最終更新日:2025/12/05
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元となった辞書の項目

antitrust

【形】トラスト反対の,独占禁止の

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政府はトラスト反対の違反に取り締まりを強化している。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: antitrust

品詞: 形容詞、名詞(用法によって異なる)


  • 英語での意味: Relating to legislation or policies that prevent or control monopolies and encourage competition in business.

  • 日本語での意味: 独占禁止、独占的な企業連合(トラスト)に対抗する、という意味です。主に経済や法律の文脈で「独占禁止法の」「独占禁止」というニュアンスで使われます。大企業の市場支配を防ぎ、公正な競争を維持しようとする法律や取り組みを指します。

「これらの法律や取り組みは、大企業が市場を独占しすぎないように調整し、消費者や中小企業が不利益を被らないようにするために使われます。」

活用形


  • 形容詞として使う場合: “antitrust regulations”, “antitrust policy”

  • 名詞として使う場合: “an antitrust case”, “the antitrust act”

他の品詞での形


  • 「antitrust」という単語自体は、通常形容詞や名詞で使われ、動詞形はありません。しかし、同じ文脈で「anti-monopoly」と表現されることもあります。

CEFRレベルの目安


  • C1(上級): 経済・法律の文脈で使用される専門的な単語であり、日常会話で頻繁に使われるわけではないため、比較的難易度が高い単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: “anti-”


    • 「反対する」「対抗する」を意味します。


  • 語幹: “trust”


    • ここでは、企業が大きな力や市場支配力を持つ企業連合(トラスト)を指します。


派生語や関連語


  • antitrust law: 独占禁止法

  • competition law: 競争法(antitrust law とほぼ同義)

  • antimonopoly: 反トラストの、独占禁止の(意義は似ていますが、用法は若干異なります)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. antitrust enforcement(独占禁止法の執行)

  2. antitrust violation(独占禁止法違反)

  3. antitrust proceeding(独占禁止法に関する法的手続き)

  4. antitrust litigation(独占禁止法に基づく訴訟)

  5. antitrust authorities(独占禁止当局)

  6. antitrust laws and regulations(独占禁止法と関連規則)

  7. antitrust penalties(独占禁止法違反に対する罰則)

  8. antitrust scrutiny(独占禁止法の観点からの詳しい調査)

  9. to face antitrust charges(独占禁止法違反の罪に問われる)

  10. to comply with antitrust regulations(独占禁止法規制に準拠する)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: “anti-” (ギリシャ語由来で「〜に反対する」) + “trust” (企業連合を意味する言葉)。

    歴史的には、19世紀後半から20世紀初頭に、アメリカで巨大企業の独占を規制するために使われ始めた言葉です。


  • ニュアンス:


    • フォーマル: 法律や経済分野の文書で頻繁に見られます。

    • カジュアルに使われることはあまりなく、主に公的な場面やニュース、専門記事、ビジネス文書などで目にします。

    • 感情的な響き: 大企業や高い市場支配力を持つ企業に対する批判的な姿勢を含むことが多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 品詞: 形容詞として名詞を修飾する場合(例:antitrust laws)、あるいは名詞として用いられる場合(例:antitrust is crucial to maintain competition)。

  • 可算/不可算: 「antitrust」は一般に不可算名詞扱いされることもありますが、「an antitrust case」などと特定の案件を指すときは可算的に扱われることもあります。

  • 使用シーン: 法的文書、報道記事、ビジネス会話(特に経営レベル)、学術的なテキスト(経済学・法学)など主にフォーマルシーン。


5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文(3つ)


  1. “Have you heard about the antitrust case against that tech giant? It’s all over the news.”

    「あの大手IT企業に対する独占禁止法の訴訟について聞いた?ニュースで大きく取り上げられているよ。」


  2. “I’m not too familiar with antitrust laws, but I know they protect smaller businesses.”

    「独占禁止法にはあまり詳しくないんだけど、中小企業を守るためのものだよね。」


  3. “My friend studies antitrust policy at university – it sounds really complicated.”

    「友達が大学で独占禁止政策を勉強しているんだけど、すごく難しそうだよ。」


5.2 ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our legal team must ensure we’re in compliance with all antitrust regulations before the merger.”

    「合併前に、法務部がすべての独占禁止規制に違反しないか確認しないといけないんだ。」


  2. “The company faced antitrust scrutiny due to its growing market share.”

    「その企業は、市場シェア拡大を理由に独占禁止の観点で綿密に調査を受けた。」


  3. “Antitrust concerns can significantly delay large-scale acquisitions in this industry.”

    「この業界では、独占禁止法上の懸念により大型買収が大幅に遅れることがある。」


5.3 学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Scholars often debate the effectiveness of antitrust laws in fostering true market competition.”

    「学者たちは、本当の市場競争を促進するうえで独占禁止法がどれほど有効かをよく議論します。」


  2. “The antitrust movement gained significant traction in the early 20th century, especially in the United States.”

    「20世紀初頭、特にアメリカで独占禁止の動きは大きな勢いを得ました。」


  3. “Empirical studies on antitrust enforcement provide insight into consumer welfare and market dynamics.”

    「独占禁止法の執行に関する実証研究は、消費者福利や市場の動向について理解を深めてくれます。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. competition law(競争法)


    • 意味:市場競争を促進し、不公平な取引を防ぐ法律。

    • 違い:ほぼ同様の意味ですが、イギリスやEUでは “competition law” という表現が一般的に使われます。


  2. antimonopoly(独占禁止の)


    • 意味:独占状態に反対する、あるいはそれを阻止する。

    • 違い:形容詞的に「独占禁止の」という意味で使われることが多く、“antitrust” とほぼ同義ですが、“antimonopoly” の方がやや直接的な表現です。


  3. fair trade law(公正取引法)


    • 意味:公正な取引を確立するための法律。

    • 違い:国によっては独占禁止法を包括的に指すが、公正取引委員会関連の文脈でも使われます。


反意語


  • monopolistic(独占的な)


    • 意味:一者や一社のみが市場を支配している状態に特徴がある。

    • 「antitrust」の目指す状態と対立する概念。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˌæn.tɪˈtrʌst/ (米英ともにほぼ同様)

  • アクセント: “an-ti-TRUST” のように “trust” の部分に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、


    • アメリカ英語: /ˌæn.taɪˈtrʌst/ と /ˌæn.tɪˈtrʌst/ が混在

    • イギリス英語: /ˌæn.tɪˈtrʌst/ と発音する傾向


  • よくある間違い: “anti” を /ænˈtaɪ/ のように強く発音し過ぎること。ただし日常的には多少のぶれは許容されています。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “antitrust” を “anti-trust” とハイフンで書く表記揺れがありますが、現代では一語で書くのが一般的です。

  • 同音異義語との混同: 特になし。ただし “anti” の付く単語 (“antibody”, “antidote” など) と混同しないよう注意。

  • 試験対策:


    • TOEIC/英検: ビジネスや経済関係のリーディングパートや長文に出やすい単語です。

    • 英作文: 硬い文書・ビジネス文書や専門的論文で用いられるため、高度なレベルでないとあまり出題されにくいですが、経済や法学に関するテーマで登場する可能性があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語の分解で覚える: “anti” + “trust”。「“trust” = 大企業の独占」と理解し、「それに“反対”する」というイメージと紐付けると覚えやすいです。

  • イメージ: 巨大企業が市場を牛耳るのを止める「盾」のようなもの。

  • 勉強テクニック:


    • 実際のニュース記事(特にビッグテック企業などが独占禁止法違反で訴えられるケース)を読んで覚えると、具体的な使用場面が思い浮かんで定着しやすくなります。



以上が “antitrust” の詳細解説です。法律や経済分野では頻出ですが、一般的な日常会話ではあまり出てこないため、ニュースや記事、専門書での見かけ方や読み方に注目してみると理解が深まります。

意味のイメージ
antitrust
意味(1)

トラスト反対の,独占禁止の

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 4択問題

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