最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

respective

それぞれの,各自の

このボタンはなに?

彼らはプロジェクトにそれぞれの役割を持っています。

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解説

以下では「respective」について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: respective

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語):

・Belonging or relating separately to each of multiple people or things mentioned.

意味(日本語):

・(複数の人や物事に対して) それぞれに属する、それぞれの

「respective」は「それぞれに対応する」「それぞれの」といったニュアンスを持つ形容詞です。複数の対象を一括りにするのではなく、対象ごとの固有のもの・役割を示す場合に使われます。

活用形

形容詞なので、英語では原型のまま文法的に変化しません(ただし、副詞形は “respectively” になります)。


  • 形容詞: respective

  • 副詞: respectively (文脈に応じて「それぞれに」「それぞれが」という意味)

他の品詞例


  • respect (動詞・名詞) 「尊敬(する) / 敬意」

  • respectful (形容詞) 「礼儀正しい、敬意を表する」

  • respected (形容詞) 「尊敬される」

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

・複数の要素を区別しながら話題を述べられるようになる段階で習得が必要な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • respect (本来の語幹): 「尊敬、敬意」「関係」などの意味を持つラテン語系の語源

  • -ive (形容詞を作る接尾語): 「~の性質をもつ」という意味合い

「respective」は、対象物ごとに分けて考えるときに使われます。「各々の」「それぞれの」というニュアンスを持ち、文脈上で対象が複数ある場合に用いられるのが特徴です。

よく使われるコロケーション(10例)


  1. in their respective roles → 彼らのそれぞれの役割において

  2. their respective fields → 彼らのそれぞれの分野

  3. their respective positions → 彼らのそれぞれの立場

  4. their respective opinions → 彼らのそれぞれの意見

  5. their respective tasks → それぞれの作業(課題)

  6. their respective places → それぞれの場所

  7. their respective responsibilities → それぞれの責任

  8. in their respective homes → 彼らのそれぞれの家で

  9. their respective outcomes → それぞれの結果

  10. their respective times → それぞれの時間


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “respectus” (look back, regard) から派生し、「注意を向ける」「関係する」といった意味合いを持つ “respect” がもとになっています。そこから “-ive” を付けることで「それぞれに関する」という形容詞形ができました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「respective」はややフォーマル、または文書などで用いられることが多い表現です。

  • 「個別の」や「各自の」というニュアンスを伝えたいときに適切です。

  • 堅苦しさまではいかなくとも、カジュアルよりはビジネスや学術的な文脈で使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「respective」は形容詞ですので、通常は名詞を修飾する位置で使われます。

  • 「respective + 名詞」の形か、「名詞 + respective」の形(※後置修飾はまれ)となります。

  • 例えば “their respective opinions” のように、「おのおのに属する意見」という意味になります。

  • 名詞を修飾する形容詞なので可算・不可算名詞どちらにも使えますが、「それぞれの」となるため、対象は複数形になっていることが多いです。

イディオム的用法


  • 特に決まったイディオムは少ないですが、しばしば「respectively」という副詞形とセットで文章の終わりに使われ、「順に」「それぞれに」という意味を表します。


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈で、それぞれ3つずつ例文を示します。

5.1 日常会話


  1. “We went to our respective homes after the party.”

    パーティーのあと、私たちはそれぞれの家に帰りました。


  2. “Everyone has their own respective tastes in music.”

    みんなそれぞれに音楽の好みがあるよね。


  3. “Please pick up your respective items at the front desk.”

    フロントで各自の荷物を受け取ってください。


5.2 ビジネス


  1. “The team members will present their respective projects next Monday.”

    チームメンバーは来週の月曜日にそれぞれのプロジェクトを発表します。


  2. “Please ensure all participants are aware of their respective responsibilities.”

    全参加者が自分の責任範囲を理解しているか確認してください。


  3. “We discussed our respective challenges in the meeting.”

    ミーティングの中で、それぞれの課題について議論しました。


5.3 学術的(アカデミック)


  1. “The authors of the paper examined their respective methodologies in detail.”

    その論文の著者たちは、それぞれの研究手法を詳細に比較検討しました。


  2. “We analyzed the data from two respective regions to identify differences.”

    異なる2つの地域のデータを分析して差異を特定しました。


  3. “In this study, we interviewed participants from respective backgrounds.”

    本研究では、それぞれ異なる背景を持つ参加者にインタビューを行いました。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. separate (分離した、それぞれの)


    • “separate” は「分かれた」「個々の」という意味で、物理的・抽象的に離れている場合に使われる。


  2. individual (個々の)


    • 「個々の」という意味で、仲間同士の区別を強調するときに用いられる。


  3. respective (それぞれの)


    • 対象多数があり、それぞれが異なる所有物や役割を持つことを強調する。


※ いずれも「分かれている・個別に存在する」というニュアンスは似ていますが、「respective」は複数の対象に対応しつつ、それぞれが自分のものを持つという状況下で用いられる点が特徴です。

反意語 (Antonyms)


  • collective (集合的な、全体の)


    • みんなでひとまとめにするときは「collective」を使います。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /rɪˈspɛktɪv/

  • アクセント: “re-SPEC-tive” のように、2音節目の “spec” が強く発音されます。

アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • アメリカ英語: /rɪˈspɛktɪv/

  • イギリス英語: /rɪˈspɛktɪv/


    • 大きな違いはありませんが、母音の微妙な発声が異なる場合があります。


よくある誤り


  • “respectable” (立派な、尊敬に値する) や “respectful” (敬意を表する) と混同しないようにする。

  • アクセントが “RES-pec-tive” にならないように注意する (正しくは “re-SPEC-tive”)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスで “respect” と “respective” が混ざることがあるので、末尾の “-ive” を意識する。

  • “respective” と “respectively” の形容詞・副詞の違いをしっかりと区別して覚える。


    • “respective” = 形容詞 (それぞれの)

    • “respectively” = 副詞 (それぞれに)


  • TOEIC や英検などでは、選択肢の中で副詞形か形容詞形かを区別させる問題が出やすいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “respective” の “spec” の部分は “special” や “specific” と同じ語源から来ており、「特別な」「個々に注目する」というイメージを持つと覚えやすいかもしれません。

  • それぞれが“respekt” + “ive”とイメージし、「相手にちょっと“関わり(re-)”を見つめ直そう(spect)」というところから各自に割り当てられると連想すると定着しやすいでしょう。

  • 文中で “respective” が出てきたら、「あ、複数の対象物に対して個々のものを示すときだな」と理解できます。


以上が、「respective」の詳細な解説です。ビジネスや学術的な文章でよく使われる形容詞なので、文章中で何を「個々別々に」示しているかを意識しつつ学習してみてください。

意味のイメージ
respective
意味(1)

それぞれの,各自の

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 4択問題

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