元となった辞書の項目
dismissal
解説
dismissal
1. 基本情報と概要
単語の意味(英語)
• “Dismissal” generally means the act of removing someone from a position, job, or situation, often used in the context of employment. It can also mean refusing to consider or accept an idea or argument.
単語の意味(日本語)
• 「解雇」「免職」「却下」(意見や考えを取り合わないこと)などを指します。
「 dismissal 」は、主に雇用関係で「解雇」を意味するフォーマルな名詞です。意見を「却下」するときなどにも使われますが、多くはビジネスシーンや正式な場面で目にすることが多い単語です。
品詞
• 名詞(noun)
活用形
• 名詞のため、通常は「dismissal」という形で使われます。
- 可算名詞として扱い、複数形は「dismissals」です。
他の品詞の例
• 動詞:dismiss
- 例:I will dismiss the meeting at 3 p.m.(午後3時に会議を終わらせます)
• 形容詞形は直接はありませんが、派生的に「dismissive(形容詞)」という単語があります。 - 例:He was dismissive of her concerns.(彼は彼女の懸念を取り合おうとしなかった)
CEFR レベル
• B2(中上級)
- 「dismissal」は主にビジネス書類や法律関連文書など、比較的フォーマルな文書で目にする機会が多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “dismiss-”
- ラテン語の
dīmittere
(送り出す、解散させる)から来ており、「離れる・放出する」などのニュアンスを含みます。
- ラテン語の
- 接尾語: “-al”
- 「~に関するもの」「~の状態」を表す名詞化の接尾語として機能します。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- « wrong dismissal »
- 不当解雇
- 不当解雇
- « summary dismissal »
- 即時解雇
- 即時解雇
- « constructive dismissal »
- 建設的解雇(会社の待遇によって退職に追い込む形)
- 建設的解雇(会社の待遇によって退職に追い込む形)
- « unfair dismissal »
- 不当解雇(法律的に正当性を欠く解雇)
- 不当解雇(法律的に正当性を欠く解雇)
- « wrongful dismissal suit »
- 不当解雇訴訟
- 不当解雇訴訟
- « letter of dismissal »
- 解雇通知書
- 解雇通知書
- « grounds for dismissal »
- 解雇の理由
- 解雇の理由
- « dismissal hearing »
- 解雇に関する審理/聴聞会
- 解雇に関する審理/聴聞会
- « summary dismissal of a case »
- 訴訟の即時却下
- 訴訟の即時却下
- « final dismissal »
- 最終的な却下または解雇
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語「dīmittere」(dis-「離れて」+mittere「送る」) に由来し、もともとは「去らせる」「解散させる」を意味しました。
- 歴史的背景: 中世フランス語を経て英語に入り、「人を下がらせる・追い払う」の意味から派生し、現代の「解雇」や「提案の却下」などの意味に発展しました。
- ニュアンス:
- 「ビジネスや法律的文脈での正式な『解雇』」
- 「提案・意見の却下」など、相手を取り合わない・聞き入れないトーンを含む
- 比較的フォーマルな響きをもつ
- 「ビジネスや法律的文脈での正式な『解雇』」
- 使用時の主な注意点:
- 口語よりもフォーマルな文書やビジネス場面、裁判などの正式な場面でよく使われます。
-「解雇」のニュアンスが強いので、カジュアルな会話で軽々しく使うと誤解を与える可能性があります。
- 口語よりもフォーマルな文書やビジネス場面、裁判などの正式な場面でよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 文法上のポイント:
- 「dismissal」は可算名詞として扱われます。そのため、「a dismissal」「two dismissals」などと数を表すこともできます。
- 「dismissal」は可算名詞として扱われます。そのため、「a dismissal」「two dismissals」などと数を表すこともできます。
- 一般的な構文:
- “Subject + face(s) + dismissal” → 「(人)が解雇に直面する」
- 例:He faced dismissal due to repeated tardiness.
- “Subject + lead(s) to + dismissal” → 「~が解雇をもたらす」
- 例:Breaking the company’s rules can lead to dismissal.
- “Subject + face(s) + dismissal” → 「(人)が解雇に直面する」
- イディオム:
- “be subject to dismissal” →「解雇対象となる」
- 例:Anyone caught stealing is subject to dismissal.
- “be subject to dismissal” →「解雇対象となる」
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I heard about your dismissal from the club. Are you okay?”
- クラブから追い出されちゃったって聞いたけど、大丈夫?
- クラブから追い出されちゃったって聞いたけど、大丈夫?
- “His sudden dismissal of my idea hurt my feelings.”
- 彼が私のアイデアを突然却下したのは、ちょっとショックだった。
- 彼が私のアイデアを突然却下したのは、ちょっとショックだった。
- “She refused to talk about her previous dismissal, saying it was unfair.”
- 彼女は前の職場での解雇について、不当だと言って話したがらなかった。
(2) ビジネスシーンでの例文
- “The company’s decision for her dismissal was finalized yesterday.”
- 昨日、会社は彼女の解雇を正式決定しました。
- 昨日、会社は彼女の解雇を正式決定しました。
- “A letter of dismissal will be issued by the HR department.”
- 人事部から解雇通知書が発行されます。
- 人事部から解雇通知書が発行されます。
- “Unfair dismissal claims can damage a firm’s reputation significantly.”
- 不当解雇の訴えは、企業の評判を大きく損ねる可能性があります。
(3) 学術的/法律的な文脈での例文
- “The court ruled that the dismissal was legal under current employment law.”
- 裁判所は、現行の雇用法の下でその解雇は合法と判断しました。
- 裁判所は、現行の雇用法の下でその解雇は合法と判断しました。
- “A summary dismissal of the case might occur if there is insufficient evidence.”
- 証拠不足で、訴訟が即時却下される可能性があります。
- 証拠不足で、訴訟が即時却下される可能性があります。
- “The plaintiff’s attorney argued the dismissal constituted discrimination.”
- 原告弁護士は、その解雇が差別にあたると主張しました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “firing”(解雇)
- より口語的。「首にする」というようなニュアンスに近い。
- より口語的。「首にする」というようなニュアンスに近い。
- “termination”(就業関係の終了)
- フォーマルかつ広い意味を持ち、契約終了などより包括的。
- フォーマルかつ広い意味を持ち、契約終了などより包括的。
- “discharge”(解任)
- 軍隊、病院などで「退役・退院」の意味合いでも使用。解雇にも使われる。
- 軍隊、病院などで「退役・退院」の意味合いでも使用。解雇にも使われる。
- “rejection”(却下)
- 意見や申し出などを退ける意味合いが強い。
反意語 (Antonyms)
- “hiring”(採用)
- “acceptance”(受け入れ)
- 意見や提案を受け入れるニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /dɪˈsmɪsl/
- イギリス英語: /dɪˈsmɪsəl/
- アメリカ英語: /dɪˈsmɪsl/
アクセント(強勢):
- 「dis*miss*al」の第二音節「-miss-」に強勢があります (dis-MISS-al)。
- 「dis*miss*al」の第二音節「-miss-」に強勢があります (dis-MISS-al)。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では最後のル音がやや弱い、イギリス英語では /ə/ や /əl/ とややはっきり発音する傾向があります。
よくある発音の間違い
- “dis-missal” の「ミッセル」部分を “di - smee - sal” のように濁らせすぎないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “dissmissal”「s」が重なりすぎたり、「-le」と書いて “dismissle” になるなどのミスに注意。
- “dissmissal”「s」が重なりすぎたり、「-le」と書いて “dismissle” になるなどのミスに注意。
- 同音・類似形との混同
- “dismiss” (動詞) と混同したまま文法を間違えるケースがあります。「dismissal」は名詞ですので、冠詞や複数形・所有格などの使い方に注意する必要があります。
- “dismiss” (動詞) と混同したまま文法を間違えるケースがあります。「dismissal」は名詞ですので、冠詞や複数形・所有格などの使い方に注意する必要があります。
- 試験対策
- TOEICや英検などのビジネスシーンや法律シーンの読解問題で出題されやすい単語です。解雇や却下に関連する文脈を理解しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のコツ:
- “dis-”(否定・離脱)+ “miss”(送る)+ “-al”(名詞)という形で、「相手を外に送り出す行為(=解雇)」とイメージするとまとめて覚えやすいです。
- “dis-”(否定・離脱)+ “miss”(送る)+ “-al”(名詞)という形で、「相手を外に送り出す行為(=解雇)」とイメージするとまとめて覚えやすいです。
- 連想ストーリー:
- 会社から「送られてしまう」というイメージで、“会社からドア(door)をミス(miss)して押し出される” → “dismissal”という連想を作ると記憶に残りやすいかもしれません。
以上が “dismissal” の詳細解説です。フォーマルな文脈、就業規則や法律関連の文脈で頻出する重要単語です。しっかり押さえておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
解散,退去
意味(2)
(…からの)解雇,免職,放免《+from+名》
意味(3)
(考えなどの)放棄
意味(4)
却下,棄却