最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

call on

(人)を訪問する / 《…を》(正式に)(人)に頼む, に求める《for ...》 / 《…してくれるように》(人)に頼む, に求める《to do》

このボタンはなに?

明日、私は友達を訪問します。

このボタンはなに?
解説

以下では「call on」というフレーズについて、学習者が理解しやすいようにできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

英語表記: call on

日本語訳: (1)訪問する、(2)(人に)頼む・求める、(3)(授業などで)指名する

「call on」というフレーズは、主に「訪問する」「誰かに何かを求める(頼む)」「授業や会議で誰かを指名して発言を求める」などの意味を持つ句動詞です。カジュアルにもフォーマルにも使えますが、場面によって微妙に意味合いが変わります。


  • 品詞: 句動詞(phrasal verb)

  • 活用形:


    • call on

    • calls on

    • called on

    • calling on


「call」は動詞ですが、前置詞や副詞などがついて句動詞になるときに「call on」となります。

CEFRレベル目安: B2(中上級)

「call」「on」自体はそれぞれ初級から目にする単語ですが、「call on」は複数の意味を持つため、中上級レベルで正確に使いこなす必要があります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • call: 「呼ぶ」「電話をかける」「訪問する」など多様な意味を持つ動詞

  • on: 前置詞で、「上に」「〜について」「(相手に)向かって」など多くの意味がある

句動詞になることで、「誰かのところへ行く」「誰かに要請する」「誰かを当てる・指名する」といった意味合いを表します。

詳細な意味


  1. (人を)訪問する

    例: “I will call on my grandmother this afternoon.” (午後に祖母を訪問します)

  2. (人に)要請する、頼む

    例: “They called on the government to take action.” (彼らは政府に行動を求めました)

  3. (授業・会議で)指名する

    例: “The teacher called on David to answer the question.” (先生はデイビッドを指名して答えさせました)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. call on someone to do something


    • (人に〜するよう呼びかける)


  2. call on a friend


    • (友人を訪問する)


  3. call on a volunteer


    • (ボランティアに声をかける/求める)


  4. call on the audience


    • (聴衆に呼びかける)


  5. call on someone for help


    • (助けを求めて誰かに声をかける)


  6. call on the government


    • (政府に要請する)


  7. call on a student in class


    • (授業で生徒を指名する)


  8. call on resources


    • (資源・リソースに頼る)


  9. call on experts


    • (専門家に助言を求める)


  10. call on someone at home


    • (家を訪問する)



3. 語源とニュアンス


  • 語源

    「call」は中英語の “callen” から来ており、「声をかける」「呼びかける」という意味が語源です。“on” は古英語などにさかのぼり、動作の対象を示します。

  • 歴史と用法

    もともと「call」は「呼ぶ」という単純な意味でしたが、動詞と前置詞が組み合わさることで、訪問やお願い、指名などの幅広い用途で使われてきました。

  • ニュアンス・使用時の注意点


    • 「call on somebody to do something」はややかたい表現ですが、ビジネスや公的なスピーチでよく使われます。

    • 「visit(訪問する)」の意味での「call on」は、ややフォーマルまたは上品な響きがあります。口語では「drop by」「stop by」「come over」などの方がカジュアルです。

    • 授業や会議の場面で「指名する」場合、「call on someone」は日常的で使いやすい表現です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 句動詞(phrasal verb): 「call(動詞)+ on(前置詞)」で形成されます。

  • 他動詞・自動詞の使い分け:


    • “call on someone” の形で、目的語として「someone」をとるので他動詞的役割を持ちます。


  • 使用シーン:


    • フォーマルなスピーチや文書で「call on someone to do something」という形がよく使われます。

    • カジュアルシーンでも、友達を訪問するときに「call on a friend」と言えますが、ややかしこまった印象があります。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I’ll call on my neighbor this weekend to talk about the new fence.”

    (今週末にお隣さんを訪ねて、新しい柵について話してみるよ。)

  2. “Could you call on me if you pass by my place?”

    (うちの近くを通ったら、ちょっと寄ってくれない?)

  3. “I might call on my cousin when I go to Tokyo next week.”

    (来週東京に行くとき、いとこを訪ねるかもしれない。)

(B) ビジネスでの例文


  1. “We call on all staff to meet the deadline.”

    (全社員に締め切り厳守を呼びかけます。)

  2. “The CEO called on the marketing team to propose a new strategy.”

    (CEOはマーケティングチームに新戦略を提案するよう要請しました。)

  3. “During the meeting, the manager called on Sarah to explain the financial report.”

    (会議中、マネージャーはサラに財務報告書の説明を求めました。)

(C) 学術的/公的な文脈での例文


  1. “The professor called on students to volunteer for the research project.”

    (教授は研究プロジェクトへの参加を学生に呼びかけました。)

  2. “The organization called on world leaders to address climate change.”

    (その団体は世界の指導者に気候変動に対処するよう要請しました。)

  3. “I would like to call on Dr. Smith to share his findings with the panel.”

    (スミス博士に、委員会でその研究成果を共有していただきたいと思います。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. ask(たずねる/頼む)


    • 「誰かに何かを求める」という点で共通。単純な「質問」や「お願い」をする場合はこちらが自然。


  2. request(要請する)


    • 「公式に要請する」というニュアンスが強く、フォーマルな文書・場面で多用。


  3. drop by / stop by(立ち寄る)


    • 「訪問する」という意味では似ているが、こちらはよりカジュアルで短時間の訪問を示す。


  4. turn to(頼る)


    • 「(アドバイスや助けを求めて)頼る、頼みとする」というニュアンスで近い。


反意語


  • ignore(無視する)

    「call on」のように「誰かに声をかける」「呼びかける」という行為の反対として、「無視して声をかけない」ことを指す。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • アメリカ英語: /kɔːl ɑːn/ または /kɔl ɔn/

    • イギリス英語: /kɔːl ɒn/


  • アクセント: “call” の部分が強めに発音されます。

  • よくある発音の間違い:


    • “call” の /l/ をはっきり発音せず曖昧になる場合があるので注意。

    • “on” の母音はアメリカ英語では /ɑː/、イギリス英語では /ɒ/ になる。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “coll on” や “call one” などと間違えるケース。

  • 前置詞の混同: “call at”「〜に電話する/訪れる」や “call in”「電話で報告する/立ち寄る」など、似た表現が多いので注意。

  • 試験での出題傾向: 英検・TOEIC などでも句動詞の意味を問う問題がよく出ます。文脈から「訪問する」なのか「呼びかける」なのか、正しい意味を選択する問題が典型例です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “call on” は「声をかける」イメージを持つと覚えやすいです。自分が相手を必要としているイメージで「頼る(呼びかける)」、または「訪ねて声をかける」というニュアンス。

  • 覚え方のコツ:


    • 「call (呼ぶ) + on (対象へ)」→「相手に呼びかける」「相手に会いに行く」というイメージで定着させましょう。

    • 実際のシチュエーションを想像しながら、例文を何度も口に出して言ってみるのがおすすめです。


以上が「call on」の詳細解説です。訪問する、要請する、指名するなど、文脈やシチュエーションによって意味が変わりますので、例文とともにイメージをつかんで使いこなしましょう。

意味のイメージ
call on
意味(1)

(人)を訪問する

意味(2)

《…を》(正式に)(人)に頼む, に求める《for ...》

意味(3)

《…してくれるように》(人)に頼む, に求める《to do》

意味を覚えるための辞書問題

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