議の議事録を取った)


  • 形容詞「minute」 → 副詞形は「minutely」(細かい点まで)

他の品詞例


  • 副詞: minutely /maɪˈnjuːt.li/ → 「詳細に」「注意深く」

CEFRレベルの目安


  • 「分」の意味でのminute: A2 (初級)

    → 時間を表す基本語彙として初級レベル。

  • 「議事録」の意味でのminutes: B1 (中級)

    → ビジネスや日常で会議の議事進行や仕事に関わるため、中級程度。

  • 「非常に小さい」の意味のminute (形容詞): B2 (中上級)

    → 抽象的な表現や細かいニュアンスを表すために使われ、やや上級寄り。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 語幹: minut-


    • 同じ語幹をもつ単語には「miniature」(ミニチュア)や「minimal」(最小限の)などがあります。


  • 接尾語: 形容詞型では無いが、発音変化によって同じつづりで異なる意味を持つ点が最大の特徴です。

関連・派生語


  1. miniature (形容詞/名詞) - 「小型の」「ミニチュア模型」

  2. minimal (形容詞) - 「最小限の」

  3. diminish (動詞) - 「減少させる、少なくする」 (語源的に「min」が関係)

  4. minutely (副詞) - 「詳細に」「微細に」

  5. minutes (名詞) - 「議事録」(もともとの複数形)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. take minutes → (議事録を取る)

  2. in a minute → (すぐに、ちょっと待って)

  3. the last minute → (土壇場、最後の瞬間)

  4. minute detail → (極めて細かい詳細)

  5. minute difference → (ごくわずかな違い)

  6. every minute counts → (一分一秒が重要だ)

  7. hold the minutes → (議事録を保管する)

  8. a minute amount → (非常に小さい量)

  9. minute observation → (綿密な観察)

  10. minute adjustment → (微調整)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の「minuta (小さく切り分けたもの)」が由来で、「微小な、細分化された」という意味から派生しました。

  • 「(時間の)分」の意味も「時間を細かく分割したもの」というところからきています。

使用時の注意点・ニュアンス


  • 時計の「分」としてのminuteは /ˈmɪn.ɪt/ で発音が短いです。やさしいニュアンスで日常会話でも頻出します。

  • 形容詞のminuteは「極めて小さい」「微細な」という、ややフォーマルかつ学術的な響きがあります。発音が /maɪˈnjuːt/ もしくは /mɪˈnjuːt/ と異なることに注意しましょう。

  • 「議事録」を指す場合は複数形が基本で「minutes」と発音は /ˈmɪn.ɪts/ です。ビジネスやフォーマルな場面でよく登場します。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞:


    • 可算名詞: 「(時間の)分」「議事録(普通は複数形minutes)」

    • 「議事録」の意味で使うときは常に複数形(minutes)になるのが一般的。


  2. 形容詞:


    • 「微細な」「非常に小さい」という意味で、可算・不可算などの概念はなく、修飾対象となる名詞を限定する役割を持ちます。


  3. 構文例:


    • To take the minutes of a meeting: (会議の議事録を取る)

    • A minute detail: (ごくわずかな詳細)


イディオム


  • every minute of the day → (一日中絶え間なく)

  • up to the minute → (最新の) 例: up-to-the-minute news (最新ニュース)


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. Can you wait a minute? I just need to find my keys.

    「ちょっと待ってくれる?カギを探すだけだから。」

  2. I’ll be there in a minute! Don’t start the movie without me.

    「すぐ行くから!私抜きで映画を始めないでね。」

  3. Let’s take a five-minute break.

    「5分間の休憩をとりましょう。」

ビジネスシーン (ややフォーマル)


  1. Could you please take the minutes for today’s meeting?

    「本日の会議の議事録を取っていただけますか?」

  2. We reviewed the minutes from last week’s conference call.

    「先週の電話会議の議事録を確認しました。」

  3. Our team needs to discuss this for a minute before we decide.

    「決定する前に、チームで少し話し合う必要があります。」

学術的・専門的な文脈 (フォーマル・やや上級)


  1. These minute particles were only visible through an electron microscope.

    「これらの微小な粒子は電子顕微鏡を通してのみ観察できました。」

  2. We conducted a minute examination of the evidence.

    「私たちは証拠を綿密に調査しました。」

  3. The minute distinction between these two theories has wide implications.

    「これら2つの理論のごくわずかな違いが大きな影響を及ぼします。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. tiny (とても小さい)


    • minute よりもカジュアル。子供向けの表現などにもよく使います。

    • 例: This insect is tiny.


  2. microscopic (顕微鏡でしか見えないような)


    • 「minute」と同じく非常に小さいという意味ですが、科学的・専門的な文脈で使うことが多い。


  3. slight (わずかな)


    • 物事の大きさや程度がちょっとだけのときに使います。ニュアンスとしては「minute」ほど小さくはない。


反意語


  1. huge (巨大な)

  2. massive (とても大きい)

  3. enormous (莫大な)


7. 発音とアクセントの特徴


  1. 時間「分」 / 議事録 (名詞):


    • IPA: /ˈmɪn.ɪt/

    • アクセントは最初の音節「min」。

    • アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありませんが、/ˈmɪn.ət/ のような弱化もあります。


  2. 「非常に小さい」(形容詞):


    • IPA: /maɪˈnjuːt/ もしくは /mɪˈnjuːt/

    • アクセントは2つ目の音節「nute」。

    • アメリカ英語では /maɪˈnuːt/ と発音する場合もありますが、/maɪt/ と /nuːt/ の間に弱いイ音(/ɪ/や/ə/)が入ることも。


よくある発音ミス


  • 「tiny」のように /ˈtaɪ.ni/ と混同したり、「minute」の形容詞なのに /ˈmɪn.ɪt/ と言ってしまうなど、意味によって発音が変わる点が最大の混乱ポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルは同じでも、意味によって発音が異なる典型的な例です。

    → (時間の) minute /ˈmɪn.ɪt/ vs. (非常に小さい) minute /maɪˈnjuːt/

  • 「議事録」を表す時は複数形 minutes で使用されます。

  • 「to minute (会議録を取る)」という動詞形はそれほど一般的でないため、誤用しないように注意しましょう。

  • 資格試験(TOEIC・英検など)でも「minute - tiny」の言い換えや「minutes - 議事録」の意味を問う問題が時々出題されます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ミニ(micro)」や「ミニチュア(miniature)」など「小さい」のイメージとリンクさせると、形容詞のminuteが覚えやすくなります。

  • アクセントの位置に注目して覚えると、スペルは同じでも意味・発音が変わることをしっかり頭に入れられます。

  • 「時間の分」は「ミニット(min-it)」、形容詞の「微細な」は「マイニュート」というふうに、完全に別モノとして頭に入れましょう。


以上が「minute」の詳細な解説です。同じスペルでも意味と発音が大きく異なるため、使い分けをしっかり確認してみてください。特にビジネスでは「minutes (議事録)」が頻出なので覚えておくと便利です。

意味のイメージ
minute
意味(1)

ごく小さい,微細な

意味(2)

精密な,詳しい

意味(3)

ささいな,取るに足りない

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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