元となった辞書の項目
worth of
解説
「worth of」の解説
1. 基本情報と概要
「worth of」は、価値や量を示すときに使われる英語のフレーズです。
たとえば「10ドル分の食べ物」なら “10 dollars’ worth of food” のように言います。日本語では「〜分の」「〜相当の」といった意味合いです。「どれくらいの量/価値があるか」を表すときに使われます。
- 品詞: 「worth」は名詞または形容詞的に用いられ、「of」は前置詞です。セットで表現するときは「(数量・価値) + worth of + 名詞」の形をとります。
- 活用形: 通常は “worth” 自体は活用しません(複数形もありません)。所有格をつける場合、“one dollar’s worth of candy(1ドル分のお菓子)” のように “dollar’s” へ変化します。
- 他の品詞例:
- “worth” が形容詞的に用いられる: “It’s worth trying.”(やってみる価値がある)
- “worthy” (形容詞): “He is worthy of respect.”(彼は尊敬に値する)
CEFRレベル目安: B1(中級)
「worth of」は、基礎的な英語を学んだあと、実用的な場面でよく出てくるフレーズです。
2. 語構成と詳細な意味
- worth: 価値(がある)、〜分の
- of: 前置詞で「〜の」という意味
関連語や派生語
- worthy: 値する(形容詞)
- worthwhile: 時間や労力をかける価値がある
- worthless: 価値がない
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- “a dollar’s worth of candy” (1ドル分のお菓子)
- “ten dollars’ worth of fuel” (10ドル分の燃料)
- “a day’s worth of work” (1日分の仕事)
- “two weeks’ worth of groceries” (2週間分の食料品)
- “three hours’ worth of study” (3時間分の勉強)
- “a week’s worth of data” (1週間分のデータ)
- “a month’s worth of rent” (1か月分の家賃)
- “a lifetime’s worth of experience” (生涯分の経験)
- “five dollars’ worth of change” (5ドル相当のお釣り)
- “a dollar’s worth of advice” (1ドルの価値がある助言、比喩的表現として使われる)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “worth” は古英語の “weorth” に由来し、「価値がある」「値する」という意味がありました。そこから「〜相当の」というニュアンスで広がったと考えられます。
- ニュアンスと使用時の注意:
- “worth of” はカジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。ただし、「これだけの量/価値がある」という客観的な評価を示す場合が多いです。
- コミュニケーションでは「〜分の」という量的表現として変換しやすく、「(数量/時間)的にこれだけのものを持っている」「これだけ相当のものを買った/使った」という雰囲気を伝えます。
- “worth of” はカジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。ただし、「これだけの量/価値がある」という客観的な評価を示す場合が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 一般的な構文:
“(数量)'s worth of + 名詞” の形で、
例: “I bought a dollar’s worth of candy.” - フォーマル/カジュアル:
- ビジネス文書でも「契約や取引金額」に関して “several millions’ worth of inventory” などフォーマルに使われます。
- 日常会話でも「これだけ買ったよ」とカジュアルに使われます。
- ビジネス文書でも「契約や取引金額」に関して “several millions’ worth of inventory” などフォーマルに使われます。
- 名詞としての可算・不可算:
- “worth” 自体は不可算的に扱われますが、フレーズ全体が「数量 + worth of」という可算的な部分(お金や時間)と結びつくため、表現したいものによって数の扱いが変動します。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I have about five dollars’ worth of coins in my pocket.”
(ポケットに5ドル分くらいの小銭がある。) - “We watched two hours’ worth of movies last night.”
(昨夜2時間分の映画を観た。) - “Could you give me a week’s worth of groceries in one delivery?”
(1週間分の食料品をまとめて配達してもらえますか?)
(2) ビジネスでの例文
- “We received over a million dollars’ worth of orders last quarter.”
(先四半期に100万ドル分を超える注文を受けました。) - “The company wrote off thousands of dollars’ worth of obsolete inventory.”
(その会社は何千ドルもの価値がある在庫を廃棄処分にした。) - “They purchased six months’ worth of supplies in advance.”
(彼らは6か月分の備品を前もって購入した。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈
- “The researchers collected five years’ worth of data on climate changes.”
(研究者たちは気候変動に関する5年分のデータを集めた。) - “This archive holds decades’ worth of historical documents.”
(このアーカイブには数十年分の歴史文書が保管されている。) - “We analyzed hundreds of hours’ worth of recorded interviews.”
(私たちは数百時間分の録音インタビューを分析した。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義表現
- “amount of” (〜の量)
- より定義的に「量」を表すときに使う。
- より定義的に「量」を表すときに使う。
- “value of” (〜の価値)
- お金や評価の観点で「価値」を表すとき。
- お金や評価の観点で「価値」を表すとき。
- “in total” (合計で)
- 具体的な数値か合計を表すときによく使われる。
- 具体的な数値か合計を表すときによく使われる。
- “amount of” (〜の量)
- 違い:
“worth of” はあくまで「金額など数量として〜分の」を強調し、数量や時間を名詞化しているイメージ。 “amount of” は「量」の概念、 “value of” は「価値」の概念を中心にしています。 - 反意語: 厳密な反意語はありませんが、「価値がない」を表すなら “worthless” が近い意味になり得ます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /wɜːrθ əv/ (アメリカ英語), /wɜːθ ɒv/ (イギリス英語)
- “worth” の母音はアメリカ英語だと [ɝː],イギリス英語だと [ɜː] に近い音です。
- “worth” の母音はアメリカ英語だと [ɝː],イギリス英語だと [ɜː] に近い音です。
- 強勢: “worth” の部分に少し強調が置かれやすい傾向があります。(“WORTH-uhv” のように)
- よくある間違い: “worth” の “r” の発音が曖昧になりやすいので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “worth” の o と r の順番を間違えて “wroth” と書いてしまうなど。
- 同音異義語: “worth” は目立った同音異義語はありませんが、似たスペリングで “worse” などとは発音も綴りも異なります。
- “worth ~ing” と “worth of” の混同:
- “worth ~ing” は “It’s worth seeing.”(見る価値がある)のように使います。
- “worth of” は “ten dollars’ worth of” のように「数量」を伴って使います。
- “worth ~ing” は “It’s worth seeing.”(見る価値がある)のように使います。
- 試験対策: TOEICや英検のリーディングで数値表現の一環として出題されることがあります。 “(金額)’s worth of 〜” の形に注意が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージで覚える:
「(お金・時間など) + ’s worth of + (対象)」で、「〜と同等の価値や量を持つ○○」と理解するとわかりやすいです。 - 勉強テクニック:
- “two hours’ worth of sleep” (2時間分の睡眠) など身近な例で口に出して数回練習する。
- 日々の買い物やスケジュールで、「◯◯ドル分」「◯時間分」と思い浮かぶ度に、この表現を当てはめてみると自然に定着します。
- “two hours’ worth of sleep” (2時間分の睡眠) など身近な例で口に出して数回練習する。
「worth of」は日常会話やビジネス、学術的文脈など幅広い場面で活用できる表現です。金額や時間、数量相当の「〜分の」「〜相当の」として、ぜひ使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
...の価値がある, ...に値する
意味(2)
《(価格)~ ...》...相当の..., ...分の...